料理・掃除・裁縫…「家事」を教えてあげればよかった
null多くいただいたのは、生きていくために持っておくと便利な「家事」のスキルをつけさせておけば……という声。早速ご紹介しましょう。
(1)お料理
「料理をきちんと教えたかった。自分でしなければいけないから」(47歳/主婦/子:大学生・社会人)
「お料理ができるようにしておけば良かった。自分ができない時にお願いできるから」(48歳/主婦/子:小学生・大学生・社会人)
「料理をもう少し教えておけば良かった。外食やテイクアウトで食事を済ませているようなので」(53歳/主婦/子:社会人)
「料理。生きていくのに食が一番大事だから」(57歳/主婦/子:社会人)
「料理ができるように教えておけばよかった。料理は難しいからです」(58歳/その他/子:社会人)
「料理を教えておく。やはりひとりになると生活費はかかるから自炊が必要になる」(50歳/学生・フリーター/子:社会人)
一番多かったのは家事の中でも「料理」という意見。毎日のことであり、さらには大切な健康に関係することだから、やはり親としては心配になりますよね。最近では、男女関係なく身につけておいてほしいという意見も多いようです。
(2)お掃除・片付け
「掃除の仕方。いつも親がしていたので不安」(60歳/総務・人事・事務/子:社会人)
「整理整頓がきっちりできるようにしておけばよかった。片付けができずいつも部屋が片付いていないから」(54歳/主婦/子:大学生・社会人)
一緒に住んでいる時にはついつい親がやってあげてしまうことが多い「掃除・片付け」にも声があがりました。身の回りの整理整頓ができると、社会に出て、会社でのデスク周りの清潔さなどにも結びつきますよね。辿っていくと、やはり子どもの頃からの片付けの習慣が重要なのかもしれません。
(3)お裁縫
「ボタン付けくらい教えておけばよかったと思った。自分でできなかったら困ると思う」(61歳/主婦/子:社会人)
「縫物を教えておきたかった。自分の身支度が出来る様に」(88歳/主婦/子:社会人)
最近ではあまり積極的にはやらないことも多い裁縫ですが、ちょっとしたことができると助かる時はあるものです。簡単な縫い物やボタンつけなどはできるようにしておくと便利ですし、自分の子がいつか親になって子どもが生まれた時に、やっておけばよかったと子ども自身が思うときがあるかもしれません。そんな時のために身につけさせておくといいスキルかもしれませんね。
(4)家事全般
「自立できるように家事を仕込めばよかった。親戚もいないので、自分が亡くなったときの子どもの自立がただ心配」(48歳/総務・人事・事務/子:社会人)
「家事。男性でも家事ができたら良いから」(47歳/主婦/子:社会人)
「家事全般を自分から進んでやるようにしつけておけばよかったです。自立したあと、基本的な生活に困らないから」(50歳/主婦/子:高校生・大学生・社会人)
家事も様々ありますが、どれも身につけておいて損はないもの。世の中、何が起こるかわからないので、いざという時に持っておくと自分のためになりそうです。小さいうちから習慣として少しずつ教えておくのも良さそうですね。
小さい頃からの「しつけ」をちゃんとやっておけば…
null続いては、日々の積み重ねである「しつけ」についてです。
「もっと子どもの好き嫌いをなくしておけばよかった。社会人になって自分で好きな物を買ってきて食べて、嫌いな物を食べない」(48歳/主婦/子:社会人)
「しつけをもっとしっかり。まだできていないことがある」(53歳/総務・人事・事務/子:社会人)
「過保護過ぎた。あれこれ構わずに、もっと放任主義で育てたら良かった。一般常識的なことが出来なかったりするから」(50歳/主婦/子:大学生・社会人)
「常識。下の子ほどマナーが出来ない」(67歳/主婦/子:社会人)
「独りで目覚ましで起きる事です。目覚ましで起きる事が出来ないと、会社に遅刻してしまうからです」(60歳/主婦/子:社会人)
「もっと一人で生きれるように育てたかった。今も一人暮らしができなく家にいること」(59歳/主婦/子:社会人)
「自分のことは自分でするということ。一人暮らしして自分のことができるようになってほしいから」(61歳/主婦/子:大学生・社会人)
中には日々の忙しさに追われて、後回しになってしまうこともあるかもしれません。一朝一夕に身につくことではなく、毎日の少しずつの積み重ねです。子どもの頃にはわからなくても、将来大人になった時に、親が一生懸命教えてくれたことに感謝される時がくるのではないでしょうか。
なくてはならぬ「お金」について教えておけば…
null続いては、生活に切っては切り離せない「お金」との付き合い方についても声が上がっています。
「お金の管理の仕方。有意義なお金の使い方。日々の生活に大切でとても必要な事だから」(47歳/主婦/子:高校生・社会人)
「ない時の辛抱、ある時の節約を教えておけば良かったと後悔している。有れば有るだけ浪費、無くても浪費の借金大魔王になりました」(77歳/主婦/子:高校生・社会人)
「掃除と料理と家計簿の付け方だけは教えたい。結婚までに。節約して暮らしていける知恵だと思うので」(52歳/主婦/子:社会人)
最近では、お金の話も身近になってきましたが、まだまだ日本の金融教育は進んでいるとはいえなさそうです。お金の使い方も「節約しなさい」一辺倒ではこれからの時代は乗り切れないでしょうし、時代の流れにあった節約、貯蓄、さらには増やすということまでしっかりと学んでおきたいところです。その基本となるお金の管理はしっかりと身につけさせておきたいですね。
子育てを楽しみ、コミュニケーションを取ればよかった…
null子育ての時間は、過ぎてしまえばあっという間なのかもしれません。一緒に過ごす時間そのものにも、色々な思いがあるようです。
「もっとたくさん思い出を作ってあげたかった。一緒に過ごせる時間があまりないから」(66歳/主婦/子:社会人)
「小さいころにもっとたくさん抱きしめておけばよかった。あっという間に大人になってしまったなぁという気持ちから」(53歳/主婦/子:社会人)
「コミュニケーションを取ればよかった。親子でも、距離がある気がする」(50歳/総務・人事・事務/子:大学生・社会人)
「もっと一緒に映画見たり、キャンプしたり色々な経験をさせてあげたかった。離れて暮らしていると1年に2〜3回しか会えないから寂しい」(67歳/主婦/子:社会人)
子育てに正解はないものの、もう少し一緒にいたかった、沢山出かければよかった、などの声も聞かれました。その時その時は夢中で余裕はなく、後からああしたかったという気持ち、とてもよくわかりますね。もしかしてそう感じるのは、自分に余裕ができたという証。裏返せば子どもがしっかり成長したということなのかもしれません。
色々なこと、やらせておけばよかった…
null「頭はいいが字が下手なので習字を習わせておけばよかった。字が上手だと一目おかれる」(71歳/主婦/子:社会人)
「もう少しどこでも連れて行ってあげればよかった。たとえばボランティア活動とか。人との関わりを多くすることで社会経験もたくさんできただろうから」(46歳/主婦/子:高校生・社会人)
「もっと、自由に、好きなことをやらせてあげたかった。自分の価値観を押し付けてしまったし、ほかのこと比べたりして、申しわけなかった。いままでの社会の在り方はある意味間違いだったと気づいたから。価値観の転換を迎えているのに気が付かなかった」(57歳/主婦/子:社会人)
習い事や、子どもがやりたかったことなど、親の思いと子ども自身の思いが一致しないこともあるものです。色々な状況を含めてやらせてきたことも、やっぱりああすれば……と思うこともあるようですね。
子どもよりもむしろ…自分が心配
null「子離れ。独立すると寂しい」(62歳/主婦/子:社会人)
「あまりにも子ども中心に生きてきたので、自分の楽しみを見つけておくべきだったと思った。子どもが自立後の楽しみが必要だから」(58歳/主婦/子:社会人)
「自分用の趣味を作っておくこと。空いた時間の過ごし方に困るから」(63歳/主婦/子ども:社会人)
子育てが一段落つくと、自分の時間が多くなり、自分の存在意義や有意義な時間の使い方に戸惑うという声も聞かれました。子どもが独立後にぽっかりと穴が開くような感覚になるのを心配している方の気持ちも、よくわかります。一方で、
「私よりしっかりしているので、一人でもやっていける」(49歳/主婦/子:社会人)
「親を超える人格を持てたと思うので、ほっとしています」(87歳/主婦/子:社会人)
という声も。しっかり育ってくれて、頼もしい限りですね!
いかがでしたか? 振り返れば子育ては長いようであっという間なのでしょう。あっという間に感じるということは、どのママも一生懸命に、時には自分のことを後回しにして子どものために頑張ってきたということではないでしょうか。まずは、自分がしっかりとやったことを褒めてあげたいですね。
また、現役子育て中のママは、いつかは一区切りつく子育てに後悔のないように、先輩ママの声に耳を傾けてみてください。その際には、ぜひこの記事も参考にしてくださいね!