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もっとこうしていれば…子育てが終わりかけの50代に「いま後悔していること」を聞いた

無我夢中で子育てをしていると、あっという間に時が過ぎるように感じられますよね。子どもの成長は本当に早く、気がつけばもう、子育てのゴールが近づいてきたという方もいることでしょう。

今回『kufura』では、お子さんがいる50代の女性44人に、「子育て」で後悔していることと、その理由を聞いてみました。50代は子育てが一段落する人も増えてくる世代です。そんな今、一体どんなことを後悔しているのでしょうか?

イライラしたり、怒ったりしなければ…

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「怒らないで、色々やらせればよかった」(51歳/総務・人事・事務)

「小さい時にしつけしなければと、細かいことに怒りすぎた」(58歳/主婦)

「子どもが小さい時、怒りに我を忘れてきつい怒り方をしたことがある。今でもそのことを子どもが口にすることがあり、本当に申し訳ない気持ちになる」(52歳/主婦)

「自分の性格で子どもにつらい思いをさせてしまったこと。夫に対してのイライラを子どもにもぶつけてしまった」(51歳/その他)

大人と比べると、子どもはペースがゆっくりだったり、いろいろな事に気がつかないことはよくありますね。我が子といえども、育児をしているとついついそのペースにイラっとしたり、きついことを言ってしまったりするのは日常茶飯事という方も少なくないのかもしれません。冷静になって振り返ると、なぜあんなに怒ったのか、あんな言い方をしたのかと思うこともあるようです。

もっと抱っこして、遊んで、かまってあげられれば…

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「もう少し愛情表現すれば良かった」(53歳/その他)

「子どもにあまりかまってこなかったような気がする」(55歳/主婦)

「子どもが小さい頃にもっと抱っこしてあげれば良かったと後悔している。大人になってから抱っこはできないので」(52歳/その他)

「仕事が忙しくいっぱい遊んでやれなかった」(57歳/その他)

「子どもが小さい頃から、共働きで仕事をしていたので、小さい頃から保育園にいれて、あまりかまってやれなかった」(57歳/その他)

子育てしながら仕事や家事をしていたりすると、あまりの忙しさで毎日が慌ただしく、いつの間にこんなことができるように?と成長の早さに驚いたり、もうこんな時期に?と戸惑うこともあったのかもしれません。もう少し抱っこしてあげれば、遊んであげれば、かまってあげられればよかった……と思う声もありました。

厳しくしすぎた、言いすぎた…

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「しつけを意識して厳しくしすぎた」(59歳/営業・販売)

「できないことに対して過干渉になってた点」(51歳/総務・人事・事務)

礼儀正しい子に育てよう、人より何かを上手にできるようにしてあげたい、こんな子に育てたいなどの思いもいろいろあって、ついつい厳しくしてしまったり、こうしてほしいとかまい過ぎたという人も。すぐになんでもできるわけではないのについついという気持ち……、よくわかります。

兄弟姉妹で差がついてしまった…

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「年がはなれているので、どちらに合わせるのか悩んだことが多い」(57歳/主婦)

「次男には手を焼き長男には2歳しか離れていないのに、お兄ちゃんなんだからと何かにつけて言ってしまった。2歳しか変わらないのにかわいそうだったと思う」(51歳/主婦)」

「平等に育てたつもりが、4人の子どもたちからすれば、互いにかなりの差をつけて育てられた……と認識しているそう。兄弟仲にも影響していて、成人した今も交流が少ないのが親としては辛いところです」(59歳/主婦)

「長女と次女が年子で、当時ワンオペで長女に我慢させることが多かったので、かわいそうなことをしてしまった」(51歳/主婦)

「下の子が生まれてから必死になって上の子をかまってあげられず後悔している。寂しかったようでよく爪を噛んでいたのを覚えている」(58歳/その他)

年が近かったり、子どもの数が多かったりすることで余裕がなくなってしまうという方も。ママが1人で接する時間は限られているので、兄弟姉妹の誰かに辛い思いをさせてしまった、我慢させてしまったかもしれないと、振り返ると思うのでしょうね。親はその時はできることを一生懸命やったつもりでも、子どもから見ると大人まで引きずってしまうこともあるようで、その子その子によって違う性格をフォローするのもなかなか難しいところですね。

勉強をもう少し見てあげれば…

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「もう少し勉強させておけば良かった」(58歳/主婦)

「子どもに合った勉強方法を見つけてあげればよかった」(56歳/主婦)

「もうちょっと、勉強させておいたら良かったかな……と思ったりするけど、難しいところ……」(54歳/主婦)

勉強に対する取り組みの後悔も聞かれました。もっとさせておけばとも思うし、その子に合った方法を教えてあげたかったという思いも。子どものやる気を引き出したり、合う方法を見つけることも、その時その時にはなかなか気がつきにくいものなのかもしれませんね。

生活力をつけさせれば…

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「もっと家事を教えれば良かった」(55歳/その他)

「料理を教えられなかった」(50歳/金融関係)

「お金の管理方法」(53歳/総務・人事・事務)

「子どもが可愛くて甘い親だと感じています。家事などもあまり教えてあげなかったので1人暮らしが始まった時は心配もありました。暮らす中で家事をこなしていく様子を見て、安心しましたがもっと教えてあげていたらよかったなとも思いました」(53歳/主婦)

勉強だけではなく、生きていくには生活力も必要ですよね。家事や料理はもちろん、これから必要なスキルになるであろうお金に関する知識も、もっと教えてあげればよかった……と後悔している方もいました。

子育って本当に一筋縄ではいかない…

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「子どもが好きなように育てたが、もう少しきちんと育てればよかったかと」(59歳/主婦)

「何事にも全力で取り組むことを教え込まれなかったこと」(53歳/主婦)

「専業主婦だったので概ね満足でしたが思春期の悩みにもっと真剣になればよかった」(56歳/主婦)

「一生懸命子育てをして、人のことを思いやれる優しい人になって欲しかったが、なかなか人の失敗や間違いを頑なに許さない人になった」(59歳/その他)

「一人娘なので、かまいすぎました。時には、うっとうしいと思ったのではないかと思います」(55歳/主婦)

本当にいろいろな意見があるものですね。ああすればよかった、こうすればよかったと、皆さん、それぞれの角度からの想いが垣間見えました。

 

子どもはいつかは成長していくものですから、日々一生懸命に接することが、後悔を和らげてくれるのかもしれませんね。みなさんの意見も参考にしてみてください。

橋浦多美
橋浦多美

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、ラジオ、司会等を中心に現在はフリーのアナウンサーとして活動中。得意分野は家計経済で、暮らしがよくなるお金との付き合い方を日々考えています。FP、宅建士、ビジネスマナー検定、食生活アドバイザーなどの資格を保有。双子男児の母。

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