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「もし、あの頃に戻れるのなら…」いつ、何をする?既婚女性252人が選んだ分岐点は

皆さんには、“戻りたい過去”はありますか? 人生にはいろんな分かれ道があるからこそ、「もし、あの頃に戻って違う道を選んでいたら……」と思いをはせる瞬間が訪れるかもしれません。

今回は、20代~50代の既婚女性252人に「あなたがもし“あの頃”に戻れるとしたら、いつ、何をしたいですか?」という質問を投げかけてみました。

多くの回答があつまった5つの年代と、皆さんの過去への思いをお届けします。回答から見えてきたものとは……?

5位:中学生(15人)

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「中学生のときに戻りたい」と回答した女性の多くは、当時の後悔を語っています。

「中学にもどって、受験して良い高校に入りたい。就職氷河期なので、自分の思った就職ができなかったので」(44歳・主婦)

「中学生! 特にあのときの暴飲暴食から、太ったので我慢したい。当時の写真が恥ずかしくて公開できません」(27歳・その他)

「中学生にもどって、高校は共学にいきたい。パートナーや友達が共学は楽しいと言っていて、今でもみんなで集まったりしていて楽しそう」(41歳・その他)

「中学3年生のときの彼とやり直したい。すごくいい人だったのに、当時はわからなかった」(52歳・主婦)

進路選択や恋愛を通じて、自分も友人も激変していく中学時代にほろ苦い思いを抱えている女性は多いのではないでしょうか。

4位:大学時代(20人)

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大学時代を選んだ女性からは、“就活”“勉強”“体験”というキーワードが多くあがっています。

「大学生に戻って海外旅行にたくさん行きたい。 今では長期のお休みはとれないから、あの頃に戻ってもっと遊びたい」(29歳・その他)

「大学1年生に戻って、いろんな経験をしてみたい。若いときにもっとやっておけばよかった」(35歳・コンサルタント)

「大学の頃に戻りたい。もっと自分に素直にやりたいことを失敗を恐れずにやっていきたい。 大学時代に、自分に合わない専攻を選んでしまい、結果として今学位を生かし切れていないので。自分が本当にやりたいことを学びたかった」(39歳・主婦)

「大学時代。もっと就活を頑張ればよかった。今の職業が不安定だから」(35歳・その他)

後になって思い返してみると、時間の余裕があった大学生時代にたくさんの体験をしておけばよかったという声が目立ちました。また、「就職活動や勉強をもう少し頑張れたのではないか」という後悔を語る女性もいます。

3位:夫と結婚する前(23人)

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女性が「結婚する前に戻りたい」と願うとき、その理由はやはり……。

「結婚する前の自分に戻って旦那と結婚しない人生を選択したい。モラハラ、DV夫、経済的DV夫。女と密会……。結婚するまで全く気付かなかった。本当に嫌すぎる」(39歳・その他)

「結婚前に戻ってたくさん恋愛したい。もっと男を見る目を養うべきだった」(38歳・その他)

「結婚前の25歳くらいの付き合っている年。もっと遊べばよかった。旦那と2人であまり遊んでいなかったと思うので、たくさん出掛けたい」(30歳・主婦)

「結婚前に戻ってお金をためる地道に生きる。旦那の浪費に今も泣かされているのでもっと着実に貯めていけばよかった」(38歳・その他)

人生では大きな選択を迫られる機会が何度となく訪れますが、結婚はそれまでの生活を大きく変える岐路となっているようです。

2位:20代(35人)

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30代~50代の女性からは、「20代に戻りたい」という声が多く集まりました。

「20代前半でもっと恋愛をしたかった。仕事はいつでもできるがあの頃はもう戻らない」(33歳・その他)

「20代に戻って、子育てに負われて疎遠になってしまった古い友人との友好を深めたい。 子どもの将来も大事であるし、老後の旧友との親交も大事にしたい」(53歳・総務・人事・事務)

「20代。子育てして即仕事復帰したい。経済的に社会復帰を少しでも早くしておけばよかったと思っているから」(37歳・主婦)

「20代。自分磨きをする。 時間もお金もあったから。今の自分には何もないから」(47歳・主婦)

「20代に戻りたい」という気持ちを深掘りしてみると、「20代はまだ“軌道修正ができる年代”」という気持ちが透けて見えてきます。

1位:高校時代(36人)

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今回、最も多くの票が集まったのが高校時代という結果になりました。

「高校時代に戻って受験勉強をやり直したい。もうちょっと上の大学を受験してみたかった」(43歳・営業・販売)

「高校卒業で進路を決めるとき、銀行員として就職した年に戻って、看護師になる勉強の方を選んで、看護師になりたい。もしあのとき、看護師の免許を取っていたら、手に職もついたし、今でも、どこに住んでても職には困らなかったと思うから」(49歳・営業・販売)

「高校の頃。大学に進むか専門に進むか自分がやりたいことを早く見つけたい。なりゆきで今の資格を取得したけど、今働いていてやりがいが得られない」(26歳・主婦)

「高校生。1番楽しかったから」(28歳・営業・販売)

ただ単に「楽しかった頃に戻りたい」というのではなく、“現在抱えている悩み”のルーツをさかのぼると高校時代にたどりつく……という声も多く見られます。まだ世の中の仕組みがよくわからないままに、将来の行方を左右する選択が迫っているのが高校時代ではないでしょうか。

胸が張り裂けそうな声も…過去にはせる思い

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今回のアンケートでは、他にも複数の声が集まった回答がいくつもありました。回答の一部をご紹介します。

子育て期をもう一度

「子どもが赤ちゃんの頃に戻ってもう少し育児を楽しみたい。全く余裕がなく、記憶にないから」(42歳・その他)

「子どもたちがそろっていた頃。幸せだったから」(41歳・主婦)

大災害の前に戻って…

「子どもが震災で亡くなる前。一緒にいてあげたかった。生きる糧を失ってしまった」(45歳・総務・人事・事務)

「2011年3月11日に戻って、『津波が来るからみんな逃げて』と言って回りたい。津波なら、時間があれば逃げられる」(56歳・総務・人事・事務)

今が一番いい

「今が幸せなので戻りたくない」(26歳・その他)

「今がいいです」(35歳・総務・人事・事務)

「今が一番だと思っている。今を後悔しないように生きている」(58歳・主婦)

胸が張り裂けるような過去を抱えている女性の声もありました。一方で、「今が一番いい」との声も。50代の女性からは「何度も戻りたい時期があったけど、結局今がいい」と葛藤の軌跡が感じられる回答も寄せられました。

以上、既婚女性が戻りたいと思っている過去についてお届けしました。

今回は、「あの頃が幸せだからもう一度味わいたい」というポジティブな回答よりも、「あのとき、もっとこうしておけばよかった」という回答が多く集まっています。今とは違う人生を少しだけ味わってみたいと思いながらも、そんな気持ちは人には見せずに今日も素敵な笑顔で”今日”を彩っている女性は多いのではないでしょうか。

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