バストが下垂する原因は「重力」だった!?
null株式会社ワコール(以下ワコール)の「人間科学研究所」は1964年の設立以来、毎年1000人近くの4〜69才の女性の人体計測を行い、これまでに述べ約45000人以上のデータを収集してきました。
その最新の研究をもとに、「私たちのバストは日々重力と戦っているんです」と、村田さんは話します。
「日常のちょっとした動きから、ヨガやランニングなどの軽い運動まで、どんな時もバストは“重力”によって下に引っぱられています。
例えば、前屈みをする時、腕を上げる時など、日常生活のちょっとした動作の度に、バストは下へ引っ張る重力の影響を受け、バストの皮膚は伸ばされているんです。運動時のバストに関しては、重力の影響を受けながら、上下左右に円を描くように揺れ動いています。
つまり、できるだけ無重力に近い状態に胸を支えてあげることで、バストの皮膚の伸びを抑えることができます。
ブラジャーの役割は、いずれのシーンにおいても、“バストを重力から守る”こと。サイズの合ったブラジャーでしっかりバストを包み込んで支えてあげることで、その人なりの美しいバストを保つことができるんですよ」(以下「」内、村田さん)。
常に重力と戦っている私たちのバスト。確かにブラジャーをしないと動き放題、引っ張られ放題……これは危険!
ブラキャミだとバストは重力に負けてしまう!?
nullさらに、「重力」をキーワードに、ブラジャーとブラキャミの違いについて、村田さんが解説してくれました。
「重力からバストを守り、できるだけ揺らさないためには、アンダー部分でしっかり支えてカップで包み込む必要がありますが、ほとんどのブラカップ付きキャミソールは、MやLなどおおまかなサイズになっています。
アンダーがゴムになっていたり、カップサイズがざっくりしていると、カップの中でバストが動いてしまい、きちんとバストを支えることができません。そうすると、バスト上辺の皮膚やクーパー靱帯が伸びることにつながってしまうんです」
ブラキャミはワイヤーが入っていないのでラクチンな反面、バストはカップの中で動き放題。締め付けられない快適さはありますが、確かにホールド感はあまりないですよね……。
「また、ブラジャーを着用していても、着用方法やサイズ選びが間違っていたら、同様のことが考えられます。ブラジャーのサイズはアンダーとトップの差から導き出しますが、実は体型も大きなポイント。
A、B、Cというカップサイズだけでなく、胸板の厚さやバストのエイジングに合わせて、その人に合ったワイヤー幅やカップの深さを選んでいき、より心地よくフィットするものを選ぶ必要があります。
販売員に相談したり、全身のスキャナー採寸ができる『ワコール3D smart&try』などを使って、ぜひ自分に合った一枚を見つけてください」
村田さんのお話を聞いて、改めてブラジャーをすることの重要性&必要性に気付かされました。在宅でパソコン作業をしていると前屈みになりがち。テレワーク中もしっかり重力からバストを守ってあげないと! 今こそ、バストケアを見直す時期なのかもしれません。
重力克服のためには、昼と夜でバストケアを変えるべし!
nullさらに、「昼のバストケア」と「夜のバストケア」では、バストへの重力のかかりかたが違うと、村田さんは話します。
「昼間のバストは足元(地球)に向かって、下方向に重力がかかっています。そのため、立位で着用するブラジャーは、バストを下から上に持ち上げて支えながら包み込み、バストを重力から守る働きがあります。
一方、寝る時のバストは、背中や脇に向かって重力がかかります。寝姿勢(横向き寝・仰向け寝)の時のバストは、下だけでなくデコルテや脇、前中心側など、上下左右に広がっているんです。
そのため、本来ブラジャーはシーンに合わせて使い分けることが大切です。美しいバストを保つためには“昼のバストケア”と“夜のバストケア”いずれも重要なんですよ」
なるほど、確かに立っている時と寝ている時では、バストにかかる重力は異なりますね。寝る時にブラジャーを着けている人は少ないかもしれませんが、できる限り今の状態のバストをキープし続けるためには、ナイトブラも必須ですね!
しっかりホールドしてバストを支えるブラジャーを選ぼう
nullでは、重力からバストを守るには、どのようなブラジャーを選ぶとよいのでしょうか? ワコールの商品を参考に見ていきましょう。ポイントはしっかりバストを支えるホールド感にあるようです。
◆重力からバストを守り、無重力に近い丸胸に
こちらは「バストを重力から守る」という新しい発想のブラジャー。無重力状態に近い丸い胸に整えることで、バストの皮膚の伸びを抑えてくれます。
カップの中にバストケアシートが入っていて、立っている時は、重力によって下に引っ張られるバストを上方向に支え、前屈みの時もバストの形をしっかりキープしてくれるそう。これはかなり心強い!
重力に負けない『バストケアBra』 BRB・404/5,800円〜(税別)
◆しっかりホールドしながら、谷間もキープ!
こちらは、バストを左右から寄せてしっかり支えるので、動いてもカップがパカパカしない構造に。嬉しいことに、自然にキレイな谷間もキープできます!
約90%の女性が「着け心地がよい」、約85%の女性が「谷間ができる」と回答し、多くの女性が満足した実力派です。
『朝の谷間、ながもち、リボンブラ。』BRB・400/5,600円(税別)、D〜Fカップは6,100円(税別)
◆ノンワイヤーなのに、しっかり上がる!
小さくてしなやかな樹脂フレームを入れることで、ノンワイヤーなのにバストをしっかり持ち上げて支え、美しく整えてくれるのがこちら。
97%の女性が「着用感が快適!」、92%が「ノンワイヤーなのに、上がる」と回答。ワイヤーが苦手な人にこそ、ぜひ試してもらいたい一枚。
同シリーズにはガードルもあり、バストと一緒に、在宅でゆるみがちな下半身のサポートにもおすすめです。
『SUHADA ONE』BRB・411/5,600円(税別)、D〜Fカップは6,100円(税別)
いかがでしたか? もう一刻も早く、私は自分の生活とブラジャーを見直したくなりました。おうち時間が長い今こそ、自分の体と向き合うチャンスかもしれません。ぜひこの機会にバストケアに力を入れて、夏に備えて自分磨きを始めたいですね!
取材協力/株式会社ワコール
構成・文/岸綾香