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娘(11歳)への躾け。食卓では厳しくしている理由は…【お米農家のヨメごはん#21】

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こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・11歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を、皆さんにお伝えする連載の21回目。

今回は、新しい年になったからと久しぶりに買い替えたお箸、それにまつわる食卓での躾けの事、そして、農家にもついてまわる事務作業の様子についてお伝えしたいと思います。

久しぶりに「箸」を新調しました

毎日使うものなのに、しかも口に運ぶもの、なのに、それほど吟味して選ぶこともなければ、ついついボロボロになるまで使ってしまうお箸。

……を、今年になって一念発起して買い求めた。

わざわざ工房に出向いていって、自分でちゃんと使いやすいお箸を選んで。

そうしてお箸を買うという行為は、初めてだったかもしれない。それくらい、
これまで私の人生の中ではお箸はなぜか、ぞんざいに扱われていた存在だった。

マルシェ出店で上京する時がチャンス!と、出店後の疲れた体を引きづって、滞在先から少し遠く離れた下町へ電車で出かけた。スカイツリーを見上げるような場所にあるその工房は、せっかく訪れたのに、なんと!閉まっていた!

諦めきれずに工房の外から電話してみたら、いかにも下町のおじさんらしい親しみやすい口調で、すぐにシャッターを開けて中へ案内してくれた。

ずらりと並ぶお箸は壮観!

だけど、こんなにたくさんの中からとても選びきれない!と悩む私に、ひとつひとつ丁寧に説明してくれて、実際に試させてくれた。

お箸はそれぞれ、当たり前だけど形も重さも違って、人によって持ちやすさ使いやすさが違う。だから、どれが正解とかではなくて、これ!と思ったものを選ぶといいよ、と。

アドバイスに従って選んだのは、珍しい7角に削られたお箸。

金額的にはものすごく高額というわけではない(1回飲み会に行くくらい)けれど、お箸にしては私にとっては高額だったから、もう俄然、大事に大事に末永く使おうと思っている。

使ってみると、持ちやすさはもちろん、心地よい手触りと口当たりの良さ。どうして今まで、こんなにお箸の存在を軽んじていたんだろう、私! こんなに大事で、毎日使うものなのに!!と後悔したくらい、これまでのお箸とは別物だった。

食卓での躾けは「今日の食事を感謝すること」に繋がっている、と思うから

普段はパン食の我が家が、珍しくご飯で朝ごはん。

ご飯とお味噌汁、マルシェで買った和歌山の梅干しに佐賀の海苔。そしてサッと焼いた卵焼き。前日の残りもののサラダも並べて。これだけでもう、すごいご馳走のように思える。

娘も、いつもと違う朝ごはんだねと、朝から食欲全開で嬉しそう。

普段はほとんど、~しなさいと怒ることはない私だけれど、食事の躾けは比較的、厳しい方だと思う。

姿勢よく、肘をつかず、お茶碗を持って、お箸は正しく、口に入れたまま話さない、などなど、ちょっとでもできていないと即、ピシャリ!と注意する。

それは、食事を皆で美味しくいただき、今日この日に食事をいただける事に感謝する事に繋がっている、と信じているからかもしれない。

アメリカ映画なんかでよく、食事の前に家族で神に感謝を捧げるシーンがあるけれど、我が家ではそれと同じように、いただきます・ごちそうさまと手を合わせる。それは、ちょっと大げさかもしれないけれど、平和に感謝し平和を願う行為、だとも思う。

普段は食事の躾けを厳しく伝えるだけ、だけれど、今度しっかり「どうして必要なのか」をきちんと話しあってみよう。

家族3人で食卓を囲みながら。

待ちに待った、冬らしさがやってきた

この冬は雪がほとんど降らない。

と前回この連載で書いたけれど、2月の初旬は雪が降って、凍えるような寒さに見舞われた。用事があって出かけていた山沿いのとある町に車を一晩泊めていたら、こんなにも積もったし、家では水道管も凍ってお水が出なくなった。

待ちに待った冬らしさ、だから、雪かきも心なしか皆さん、ウキウキ張り切ってされていた。その日のSNSの投稿も、富山の皆さんは雪一色だった。冬はやっぱりこうでなくちゃ!と思ったのは一瞬だけで、雪も寒さもそこそこでお願いできれば、というのが本音。

雪が降ったので、私たちも安心して事務作業ができる。

農家は外で農作業ばかりしていると思われがちだけれど、実際にはかなり事務作業がある。関係各所への申請書類の作成や、地主さんとの田んぼの契約書更新、そして何より決算書作成。自慢ではないけれど、決算書の簿記入力が1項目たりともできていない私を横目に、旦那さんはせっせと各種書類を作り上げている。

事務作業がまだまだ手書きというのが農業界の実情で、それに困惑しながらもなんとか頑張っている旦那さんと、決算書作成はもちろん全てパソコンだというのに、全く放棄している私。

まだもう少し、この先も事務作業が続きそうです。

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