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やりたいことが見つからないなら…?10の質問で探す「自分のWILL」

“転職のカリスマ”としても知られる森本千賀子さんに、後悔しない転職活動のためのノウハウを教えてもらうこの連載。今回は、仕事を探す際に考えてしまうことの多い「自分が本当にやりたことは何か?」という問いに対する答えの見つけ方を教えていただきます。

自分に質問をして「過去にさかのぼって」答えを見つける

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前回の『転職先選びや面接に役立つ!意識しておきたい“自分のWILL”とは?』では、転職活動においては自分の「CAN(できること)」をアピールするだけでなく、自分の「WILL(やりたいこと)」を明確にし、相手に伝えることが大切……とお伝えしました。

「WILL」が明確になっていれば、多くの求人情報から自分に合うものを探す際、基準がブレることなく選び出すことができます。そして、相手企業に熱意や本気度が伝わりやすく、「成長性」を感じてもらいやすくなります。

「やりたいことがわからない」という方は少なくありません。そこで、まずは自分の「モチベーションの源」を探ってみましょう。以下の項目を参考に、いろいろな切り口で自分に質問を投げかけてみてください。

ときには、学生時代や子ども時代にまでさかのぼって思い出してみましょう。

モチベーションの源を探る10の質問

  1. まとまった休暇が取れたらどんなことをしたい?
  2. 書店で思わず目がいくテーマは?
  3. 憧れる人、ロールモデルはどんな人?(架空の人物でもOK)
  4. これまでお金も時間もたくさん投じてきたことは?
  5. 子どもの頃に夢中になったことは?
  6. なりたいと思ったことがある職業はどんなもの?
  7. 大きく感情が動いた場面で、印象に残っているのは?
  8. 今までで一番楽しかったのはいつ?どんなとき?
  9. これまでの人生で本気になった瞬間、出来事は?
  10. 今までに経験した大きな選択は?何をどんな理由で選んだ?

「なぜそうした?」「なぜそうだった?」を掘り下げる

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これらの質問への「一問一答」で終わらせないでください。自分の回答に対し、「それはなぜ」を掘り下げていくのです。「どんなポイントに魅力を感じたのか」「なぜ楽しかったのか」などですね。

えば、「高校の文化祭、おもしろかったな」と振り返った場合、「なぜ」を掘り下げてみると、「企画のアイデアを出すのに夢中になった」「飾り付けなど『ものづくり』がおもしろかった」「皆が協力して一つの目標に向かっている感覚が心地よかった」といったように、一人ひとり異なるはずです。

そこから、「やりたいこと」あるいは、自分が「こうなりたい、こうありたいと思う姿」「どんなふうに働きたいか」が見えてくるはずです。

「自分が生き生きしている瞬間」を第三者に聞く

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自問自答するだけでなく、目線を変えて、第三者に聞いてみてもいいでしょう。

家族や仲の良い友人に、「私が生き生きして見えたのはどんなとき?」と尋ねるのです。「子どもの頃、○○しているときはいくら呼んでも返事しなかったよね」「○○していたときは、すごくテンション高かったよね」などです。

自分では意識していなかったエピソードが出てくるかもしれません。無意識の自分の姿を知るには、他人の目を借りましょう。

他者の「WILL」も気づきのひとつ

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自分のWILLがなかなか見えてこないときは、他人のWILLに目を向けてみる手もあります。例えば、同僚や友人などに、「仕事のどんなところがおもしろい?」「いずれどうなりたいと思ってる?」といったように、「インタビュー」をしてみてください。返ってきた答えには、共感できるものも、できないものもあるでしょう。

 

いろいろな人と話をして、相手の価値観や考え方と比較してみることで、自分自身の本質に気付けるかもしれません。

構成/青木典子

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