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旬のトウモロコシごはん。我が家は「ガツン!」とパンチを利かせて、こんな風に【お米農家のヨメごはん#31】

こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を、皆さんにお伝えする連載の31回目。

今回は、出回り始めたトウモロコシの話題と、畔(あぜ)の草刈り作業についてお伝えしたいと思います。

トウモロコシが大好きだ!!

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トウモロコシのシーズン到来!

ヤングコーンを経て、待ちに待ったトウモロコシ。

もちろんまだビニールハウス栽培で、路地物はもう少し先だけれど、この先しばらく楽しめるかと思うと、ついつい笑みがこぼれる。

私はトウモロコシが好きだ。いや、大好きだ。

厳重に皮に包まれて、それをバリバリッと剥く作業も、髭のモフモフした感じも、茹でても焼いても蒸しても損なわれないプリプリッとした食感も、口の中いっぱいに広がるふんわり甘い味わいも、何もかもが好きだ。

大好きだから、大量に出る皮と芯の生ごみにも、大いに目をつぶる!

もちろん、娘も旦那さんもトウモロコシ大好きなので、この時期から夏の終わりまで、食卓にトウモロコシが登場する回数が激増する。

 知り合いの農家さんの、トウモロコシできました!という投稿を見てすぐ、適当な本数を送ってほしいと連絡した。

そうして、すぐに届く幸せは農家ならでは。

トウモロコシは何も考えず手も加えず、シンプルに茹でるのが一番だと思う。丸ごとそのまま入るオーバル型の鍋で豪快に茹でる。以上、それだけ。

ただし茹で時間にはこだわって。

たっぷりの水に入れて、沸騰してからきっちり3分。シワシワにならずプリッとした食感がちゃんと残る茹で具合。

トウモロコシ好きの私がたどり着いた、最高に美味しく茹で上がる時間。それをパクっとかぶりつく。大人も子供も無言でムシャムシャ食べる。

もうこれで、他のおかずもご飯もいらないくらいの満足感だ。

トウモロコシごはんはパンチをきかせて!

トウモロコシごはんもよく作る。

SNSでよく見かける、芯ごと炊くトウモロコシごはんも優しい味わいで大好きだけれど、今回はもう少しガツン!とパンチのあるトウモロコシごはんを。

芯からトウモロコシを包丁でこそげるように落として、
フライパンで炒める。芯はなんとなくもったいないし、いい味も出ると思うので一緒に。

使う油はお好みで。シンプルにサラダ油でも、コクの出るゴマ油でも、華やかになるオリーブオイルでも。

火が通ったら、塩と多めの胡椒、そして醤油をジュワッと焦がすように回しいれて。あとは炊き立てご飯に混ぜるだけ。それだけだ。

油で炒めてあるので、満足感もしっかりあるトウモロコシごはんのできあがり。

娘は炊き込んだトウモロコシごはんよりも、味のしっかりついたこちらの方が好みのようで、ものすごい勢いで食べる。

蒸し暑い日でも食欲はしっかり。羨ましい限りだ。

大人は大人で、ビールにも合うとあって、よく食べる。大人も子供も食べすぎ注意。けれど、暑い日に汗をかきながら頬張る幸せったら、この上ない。

雑草との闘いの日々

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さて田んぼでは、雑草との戦いが激しくなってきた。田んぼの中での戦いは前回の通り、今回は田んぼの外、畔(あぜ)の草刈りの様子。

去年までは刈り払い機という、背中にしょって体全体で動かしながら刈るタイプの草刈り機を使っていた。汗びっしょりになる、かなり過酷な作業だ。畔に落ちている石やゴミが飛んでくる危険性もある。捨てられた缶や瓶が凶器となる。

何より草刈り機そのものが、鋭利な歯が高速で回る仕組み。包丁がグルグル回っているようなもので、とにかく危険。これまではその刈り機で頑張っていたが、今年は労力が大幅に軽減できる草刈り機を導入した。

自走式で手で押す系統のものだ。

使ってみると、噂通りとっても使いやすいし身体への負担が全く違う。

中古で購入したとはいえ安くない投資だったけれど、今年はこれで、どんどん畔の草刈りが進みそうだ。

今まで草ボーボーで、周りの田んぼの地主さんにご迷惑をおかけしていたけれど、今年はこれでピカピカの畔になりそうです!?

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