朝は早めに出社
null出社時間は意外とチェックされているものです。早い時間に出社するだけでも「意欲があるな」と感じられて好印象。最初の1カ月程度だけでも構いませんので、定時より30分くらいは早めに出社することをお勧めします。
朝早く出社することは、前向きな姿勢をアピールする以外にもメリットがあります。おそらく他にも、朝早く出社しているメンバーが何人かいることでしょう。
「朝のうちに集中して企画書作成を済ませたい」といったメンバーには話しかけるべきではありませんが、例えば朝食のおにぎりやサンドイッチなどを食べながらネットニュースを見ている人などがいれば、積極的にコミュニケーションを取ってみてください。
日中は皆がバタバタしていて質問しづらいことも、朝のまったりした時間なら聞きやすいと思います。
また、一番乗りで出社して、メンバーのデスクをそれとなく観察してみると、置いてあるアイテムや整理の仕方などから、その人のキャラクターが何となくつかめることもあります。
挨拶は「自分から」
null新しい職場に入ると、しばらくは自分が「お客さん」のような感覚があると思います。すると、つい「受け身」になりがちで、挨拶も相手からされてから返す、という人が多いようです。しかし、挨拶はなるべく自分からしてください。
「おはようございます」「お疲れさまです」、外出するときは「行ってまいります」「ただいま帰りました」など。そして、これらの挨拶はなるべく大きく、ハツラツとした声で。
それだけでも職場が活気づきます。「この人が入ってきて、何だか雰囲気が明るくなった」と感じてもらえれば、同僚も歓迎してくれるはずです。
また挨拶する際には「〇〇さん、おはようございます」など名前を呼んで挨拶すれば、相手との心の距離も早く縮まります。
こまめに「メモ」を取る
null「新人が入ってきたので、いろいろ教えてあげているのに、まったくメモを取る様子がない」……。こういう声、実は結構多く聞かれます。
説明している側は「本当にわかっているのかな?」と不安になりますし、「覚える気があるのかな?」と意欲にも疑問を抱くものです。
しかも、メモを取っていなくて、前に説明したことを再度聞き直されたりすると、印象は最悪。「このくらい覚えられる」と思っても、意識的にメモを取るようにしましょう。
関係者の名前を確実に覚える
nullメンバー数が多い組織や、他部署の人・取引先の人が多く出入りする組織に入った場合、「顔と名前を早く一致させる」ということも、しっかり意識したいものです。
最近は席を固定しない「フリーアドレス制」のオフィスも増えてきましたので、そうしたオフィス環境であればなおさらです。早い段階でメンバーの顔・名前・役割を一致させないと、質問したいときや協力を仰ぎたいときに誰にアプローチすればいいかがわからず、仕事が進みません。
ある人は、人の顔・名前・役割を早く覚えるために「単語帳」を活用していました。表に名前を書き、裏にはその人の見た目の特徴、担当業務などを記載し、通勤電車の中で見返すのです。これも有効な方法だと思います。
また、出身地や趣味などのプライベート情報も聞き出せれば、そのイメージとともに顔・名前をインプットすると、記憶に残りやすくなります。
会って間もないのに「〇〇さん」と名前を呼んで話しかけられれば、相手もうれしい気持ちになるのではないでしょうか。
知り合ったばかりの頃は、ちょっとしたことが大きく印象を左右します。ぜひ、相手に心地よく感じさせる行動を心がけてみてください。
構成/青木典子