家族旅行を素材にする手も!「調べ学習系」
null「娘が小学校1年生の時、保冷材の中身が気になってしょうがない様子だった。いつか、いたずらしてこっそり中身を出すなと思ったので、それなら堂々と中身はどうなっているのか、いったい何なのかとことん調べて自由研究にしたらと言ったら、目をキラキラさせて“いいの~?”と。しっかりまとめさせて提出したら、思いがけず市の最優秀賞をいただいた」(47歳/パート・アルバイト)
「家族旅行を、出発便から帰国便まで、毎日の移動距離や食べたもの、泊まった場所、出会った動物、植物全てをその場で調べてメモして行ったら、素晴らしい旅行日記となり、アルバムくらいの厚さになりました。学年で賞をいただきました。今でも家族の思い出の宝物です」(59歳/パート・アルバイト)
「旅行でお城巡りをして、パンフレットを貼ったりしてまとめました。旅行の目的地に博物館を入れて自由研究にすることが多いです」(44歳/パート・アルバイト)
「好きなゲームで地理や産業が学べ、日本のマップを描き産業や特産物を入れたことで先生に褒められた。ゲームをしつつ自然と楽しく学べたことで一挙両得感があった」(69歳/その他)
「お醤油について。お醤油の歴史、作られ方などを、ネットで調べる。自宅で使っているお醤油、スーパーのお醤油売り場の写真を使いまとめ上げ提出。受賞しました」(59歳/その他)
身の回りにあるものほど、意外とそれが何からできていて、どう作られているのかを知らないかも……。子どもが興味をもったアイテムを掘り下げて調べると好奇心も刺激されそうですね。また、家族旅行を自由研究に活かしたという人も。思い出が形として残せて一石二鳥です。
植物・天体・天候などを対象にした「観察系」
null「かいわれ大根を育てることで、早く育って研究も終わり、そのあと食べる事も出来たので、子どもの成長として、育てて食べる喜びが教えられました」(45歳/主婦)
「豆苗はだいたい3回育てて食べるのですが、それでクラッシックとロックと聴かせて育ち方がどう違うかとか、光を当てたのと当てなかったのとの育ち方の違いを調べたら評価が良かったです。が、私的には元気に豆苗が育ってほしかったので、損した気分になった育ちの豆苗もありました」(47歳/専業主婦)
「花に声掛けすれば多くの花が咲くと聞いたので、同じ花で声掛けした物としなかった物で花の咲き方が違う事を観察しました。ユニ-クな自由研究で掲示されました」(66歳/主婦)
「皮をむいたりんごの変色具合を調べるというもの。時間がなくて最後の一日で終わらせたのに、意外と評判が良く、クラス発表の代表に選ばれたらしいです」(57歳/主婦)
「太陽の観察。ベランダに白い紙を用意し、真ん中に割り箸を立て、影の長さを測定。南中なども分かりやすくて褒められた」(46歳/契約社員・派遣社員)
「天気調べ。雲の様子などを見て数時間後の自分なりの天気を予想して、実際どうなったかを調べた」(49歳/総務・人事・事務)
少し日数がかかるものもありますが、植物や天体、天候などの観察を挙げた人もいました。成長するものは、お世話する喜びも得られたようです。天気調べのコメントにあるように、自分なりの予想も織り込めると、よりオリジナリティのある研究内容となりそうですね。
オンリーワンな作品が誕生!「工作系」
null「SDGsと絡めてリサイクル出来るものを家の中から探し、作品作り。費用もかからず良い」(45歳/主婦)
「レゴで作った工作!!! 本の物語に沿った風景を再現するというもので、学年で1人、賞をもらいました。楽しかったし、家にあるレゴと折り紙を使い、費用もゼロでした」(53歳/主婦)
「貝殻を箱に貼り付けた作品(長男が小学六年生の時の夏休みの自由研究)。雑貨屋さんで購入した貝殻を貼り付けてデザインした小物入れが、とても好評だった。デザインを決め、小箱に貝殻を接着する作業だけでそれほど手応えもなかったが、教室内に作品を展示した際とても好評だったと聞いた」(69歳/主婦)
SDGs視点で材料をセレクトしたり、本の風景を家にあるモノで作って再現したりと着眼点がとてもユニーク。仕上がりもさることながら、こうした切り口も一工夫できそうなのが工作です。きっと、オンリーワンな作品に仕上がったのではないでしょうか。
大人も結果に興味津々!?「実験系」
null「おきあがり小法師を作り、おもりをつける場所を変えたら、どのように動くか研究した。簡単だけれど大人も楽しめた」(43歳/主婦)
「身の回りの物を冷凍するとどう変化するかの研究を写真にとって発表。なんと、市から賞を頂きました」(56歳/主婦)
「虹を作る。天気のいい日にホースで水をまいて虹がどこでできるかやった」(45歳/主婦)
○○を○○してみたらどうなるのか……といった疑問から、実際に試して研究する「実験系」。テーマによっては大人でもどうなるのかが予想できなくて、子どもと一緒に実験を楽しんでしまいそう。
かつての暮らしや今の暮らしに目を向けて…「社会科・家庭科系」
null「戦争について、おばあちゃんに体験を聞きまとめました。驚きと悲しみを痛感したようです」(67歳/専業主婦)
「ひいおばあちゃんに戦争の時のことを話聞かせてもらって戦争体験を聞くというレポートにしたこと」(61歳/主婦)
「戦争のことについて。家に祖父母がいて、戦争のことは日常的に聞かされていたので、まとめてレポートにした。祖父が詳しくて、そのまま文章にしただけでOKだった」(59歳/その他)
「子どもに買い物から料理、後片付けまでしてもらい、写真を撮って、工程や栄養価を調べて計算、苦労した事等をまとめたもの。子どもも興味を持ってやってくれたし、学校での受けもよかったようで賞をもらいました」(56歳/総務・人事・事務)
戦争体験が直接聞けるのはとても貴重なこと。世界に目を向ければ、まさに今リアルで起こっていることでもあり、社会問題が身近に感じられるようになるかもしれません。
また、日々の家事に着目しレポートをまとめた方もいました。家事のノウハウやママの大変さなど気づきがありそうですね。なにより、すぐにでも取り組めそうです!
以上、ママたちに聞いた「それほど手間をかけずに成果があった自由研究」でした。
クラスで掲示されたり、受賞したり、子どもにとっていい経験となったり……「成果」はご家庭それぞれですが、特別なアイテムを用意しなくとも、意外と身の回りにヒントは転がっているのかもしれませんね。自由研究にお悩みの方、ぜひご紹介した声を参考にこの夏を乗り切ってくださいね。