もっと楽しもう、甘酒生活
null甘酒の巻#1では、金丸さんに甘酒のすごさについて教えていただきました。
「甘酒の主成分はぶどう糖。ぶどう糖は体内にすばやく摂り込まれやすいうえに、エネルギー源になる栄養素なので、疲れた身体やバテた体力回復に役立つんです。加えてビタミンB群や必須アミノ酸も含んでいるため、現代では“飲む点滴”とも言われているんですね。
また植物性の乳酸菌を含むため、腸内環境も改善されますよ」(以下「」内、金丸さん)
そう聞くと、甘酒生活、したくなりますよね。
甘酒生活5年目の中田ぷう、おすすめの飲み方は…?
nullさて、わたくしこと中田ぷう、5年前から甘酒生活を始めています。
けれど基本的に甘酒が大嫌い……そのため飲み方にさまざな工夫をしていると前回もお伝えしました。
ちなみに夏におすすめな甘酒の飲み方を1つ追加でご紹介しますね!
甘酒+炭酸水(無糖)。
これだけです。
分量はお好みで構いませんが、私は甘酒1:炭酸水1で割っています。
夏はミルクや豆乳で割ると重たく感じるときがあって、もっとさわやかに飲みたくて炭酸水で割ってみたら、これが正解! シュワシュワとして、少量でおなかもたまりますし、コバラヘリ対策にもおすすめ。ぜひやってみてください。
とはいえ、飲むだけではさすがに飽きてくるんですね(笑)。そこで何か他のものに使えないかと試行錯誤。
最初のうちはあまりバリエが思いつかず。ヨーグルトに混ぜてみたり、お味噌汁に入れたりしていました。同じ発酵食品同士、お味噌汁とは相性もよく、ほんのり甘くなっておいしいんですよ。甘酒が苦手な子どもたちも、お味噌汁に入れてしまうと気づかず飲んでいます。
また、市販のごまドレッシングにも混ぜてしまっています。
簡単!甘酒漬け&応用レシピ
nullそして次にやり始めたのが、肉や魚の「甘酒漬け」。
これは魚の西京焼きや麹漬けを見ていて思いつきました。
肉や魚を甘酒に15分以上漬けるだけです。漬けてみると酵素の力でしょうか、安い肉もやわらかくなっているし、魚も旨味が増しているんですね。やり方は簡単!
肉や魚を甘酒と一緒に保存容器かチャック付きビニール袋に入れ、そのまま冷蔵庫へ。15分以上(私はひと晩)漬け込み、あとは料理に用いるだけ(焼く料理に向いています)。漬ける肉は、豚肉でも牛肉でも鶏肉でもOK。
魚もとくに種類を問いませんが、私は鮭やぶり、カジキマグロなどをよく漬けています。
それでは1品、ごはんにぴったりな甘酒漬けの豚こま切れ肉を使ったレシピをご紹介します。
甘酒の甘さがあるので、砂糖不使用でも日本人が好きな「甘じょっぱい味」になります。また、最後にみそを加えてコクを出しても美味。
(ちなみにうちは食べる量が多いので、これでぎりぎり大人1人+子ども2人=3人分です。普通の家庭だったら4人分かもしれません。笑)
作るたびに完売御礼!【甘酒豚の夏炒め】
材料
- 甘酒にひと晩漬けた「甘酒豚」200g
- なす3本
- ピーマン3個
- ごま油適量
- しょうゆ少々
作り方
(1)なすとピーマンはひと口大に切る。
(2)フライパンに油を熱し、甘酒豚を炒める。
(3)肉に軽く火が通ったらなすとピーマンを加え炒める。
(4)しょうゆで調味する。
まだまだあります、甘酒クッキング
nullここで心配なのが「甘酒って発酵食品でしょう? 生きた菌を火にかけちゃって効果はなくならないの?」ということ。金丸先生にお聞きしました。
「確かに発酵食品ですから、火を通すことで、発酵による効果は変わる可能性があります。ただ、アミノ酸やブドウ糖などの栄養価は変化ありません。それに最近では、死菌(加熱して菌が死んでも)それらが腸に刺激を与えることにより、腸内環境を整えるともいわれているので加熱、非加熱に限らず、いろいろ工夫して使うと良いと思います。
ちなみに私も、甘酒を料理やお菓子作りに最近取り入れるようになりました。お気に入りは、みそに甘酒を混ぜて、肉などの下味づけをする方法。W発酵食品になるのでおすすめです。何しろ甘酒はみりんの代わりにもなり、うまみもアップするのでおすすめです。
ちなみに甘酒のエネルギーは100gあたり約80kcal、炭水化物が約18g、みりんはエネルギーが100gあたり約240kcal、炭水化物が約43g。一概には比べられないかもしれませんが、みりんや砂糖の代わりに使うのもひとつの方法です」
よかった!では安心して料理に使えますね!
ビールのお供にぴったり!<みそ甘酒の焼き揚げ>
「油揚げ」
またピザ用チーズを散らして焼いてもおいしいです。みそとチーズは合いますから。
材料
- 油揚げ1枚
- 甘酒大さじ1
- みそ大さじ1/2~1
- 長ねぎのみじん切り1/2本分
- ※ここでは「栃尾の油揚げ」を使用。
作り方
(1)ボウルに甘酒、みそ、長ねぎのみじん切りを入れてよく混ぜる。
(2)油揚げに1を塗り、魚焼きグリルで焼く。
朝ごはんにどうぞ【甘酒のマチェドニア】
マチェドニアとはイタリアのフルーツポンチのようなデザートのこと。
「甘酒のマチェドニア」、語呂がいいのでうちではずっとそう呼んでいます(笑)。
細かく切ったフルーツを甘酒にひと晩漬けるだけのデザートなのですが、私はいちいちフルーツを細かく切るのが面倒なので、そのまま使えるベリー類やカットして売られているパイナップルや冷凍フルーツを漬けています。夏の朝ごはんにもおすすめの1品です。
材料
- お好きなフルーツ、甘酒各適量
作り方
(1)ふたつきの保存容器にフルーツを入れる。
(2)ひたひたになるまで甘酒を入れ、ひと晩冷やす。
次回は「自分で作る甘酒」を紹介します。