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「パタゴニア」名作の「バギーズ・ショーツ」にロング丈が登場!【24年・春夏新作】

地球環境にも配慮したものづくりでも知られる、アメリカ・カリフォルニア州生まれのアウトドア企業『patagonia(パタゴニア)』。2023年に創業から50周年を迎え、新たな50年に向けて、2024年春夏の新作発表会で掲げたのは「Unfashionable(ファッションじゃない)」というキーワードです。

えっ?どういうこと?会場に、アパレル製品、こーんなに並んでいるのに? 海に山にデイリーにと活躍するアパレルもたくさん発表されたので、その理由も一緒に見ていきましょう!

「クオリティーがいい」ものづくり

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「Unfashionable(ファッションじゃない)」をテーマに掲げた『パタゴニア』が目指すのは「クオリティーがいい」ものづくり。この言葉には、世界中から愛される企業として、地球環境にも人にもやさしいものづくりを追求する『パタゴニア』らしさが込められています。

「ファッション」という言葉を聞くと、流行にのった、最新のものといったイメージが浮かびます。でも『パタゴニア』は、今年だけではなく何年も着るために、「クオリティーがいい」製品を目指しているそうです。

「クオリティーがいい」とは、1つに品質。最高品質の製品をつくることで、丈夫で、手入れや修理をして長く着続けることができます。

2つ目に、使用するコットンや食材を育てる畑の土の「クオリティーがいい」。農地を健やかに保つだけでなく、リジェネラティブ農業(環境再生型農業)のように、土壌を修正・改善しながら自然環境の回復につなげる農法で育てられた素材も使用しています。

3つ目に、生産者の生活の「クオリティーがいい」。フェアトレード・サーティファイドという、働く人たちの生活賃金を保証する取り組みを採用。労働環境や賃金などに苦しむことなく、前向きに生産できる環境を整えているそうです。

『パタゴニア』では、こうしたクオリティーがいい製品を購入してもらうことで、買う人をはじめ、関わるすべての人や物事がしあわせになる。そんな『パタゴニア』の描く未来に、毎シーズンはっとさせられます。ブランドのファンとしては、買うこと、着ることが誰かのしあわせにつながるってうれしいですね。

ウィメンズのアパレルは「日常」から「キャンプ」「旅」などちょっとしたアウトドアまで

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ウィメンズからチェック!軽やかな色柄、素材のアイテムがそろいます。

まずは、大人の女性に向けたライフアウトドアカテゴリーをチェック。オーガニックコットンのTシャツやTシャツワンピ、セットアップでも着られるスウェット生地のトップスとパンツなど。デイリーに活躍しそうな、心地よい天然素材アイテムも豊富にそろっていました。

遊び心を散りばめた耐久撥水性素材のアウター

「ウィメンズ・スカイセイル・ジャケット」 3万250円。パンツはリラックス感のある「ウィメンズ・ファンホッガーズ・パンツ」 1万4,850円

新作でまず気になったのが、爽やかなグリーンの「ウィメンズ・スカイセイル・ジャケット」です。ゆったりとしたドロップショルダー、短めの着丈など、ワイドパンツにもロングスカートにも合わせやすそう!

『パタゴニア』で古くからつくられているセイリング・ジャケットからヒントを得たという、このアイテム。表生地は、リサイクルされた漁網を使用した、海洋プラスチック汚染の削減に貢献する丈夫なネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン100%の、シャリッとした触れ心地です。有機フッ素化合物(PFCPFAS)不使用の耐久性撥水加工が施されているので、ちょっとした小雨くらいなら慌てずにすみます。

また、縫製は、フェアトレード・サーティファイドによるもの。

グリーンのみ、ロゴが通常とは異なります。
ジッパーの引き手にも、クライミングアイテムをデザイン。

ちなみに、グリーンにはほかのカラーにはない遊び心も。たとえば左胸のロゴは、クライマーなら誰もが憧れる「Cのロゴ」をもじったもの。ジッパーの引き手にもクライミングに欠かせないギアをデザインしているそうです。

重ね着にも重宝する毎日着られるレインジャケット

「ウィメンズ・アウトドア・エブリデー・レイン・ジャケット」 3万8,500円
バックスタイルはシンプルです。

アウトドアブランドのレインジャケットは、機能性が高く、ふだんの雨の日にも活躍します。その魅力はそのままに、ビジネスシーンやスカートの日など、“毎日”にも似合うレインジャケットが登場しました。その名も「ウィメンズ・アウトドア・エブリデー・レイン・ジャケット

おしりが少し隠れるぐらいの、ややゆったりとしたフィット感です。中にスウェットや厚手のセーターなどを重ね着しても、ごわごわしません。

オリジナルの防水素材「H2No」を採用。
修理したり、誰かに受け継いだりしながら、長く着てくださいね。

有機フッ素化合物(PFC/PFAS)不使用の耐久性撥水加工を施した完全防水素材は、デイリーに取り入れやすいマットな質感です。これは、使われなくなった漁網をリサイクル。近年問題になっている海洋プラスチックごみによる汚染にも貢献しているそうです。

ポケットは、フロントに2つ、左内側にもチェストポケットが1つ。すべてジッパー付きだから、スマホや鍵など貴重品を入れておくにも安心感があります。個人的には、手ぶらでお出かけしたいシーンや、自転車に乗る時などにも重宝しそうだなと感じました。

保温性はありませんが、風も遮ってくれるので、肌寒いときに羽織ればブルブル震えずにすみます。

名作ショーツにひざ上丈も登場!

左が新作の「ウィメンズ・バギーズ・ロング」 1万450円、右がウィメンズ・バギーズ・ショーツ 5インチ」 8,250円。どちらも素材は、漁網をリサイクルしたネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン100%。有機フッ素化合物(PFC/PFAS)不使用の耐久性撥水加工 が施されています。

軽い・すぐに乾く・丈夫の3拍子がそろった「ウィメンズ・バギーズ・ショーツ 5インチ」は、『パタゴニア』の言わずと知れた名品。メンズやキッズにもサイズ展開があります。筆者自身も何着も愛用しており、夏の休日や水遊びのとき、ランニングなど、暑い季節はこれしか履いていないと言っても過言ではありません。

そんなアイテムに、股下がゆったりとした「ウィメンズ・バギーズ・ロング」が仲間入りしました!(拍手!!!!)

ロング丈はメンズにはあったので、もしかしたらメンズの小さめサイズを選んでいた方もいるかもしれませんね。脚がほどよく覆われるので、ショーツには少し抵抗がある……という大人の女性にも選びやすそうです。

新作の「ウィメンズ・バギーズ・ロング」は、ウエストバンドに新しくシンプルなステッチを施し、一日中快適に過ごせるようにアップデート。フロント右側のポケットには、伸縮性のキーループもついています。リラックスシーンに、旅に、水遊びにと、ますます活躍すること間違いなし。

ベビー&キッズは愛らしくて丈夫な「バギーズ」シリーズをチェックせよ!

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写真左上、右上「ベビー・バギーズ・ジャケット」各1万450円。写真左下、右下「ベビー・バギーズ・ショーツ」各5,940円。サイズはそれぞれ3M、12M、18M、2T、3T、4T、5T。

ベビー&キッズの人気シリーズの一つが「バギーズ」です。素材は、先ほどご紹介した大人の「バギーズ・ショーツ」と同じ。ジャケット、ショーツ、ハットがあります。

筆者も子どもに着せていますが、涙が出るほど丈夫なんですよね。派手に転んだり、乱暴に扱ったりと、子どものハードな動きにも負けません。

また、おうちで洗濯を繰り返しても、服が傷むより先にサイズアウト。友人やきょうだい間でおさがりしています。内側に、歴代着用者の名前を残せるタグつきなので「あ、これは○○ちゃんからのおさがりか」などと振り返るのも微笑ましいひと時です。

水に潜るシマハイイロギツネ。
ハクトウワシを愛らしくキャッチーに。
海の中で見られる貝類。

このシリーズで毎シーズンたのしみなのが、カラフルで愛らしい柄!

今季は『パタゴニア』のベンチュラ本社から眺める諸島に息づく、生物たちがモチーフになっています。ハクトウワシとシマハイイロギツネ、ウニと海藻など、自然と動物が相互依存しながら美しくシンプルに暮らす様子からイメージしているそうですよ。想像力豊かな子どもと一緒に、柄に込められたストーリーを話すのもたのしそうですね。

男女、親子でおそろいを楽しむなら定番の「パタロハ・シャツ」

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左「ウィメンズ・ライトウェイト・パタロハ・シャツ」 1万8,700円、右「メンズ・パタロハ・シャツ」 1万8,700円

アウトドア好き、『パタゴニア』ファンの間ではコレクターもいるほど人気の「パタロハ・シャツ」にも、今季の柄が揃いました。今シーズンは「アイランド・アース」がテーマ。人間がいかに解決策の一部になり大地を助けているかに注目しているそうです。

中でも目をひいたのは、深いグリーンで鮮やかな花が描かれた柄です。ウィメンズとメンズでバイカラーになっているので、さりげなくおそろいをたのしめそう。ちなみにキッズにも展開があり、メンズと同じ配色です。

ウィメンズは、とろっとやさしい肌触りのテンセル・リヨセル・ツイル素材。
メンズはハリ感のある、ドビー織の100%オーガニックコットンです。

ココナッツ素材のボタンや、襟のかたちなど。その名の通り、昔ながらのアロハシャツのような雰囲気。筆者も愛用していますが、うだるような暑さの真夏でも風通しがよく、さらっとして、とにかく気持ちいいんですよね〜。

洗濯を繰り返してゆくと、生地の肌なじみがどんどんよくなっていって……。一度着ると、毎年ちがう柄を集めてしまうファン心理がよくわかります。

修理に加え、3月からはリユースの新プロジェクトも

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ウェアの修理も請け負っている『パタゴニア』では、この3月から、使わなくなった『パタゴニア』製品を別の誰かの手に届けるサポートをするリユース・プロジェクトもスタートしています。ものづくりをする企業として、一つのアイテムを長く大切にしてほしいという想いを感じますよね。

リユース・プロジェクトも、機会があれば利用してみてください。

※価格はすべて税込み表記です。

【取材協力】
パタゴニア日本支社

ニイミユカ
ニイミユカ

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote

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