そこで今回は、子どもに鍵を持たせている64人の女性にアンケートをとり、いつから鍵を持たせて、どんなメリット・デメリットを感じているのかを聞いてみました。
半数近くの家庭が「小学校低学年」で初めて鍵を持たせていた!
nullまず、64人の女性に、初めて子どもに鍵を持たせた年齢と、そのきっかけについてうかがいました。
1位・・・小学校低学年/7~8歳ころ(48.4%)
「7歳から。普段は子どもが鍵を使うことはないけど、何かあったときのために、念のためにランドセルのポケットの中に隠し持たせています」(36歳・総務・人事・事務)
「小学校に上がってから。弟の予防接種と下校時間が重なったから」(39歳・主婦)
「8歳。家に誰もいない時自分で入るため」(53歳・主婦)
2位・・・小学校中学年/9~10歳ころ(26.6%)
「9歳。学童に行かなくなったため」(46歳・その他)
「10歳。1人で留守番できる学年かなと思い、仕事もフルタイムにした」(35歳・主婦)
3位・・・中学入学後(20.3%)
「中学に入った12歳から。自分がパートに出たから」(66歳・主婦)
「中学生になったときです。義母の介護で家を空けることが増えたからです」(53歳・主婦)
小学校1年生に初めてカギを持たせた家庭では、毎日持たせているわけでなく、やむを得ぬ事情があって限定的に持たせた家庭が多く受けられました。
3~4年生から持たせる場合は、両親が働いている間、これまで行っていた学童に行く頻度を減らして自宅に帰宅したり、自分で習い事に行くために鍵を持たせているケースが目立ちました。
鍵を持たせるメリット・デメリットを聞いてみた!
null続いて、鍵を持たせることのメリットやデメリットを聞いてみました。
大半の女性が感じていたデメリットは、やはり紛失のリスクです。実際になくしてしまった子もいました。
「既にカギをなくしたことがある」(40歳・主婦)
「デメリットは鍵の値段が高いので、忘れたりなくされると困ること」(47歳・主婦)
一方で、親が感じているメリットは子どもが自分で帰宅できるという点。最初は仕方なく持たせていたものの、成長してみて「子どもの自立につながった」と感じている人もいました。
「メリットは、失敗もしながら成長につながったこと」(49歳・主婦)
「鍵を閉めることの責任感を持ったこと」(58歳・主婦)
「何かあって自分が帰れなくても子どもが家に戻れる」(47歳・その他)
筆者は、キーホルダーつきの鍵を指にはめて振り回し、公園の池に落として泣いていた近所の子と一緒に鍵を探したり、別の日には鍵をなくして泣いていた子どもの友だちを預かったこともあります。いずれも男の子でしたが、鍵の所持に慣れてきた頃、失敗が起こりやすいと体感しています。
紛失の代償はものすごく大きいものですが、その分、鍵を持つ責任や、管理する重要さを学ぶきっかけになるといいですね。
鍵をなくさないための工夫にはどんなものがあるの?
null最後に子どもがカギをなくさないためにしている工夫はあるのかどうか聞いてみました。
「ランドセルに伸びるキーホルダーをつけて落とさないようにしている」(53歳・その他)
「ランドセルに結びつけ、絶対とらないように、約束させる」(49歳・総務・人事・事務)
「首にかけるストラップを鍵に付けて持たせている」(32歳・主婦)
「鍵を2つ作った。1つは遊びに行くとき用。もう1つは学校のカバンにぶら下げておく」(35歳・主婦)
ランドセルに装着しておくという回答が多くありました。引っ張って外れるリスクもあるので、ストラップでくくりつけた鍵をランドセルの内ポケットにしまっておくと安心かもしれませんね。
今回は、子どもに鍵を持たせることについてのアンケート結果をご紹介しました。
新年度が始まり、学童に行く頻度を減らしたり、短時間の留守番をさせたりと、ライフスタイルの変化があると思います。この春、鍵を持たせる予定の家庭では、ルールを決めながら、鍵の扱い方について真剣に話し合う機会をもうけてみてはいかがでしょうか。