1位はドリル!あった方がいいと思う宿題ランキング
nullまずは、「あった方がいいと思う夏休みの宿題」の結果です。(選択式/複数回答可)
1位:問題集(ワーク、ドリルなど)・・・199票(52.6%)
2位:自由研究・・・183票(48.4%)
3位:体操などの運動・・・129票(34.1%)
4位:読書感想文・・・105票
5位:日記・絵日記・・・97票
6位:観察日記・・・94票
7位:工作・絵画・・・91票
8位:習字・・・35票
9位:その他・・・4票
とくに多かったのは「問題集」と「自由研究」で、回答者のおよそ半数から票が入りトップワンツーとなりました。机に向かうものが多い中で、3位に「運動」がランクインしました。
では、それぞれの宿題があった方がいいと思うのは、どのような理由からでしょうか。
●問題集(ワーク、ドリルなど)
「ワークやドリルは毎日コツコツやる習慣になる」(29歳女性/主婦)
「授業の復習にもなるし、苦手なところが目に見えてわかるから」(42歳女性/総務・人事・事務)
●自由研究
「自分の気になっている事や自分の好きなものを楽しく調べたり学んでいく事で達成感や驚き、新しい発見を見つける事ができるからあると良い」(31歳女性/主婦)
「自由研究は子どもの興味を引き出し、題材とする事でクリエイティブなものを作る、発想力を育む」(56歳男性/企画・マーケティング)
●体操などの運動
「ゲームをしがちなのでスポーツで体づくりをしてほしい」(59歳男性/その他)
「暑くて外に出ようとしないので、体を動かすのはいいと思う」(37歳女性/主婦)
●読書感想文
「宿題じゃないと読書をする機会がない」(47歳男性/営業・販売)
「独自の意見や想像力を働かせる事ができるので」(48歳女性/主婦)
「文章を読み、理解する練習。また、自分の言葉で説明する能力。 これをつける必要がある」(40歳男性/営業・販売)
●日記・絵日記
「日記に書くために、何か楽しいこと、嬉しかったことなどを探して観察力がつきそう」(55歳女性/主婦)
「日記を書くことで、文章能力を高める」(35歳男性/研究・開発)
●観察日記
「毎日続けないと出来ないものなので、そのような習慣をつける行動が良いと思う」(57歳女性/その他)
●工作・絵画
「想像力が養えるから」(31歳女性/総務・人事・事務)
●習字
「心を落ち着けて書く練習になる為 」(55歳女性/総務・人事・事務)
「問題集」は日々コツコツ取り組めて、勉強の習慣づけになるという考えの他、授業の復習として最適との声も多く聞かれました。長い休みだからこそ、継続的に取り組めるものとして支持されているようです。
子どもが興味をもつテーマを深掘りしていく楽しさに加え、発想力もつきそうとの回答が多かったのは「自由研究」や「工作」でした。また、文章を読む力・言語化する力がつけられるものとして「読書感想文」や「日記」に票が入っています。これらは主に、想像力や子どものオリジナリティが伸ばせる宿題ととらえているのが分かりますね。
一方で、暑さを避けたりゲーム三昧などで屋内にばかりいると運動不足が心配に……。心身ともに健康で過ごせるよう、課題としてある程度体が動かせる「運動」もあった方がいいと考える人も多くいました。
なくていいと思う宿題は?自由研究と読書感想文が鬼門に
nullでは逆に、「なくてもいい」と思う夏休みの宿題はなんでしょうか? 理由とともにうかがいました。
「問題集。宿題でだされなくても家でもやれるから」(51歳女性/主婦)
「読書感想文。いくら好きな本を読んでも決められた枚数で書き上げるのは難しいからなくてもいいと思う」(31歳女性/主婦)
「読書感想文。本を一冊読んで感想文を書くのは 大変だし、感想がまとまらなくて親が手伝うことになってしまうから」(29歳女性/主婦)
「自由研究。自分で考えてやるのは限界があるため、結局親がどこまで関われるかで内容に大きな差が出るため」(46歳女性/総務・人事・事務)
「夏休みは遊べばいい。工作や研究は親の負担」(40歳女性/主婦)
「日記。毎日、同じことを書く。変化のあった日だけの記録だといいかも」(60歳男性/公務員)
「習字。冬に書き初めをするので夏はいらない」(48歳女性/研究・開発)
「運動。真剣に実施したか判断できないから」(39歳男性/研究・開発)
そもそも効果があまり期待できない、長期の休みだからこそ取り組めるものでないと意味がないといった理由の他、親がサポートしなければならないからとの声も目立ちました。親に負担がかかって大変……というホンネとともに、出来栄えに差が出てしまうことに疑問を抱く方が多くいました。
総合的に「夏休みの宿題」いる?いらない?
null最後に、「夏休みの宿題」は必要か否か聞いてみました。
必要・・・38.6%
どちらかと言えば必要・・・37.3%
どちらかと言えば不要・・・15.3%
不要だと思う・・・8.7%
「何かしらの宿題は必要」と考えている人が75.9%と不要派を大きく上回りました。主だった理由としては次の通りです。
必要派
「ないと遊び呆けてしまうから」(46歳男性/その他)
「期間内に必ずやるという約束事を守る為の訓練だと思うので、内容は何でも良いです」(51歳男性/営業・販売)
「学びも大事だけど。複数の課題を決められた時間内でどうこなして、遊びの時間を確保するのか要領の良さを身につける事も大事だと思う」(58歳男性/営業・販売)
必要派に多かったのは、遊んでばかりになることが心配な親御さんでした。また、課題をこなすこと自体が、計画性をもってやり切る力を身につける訓練になるからという考えも一定数聞かれました。
不要派
「やらされてしても意味がない」(34歳女性/会社経営・役員)
「夏休みの過ごし方が社会勉強。学校の宿題は、一切無くて良い」(54歳男性/営業・販売)
「親が面倒をみないといけない。親に夏休みはない」(45歳男性/その他)
強制的にさせても効果的でない、“夏休みの過ごし方”を自分で考えることも学び、といった声の他、ここでも親の負担を挙げる人も。夏休みは、3食のごはん作りや生活リズムが乱れないよう気を配るなど、子どもにかかる時間が増えるもの。宿題のサポートに頭を悩ませる人は少なくないようです。
それぞれの理由は一理あるように感じられましたが、いかがでしたでしょうか? 子どもの自主性・主体性を大切にする時代。「夏休みの宿題」も、子どもがやりたいものだけを選んで取り組んでいくようになるかもしれませんね。