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子どものお風呂はトラブルだらけ!あわや大事故な「ヒヤリハット」も…役に立った対策は?

秋が深まり、そろそろお風呂が恋しくなる季節です。しかし11月から4月にかけては、浴槽の中で溺れる事故が多くなることをご存じでしょうか? 近年問題となっているのは高齢者に起こりやすい「ヒートショック」ですが、子育て世代だと、子どもの事故も気になりますよね。また、事故以外にも、お風呂にはさまざまな心配事が……。

そこで今回『kufura』では、高校生以下の子どもがいる女性104人にアンケート調査を実施。子どもが小さい時のお風呂の悩みや有効だった対策、ヒヤリとした体験を聞きました。

こんなにも多かった!「子どもがお風呂を嫌がる」

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今回、寄せられたエピソードでもっとも多かったのが、「子どもがお風呂を嫌がる」というもの。男の子女の子に限らずお風呂を嫌がる子どもは珍しくないようです。それでも入れないわけにもいかず、パパママは一苦労。あの手この手の涙ぐましい努力で、なんとかお風呂に入れています。

「夏の汗かきの時期にもかかわらず、入りたくないと大暴れしたこと。入る時間になってもなかなか入らず、風呂場で使えるクレヨンを購入。先に壁にキャラクターを描いておき『鬼太郎がいるよ!アンパンマンだよ!』と誘っていた」40歳/その他/子ども・当時2歳)

「3歳頃までお風呂を嫌がり大変だった。お風呂でシャボン玉やバスボールやおもちゃ等で気を引くと、入ってくれるようになった」(37歳/その他/子ども・当時3歳)

「お風呂に入りたくないとごねるのに、入ったら上がりたくないと言い出す。お風呂に入る時はおもちゃ、あがりたくない時は可愛いパジャマでつる」(35歳/主婦/子ども・当時4歳)

「気分じゃないとなかなか入ってくれないし、入ったらお風呂で遊ぶのに夢中になってなかなか上がってくれない。バスボールの中におもちゃが入ってるものを常備しておくと、お風呂に入ろうとしてくれる」33歳/主婦/子ども・当時2歳)

お風呂に入ったと思ったら今度は出るのを嫌がるのも困りもの。多くの場合こういった子どものお風呂嫌いは長く続くものではありませんが、大変なことには変わりありません。同じ境遇の人は今回のエピソードにある対策法も、ぜひ参考にしてください。

お風呂を嫌がる一因に「シャワー&水が怖い」

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大人になると忘れてしまう感覚ですが、お風呂のシャワーに苦手意識を持ったり、顔に水がかかることを嫌がる子どもはとても多いです。そのための対策方法として顔に水がかかりにくいシャンプーハットなどのアイテムもありますが、それを拒否する子どもも珍しくありません。その結果、お風呂嫌いになってしまうのは困りものです。

「シャワーが苦手なので髪を洗うのに苦労した。シャンプーハットを使ってみたり、ペットボトルにとりつけてじょうろになる100円均一のグッズを使ってシャワー代わりにしてみたりと、少しずつ慣らしていった」43歳/主婦/子ども・当時3歳)

「1~2歳位の時、水が嫌いでお風呂のたびに大声で泣かれたのが辛かった」34歳/主婦/子ども・当時1歳)

「顔に水がかかるのを嫌がり、髪を洗うのにかなり苦労した。遊びの時間にお風呂に水を溜めて思いっきり遊ばせてたらいつのまにか平気になっていた」46歳/主婦/子ども・当時2歳)

「小さい頃、頭にシャワーの水をかけられるのが嫌いで毎日泣かれて大変だった。お風呂で遊べる壁に貼るパズルなど、おもちゃを用意して、頑張ったらお風呂の中で遊べるよと工夫をしてなんとかのりこえた」43歳/主婦/子ども・当時2歳)

筆者の2人の子どもも、小さいときはシャワーを嫌がった記憶がありますが、どちらも気が付くと平気になっていました。ある程度大きくなるとほとんどの子どもは自然に克服できるものとはいえ、今が大変なことには変わりありません。

お風呂で最も多いヒヤリハット「子どもが滑って転んだ」

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シャンプーやリンス、ボディソープはいずれもヌルヌルするので、床にこぼれると滑りやすくなります。子どもがいたずらでシャンプーを出しまくるのもありがちなうえ、はしゃいで滑るまでがワンセット。お風呂を嫌がる子も大変ですが、はしゃいで転ぶのは時に大けがにもつながります。

「1歳の娘が滑って転んだ時に頭を打ったこと。床にボディソープの後が残らないよう、しっかりシャワーで流すようになった」37歳女性/主婦/子ども・当時1歳)

「子どもが浴槽内で滑ってこけてしまった。お湯をあまり張っていなかったので大事には至らなかったが、それからは一瞬も目を離さないようにしている」(28歳女性/主婦/子ども・当時1歳)

「お風呂の浴槽で滑っておぼれそうになった」36歳女性/総務・人事・事務/子ども・当時2歳)

「お風呂からあがって床が濡れていて、それですべって角で頭を打ったときは本当にひやっとした。顔が青ざめていないかなど、経過観察をしていた」32歳女性/主婦/子ども・当時1歳)

滑って転ぶだけでも危ないのに、浴槽で溺れたり頭を打ったりといったエピソードも多数! もし目を離している時だったらと思うとゾッとしますね……。特に子どもが小さいうちはお風呂に入っている間、本当に気が抜けません。

ワンオペ育児はつらいよ…お風呂も命がけ!?

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まだお座りが安定しない赤ちゃんでも座れるようなバスチェアもありますが、お風呂で目を離すのは危険です。しかし上の子も一緒にお風呂に入るときはそうもいかず、ついつい目を離してしまうことも。やむをえず子ども2人以上をお風呂に入れるしかない時、思わぬトラブルや苦労があるようです。

「2歳の子がまだお風呂に入っているのを忘れて、上の子の髪の毛を乾かしながら赤ちゃんの世話をしていた。幸い何事もなかったが、2歳児を10分くらい浴室に放置してしまっていた」46歳女性/その他/子ども・当時2歳)

「3人子どもがいるため同時に入れるのが理想だったけど、実際は誰かを洗っている間に誰かが出たり(きちんと拭かないから床が濡れる)誰かのシャンプーがいい加減になったりしてた。1日くらい体を洗わなくても髪の毛を洗わなくてもいいやと諦めた」(46歳/その他/子ども・当時2歳)

「子どもが0歳と1歳の頃、順番に入れなければならず、特に冬は寒い思いをした。脱衣所にバスタオルをしき、おもちゃで遊ばせている間にもう1人を入れていた」37歳/主婦/子ども・当時0歳、1歳)

「脱がせるのも洗うのも着せるのも、すべてが大変。誰も助けてくれない。家中を暖かくして、玄関にも鍵をかけ、カーテンも閉めきって、電話もインターホンも無視した」46歳/主婦/子ども・当時3歳)

「0歳と4歳の子どもを1人で見ていた。3歳くらいになったら上の子は1人でお風呂に入ってもらい、洗面所で赤ちゃんをだっこしながら見守っていた。子どもは心細かったと思う」41歳/主婦/子ども・当時0歳、4歳)

例え1人っ子で他の兄弟姉妹がいなくても、子どもが小さいうちは自分の身体を洗うにも一苦労。そんな時にパートナーなど複数の大人がいれば、まず子どもを洗って受け渡し、そこからゆっくり自分の身体を洗うこともできますが、いないときだとそうはいきません。とりあえず自分は最低限パパっと洗ってすぐに出る! これがワンオペ子育ての悲しい現実です。

お風呂が好きすぎる、肌が乾燥する…お風呂の苦労あれこれ

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そのほか「子どもが小さかった時に経験したお風呂の悩み」で印象に残ったエピソードをピックアップしてみました。対策としてのアイディアも秀逸で、ついマネしたくなります。

「お風呂が好きすぎて逆に出るのを嫌がってしまったのが困った。お風呂のお湯を抜くようにした」41歳/主婦/子ども・当時4歳)

「子ども2人を一緒に風呂に入れているが、それぞれ風呂に入りたがるタイミングが合わないので手こずる。そんな時は風呂以外の家の電気をすべて消すと、必然的に明るい風呂場にやってくる」36歳/その他/子ども・当時3歳)

「子どもが乾燥肌で、保湿しても中々治らないこと。入浴剤を買うと、選んで自分で入れて楽しんでいます」34歳/営業・販売/子ども・当時3歳)

ドラッグストアなどに行くと子どもが喜ぶおもちゃが入った入浴剤がよく売られていますが、あれはお風呂嫌いの子どもにも抜群の効力を発揮します(筆者の経験談)。

が、欠点はお金がかかること! 筆者の子どもが小さい頃に大好きだった、仮面ライダーのおもちゃが入っている「びっくらたまご」は1つ税込み495円! 毎回お風呂のたびにこれを入れていたら、家計に響いてしまいます。

子どもはある程度大きくなるとお風呂を嫌がったりはしゃいだりしなくなり、やがては親と一緒に入らなくなります。そして残されるのはお風呂に楽しく入るために購入した、大量の子ども用お風呂おもちゃ。これらがもう用済みとなって処分するとき、一抹の寂しさを感じるのでしょう。

そんな時はあっという間にやってきます。お風呂で大変なことや苦労することはたくさんあるかもしれませんが、これも今のうちだけ。そう思って子どもとのお風呂生活をぜひ楽しんでくださいね。

高山恵
高山恵

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。

執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。

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