1:親参加の行事の頻度
null「懇談会や参観日、発表会など、平日の行事が思ったより多くあること。仕事を調整して学校へ行かないといけないので」(41歳・その他)
「小学校で行事が多い月は休みを調整してもらうのが大変だった」(36歳・営業・販売)
コロナ禍以降、保護者が教室や体育館に集う機会が制限されていた学校は多かったと思いますが、今年度は“対面行事”が戻ってきそうです。
特に年度初めと年度終わりは大切な行事の数が多めですが、ここを乗り越えると、都合に応じて”欠席““出席”を選択しやすくなるのではないでしょうか。
2:学童の預かり時間
null「学童が18時までだったこと。保育園は20時まで預かってくれた」(39歳・研究・開発)
「学童保育の対応時間が保育園より短いこと。長期休校期間など、朝夕ともに子どもだけで1時間以上留守番させることになりとまどった」(42歳・その他)
保育園の閉園時間よりも学童の閉所時間が早く、残業が難しくなるケースがありました。勤務環境、勤務形態によっては、家庭内の育児分担や働き方の調整が生じるケースがありました。
以前『kufura』が小学生の働く母親に対して行ったアンケートでは、進学後に「仕事量を調整する」「仕事の効率を上げて定時で帰る」「夫や実家・義実家と助け合う」「閉所の時間が長い送迎つきの居場所を探す」など、さまざまなアプローチで乗り切っているケースが見られました。
3:「明日持っていくもの」の難易度が高いことがある
null「子どもが夜になり、急に明日必要な物を言い出す」(49歳・主婦)
「例えば、締切日の前日に“2,787円”の集金袋を渡されて、小銭を家中から集めまくったりする」(41歳・その他)
これは、悩ましい問題ですよね。特別な持ち物に関しては、事前におたよりや連絡帳の中に情報の糸口はあったのかもしれませんが、常にモレなく情報を把握しておくのは難しいものです。
プリントや連絡帳アプリの情報から、「どこに重要な情報があるのか」のツボをおさえると、“準備慣れ”してくるかもれません。
4:早帰り、代休、特別時間割の対応
null「給食がない日を忘れていたこと」(47歳・総務・人事・事務)
「小学校が終わるのが早い日が意外にたくさんあること。 仕事を切り上げて帰らないといけない。残業ができない」(36歳・その他)
「代休があること」(43歳・主婦)
特別日課や休日行事の代休、都民・県民の日など、“イレギュラー”な日の対応が必要になることもあります。これに関しても、通年の計画表や学年だよりなどを通じて、スケジュールを把握しておく必要がありますね。
幼児期には子どものケアにエネルギーを要しているのだとしたら、小学校以降は“調整”“準備”“リサーチ”スキルを要する、とも言えそう。
5:留守番予定の子どもの「鍵の取り扱い」問題
null「子どもが家の鍵を忘れてしまって入れなかったこと」(45歳・その他)
「子どもが鍵を忘れたとき」(42歳・主婦)
子どもの性格や住環境、帰宅時間、きょうだいの有無など、いくつかの条件を踏まえて「放課後に留守番させる」という選択をする家庭もあります。
実際、過去記事「子どもに家のカギいつから持たせる?3位“中学入学後”、2位“9〜10歳”を超えた1位は…」でも、小学校低学年に鍵を持たせ始めたケースが多く見受けられました。
カギを持たせる家庭では、子どものカギの取り扱いについてのトレーニングや工夫をこらしていました。
6:PTAの負担・役員決めの空気
null「PTAがみんな基本やらないといけなくて、困りました」(39歳・総務・人事・事務)
「PTAの役員決めの雰囲気が独特で非常につらかった」(41歳・主婦)
PTAの加入は、基本的に「任意」。とはいえ、たとえ活動が難しい状況でも、「うちはできません」と言いにくい空気が立ち込めている組織は少なくないと思います。『kufura』の過去のアンケートでは、PTA を担うのは約9割が「母親」で、母親の育児負担感が増す一因となっているケースも……。
また、『kufura』は2020年、2021年にはPTA活動に関するアンケートを実施していますが、多くの学校ではコロナ禍以降、PTA活動が縮小されています。今年の活動はどのような形になるか、同じ地域内の学校でも運営の方法の多様化が進むと予想されます。
以上、小学校入学後に仕事を持つ母親が「子どもの小学校入学後に戸惑ったこと」をお届けしました。
親も子もせわしない日々を送る一方で、子どものできることは少しずつ増えていきます。小さな成長を見届けながら、慌ただしい日々を乗り切ることができますように。
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