同僚たちが「共通点」を見つけてくれるように、ネタを提供する
null「はじめまして、〇〇と申します。以前は××社で□□の仕事をしていました。これからは△△を担当させていただきます。早く仕事を覚えられるように頑張りますので、皆さんどうぞよろしくお願い致します」
初日の挨拶。緊張のあまりこれだけで自己紹介を終えてしまう人も多いようです。
しかし、この場では、後で同僚から話しかけてもらえるような「会話のきっかけ」となる情報を提供しておきましょう。例えば……。
・出身地や出身校
・学生時代の部活動やサークル活動
・家族構成
・趣味
・特技
・今夢中になっているもの
・休日の過ごし方
・好きな映画や本のジャンル
などです。もちろん言いたくないことは控えつつ、それぞれ一言ずつでもいいので、なるべく多くの項目について自分の情報を伝えてください。すると、それを聞いている同僚たちは、自分との共通点を見つけて、向こうから話しかけてくれるようになります。
「僕も○○市に住んでいたことあるよ。中学はどこ?」
「私も中学高校と部活で〇〇やってて、会社でもクラブあるけど一度来ない?」
「あの作家、私も好き。最新作の××は読んだ?」
「私も□□のファン!去年の△△のライブにも行ったよ」
――といったようにです。
お互いこうした共通点を発見できれば、初対面でも話が盛り上がりやすく、短時間で距離を縮められるでしょう。打ち解ければ、わからないことを気軽に質問しやすくなり、結果、仕事を早く覚えて職場になじめるというわけです。
「得意分野」を発信し、相談を受け付ける
null同僚と「共通点」でつながる以外に、「教えて!」と相談されるような情報を提供しておくのも手です。自分が豊富な知識やノウハウを持っている分野を伝えるのです。
「カフェ巡りが趣味です。スイーツが美味しいお店の情報なら任せてください」
「10 kgダイエットを成功させ、5年間リバウンドなしです。太らない生活のコツをつかみました」
「趣味でファイナンシャルプランナーの資格を取りました。資産運用にはちょっとくわしいです」
――など。
「それ、くわしく聞きたい」「相談したい」と話しかけてもらえるように、得意分野をオープンにしておきましょう。
「好きなこと」を話せば、表情が輝き、印象アップ
null特に意識して話したいのは、「好きなこと」「夢中になっているもの」です。これには、同僚から「私も好き」「私もやってみたい」と話しかけられるきっかけになる以外にも効果があります。
「好きなこと」「夢中になっているもの」を話すときは、自然と笑顔になり、表情がイキイキとするもの。そんなポジティブな姿は、同僚たちに好印象を与えるはずです。ぜひ笑顔で、自分が好きなことを堂々と語ってください。
なお、自己紹介の時間が十分に取れない場合は、上記の内容を記した「自己紹介シート」を作成して配布してもいいと思います。
転職は、採用されてゴールとなるのではなく、転職先でイキイキと働けてこそ成功といえます。「転職して良かった」と思えるように、早く新しい職場で良好な人間関係を築いてください。
構成/青木典子