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飴を料理に使うとどんないいことが?人気日本料理店「賛否両論」笠原将弘さんによる飴×和食レシピ

「カンロ飴」を代表に、「ピュレグミ」や「ヒトツブカンロ」などで大人気のカンロ株式会社。カンロ飴は、砂糖・水飴・しょうゆ・食塩という原材料で作られているのですが……これって、和食の基本調味料と近いですよね。というわけでカンロでは、飴を調味料として使用したレシピをたくさん発信しているんです!

このたび、さらに『賛否両論』の店主、笠原将弘さんによる飴を使った和食レシピが公開されました。その発表イベントの様子をレポートします!

多くの子どもが「和食はそれほど好きではない」!?

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カンロが3~12歳の子どもと一緒に住んでいる、20歳~49歳の男女(計1,000人)に今年9月に行った調査によると、「子どもに和食を出す(お弁当に入れる)と残しがちだと感じることはありますか?」との問いに「かなり感じる」「多少感じる」と答えた人の合計は47.3%という結果になったそう。

※結果の詳細はこちらから:https://www.kanro.co.jp/files/topics/3701_ext_05_0.pdf

このほかにも「子どもの和食離れってそんなに進んでいるんですか!?」と思わせる、様々なデータが提示されました。笠原さんもそれを受けて「我々にとっても厳しい結果ですね……」と苦笑い。

子どもたちの食育に関する活動も熱心に行っている笠原さん。「家での食事も、また給食などでも、子どもに残さず食べてほしいという意識が強いから、子どもが和食を好まないとなればどんどん出す回数が減っていってしまう。

和食って作るのが難しいと思っている方が多いのですが、私は和食ほど簡単な料理はないと思っています。おいしく作ってどんどん出していけば、子どもたちもきっと食べてくれるはず! 私たちも、もっともっと和食の魅力を発信していきたいですね」(以下、「」内 笠原さん)とコメント。

今回は、「カンロ飴」と「塩カンロ飴」を使って、大人にはもちろん、子どもにも人気間違いなしの栄養満点の3品のレシピを提供しています。料理に飴を使用すると、どんないいことがあるんでしょうか。

「カンロ飴の原材料は砂糖、水飴、しょうゆ、食塩。塩カンロ飴は水飴、砂糖、食塩、昆布エキス、しょうゆ、ごま油。

どれも身近で、和食にもよく使われるものばかりですよね。水飴は、甘味をつけるだけでなく料理に照りを出してくれます。カンロ飴の特別な製法のおかげで味にコクも出るので、料理の味が決まりやすくなります。

また、子どもに鍋にコロンコロンと飴を入れてもらう作業を手伝ってもらったり、このお料理は飴を使って作ったんだよ、と話したりすることで、きっと子どもが料理に興味を持ってくれるのではと思います」とのこと。

なるほど、楽しみです! そしてここから、調理風景を見ながら料理を提供していただき、試食がスタート。

1品目:たたきごぼうとえのきの甘酢漬け

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【材料】(2~3人分)
・ごぼう 100g(約1/2本)
・えのき 1パック(100g)
・鷹の爪 1本
・黒ごま 少々

<A>
・水 200ml
・酢 150ml
・薄口醤油 小さじ2
・塩カンロ飴 8個

【作り方】

(1)ごぼうは洗って鍋に入る長さに切る。鍋に水とごぼうを入れ沸騰してから約10分、竹串がスーッと通るくらいまで茹でる。火を止め、そのまま冷ましておく。
(2)えのきは根元を切り落とし、竹串やフォークで根元側をほぐす。
(3)鍋に<A>を入れ弱火にかけて飴を溶かす。鷹の爪を加え、えのきをさっと煮る。
(4)(1)をすりこぎ棒や包丁の腹で叩き、ひびを入れて4cmの長さに切り、(3)に加え冷めたら冷蔵庫で2時間ほど漬ける。
(5)器に盛り、黒ごまをふる。

塩カンロ飴の昆布の風味のおかげか、しっかりうま味があって、酸味もすっきりしていて、おいしい!

甘酢って、甘すぎたり酸っぱすぎたりしてうまく味が決まらないことが多い筆者ですが、これならできそうな気が。ごぼうとえのきの2つの歯ごたえが、食べていて楽しい1品でした。

冷蔵で1週間程度保存できるので、「おせち料理にもおすすめです!」とのこと。

2品目:鶏とレンコンとしめじの甘ダレがらめ

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【材料】(2~3人分)
・鶏もも正肉 1枚(300g程度)
・しめじ 1パック(100g)
・レンコン 100g
・小ねぎ 適量
・塩 少々
・こしょう 少々
・片栗粉 適量
・サラダ油 適量

<A>
・水 150ml
・酒 大さじ2
・醤油 大さじ2
・カンロ飴 8個

<B>
・白すりごま 大さじ1
・一味唐辛子 少々

【作り方】
(1)鶏肉は余分な脂、筋、骨を取り除き一口大に切り、塩・こしょうを揉み込んで少し置き、片栗粉を全体にまぶす。
(2)しめじは根元を取ってほぐし、レンコンは洗い皮を剥いて1cm厚さの半月切りにする。両方とも片栗粉を軽くまぶす。小ねぎは小口切りにする。
(3)フライパンに<A>を入れ、火にかけて飴を溶かす。
(4)別のフライパンに2cmほど油を入れて170℃に熱し、(1)を5~6分揚げて火を通す。レンコンは2~3分、しめじは1~2分ほど揚げる。
(5)(3)に<B>を入れて(4)を弱火で煮絡める。
(6)器に盛り、小ねぎを散らす。

こちらも調味料は飴以外は酒と醤油のみと超シンプル。なのにこの照り、コクと深みのある味わい! レシピを見て思わず「えええ~」と驚きの声を上げてしまいました。

片栗粉をまぶして揚げることでボリュームが出て、タレがよく絡みます。甘じょっぱい味はお酒にもご飯にも合うから、家族みんなで取り合いになりそう! 甘味はしっかりありますが、後味はくどくなく、どんどん食べられるお味。

「鶏もも肉はむね肉に替えても、きのこも別の種類のものにしても。いろいろとアレンジできますよ。冷めてもおいしいのでお弁当にもおすすめです!」

3品目:鶏そぼろ三食丼

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【材料】(2人分)
・鶏ひき肉 250g
・卵 3個
・いんげん 6本
・かつおけずりぶし 3g
・きざみのり 適量
・ご飯 丼2杯分

<A>
・水 130ml
・醤油 大さじ3
・酒 大さじ2
・カンロ飴 8個

<B>
・水 100ml
・薄口醤油 小さじ1
・塩カンロ飴 7個

<C>
・水 大さじ3
・酒 大さじ1
・醤油 小さじ2
・カンロ飴 1個

【作り方】
(下準備)<B>と<C>をそれぞれ深めの耐熱容器に入れて容器の端を空け、ふんわりとラップをする。
(1)鶏そぼろ:鍋にひき肉、<A>を入れ、箸でほぐして中火にかける。かき混ぜながら火を入れ、ぽろぽろにほぐれて火が入ったら火を止め冷ます。
(2)炒り玉子:ボウルに卵を割り入れ、電子レンジ(500W)で6分加熱してよくかき混ぜて溶かした<B>を加えて混ぜ合わせる。鍋に入れ中火にかけ、かき混ぜながらぽろぽろにほぐれるまで加熱する。
(3)いんげん炒め:いんげんはへたを切り、小口切りにする。フライパンに胡麻油を入れ中火でいんげんを炒めしんなりしたら、電子レンジ(500W)で4分加熱してよくかき混ぜて溶かした<C>を加えて炒め合わせる。仕上げにかつおぶしをまぶす。
(4)丼にご飯をいれ、きざみのりをちらし、上に(1)~(3)を彩り良く盛り付ける。

※<B><C>を電子レンジで加熱する際、飴が溶け切らない場合は、追加で30秒ずつ加熱して様子を見てください。

鶏も玉子もフワッフワ! これも適度な甘味のおかげでしょうか。鶏そぼろにはカンロ飴、いり玉子には塩カンロ飴と使い分けているのもポイントです。飴が溶けるまでには少し時間がかかるので、煮物以外ではあらかじめ電子レンジで飴を溶かしておくというテクニックも参考になりますね。

カンロ飴を使用すると、本当に簡単に味付けが完了することが分かりますよね。出汁も使っていないのに、このおいしさはどうして~? と不思議なくらいです。

「最初に飴を調味料として使う、と聞いた時は正直ピンときませんでした」と笠原さんも言っていましたが、試作するごとにその便利さに気が付いたそう。確かに、これは楽しい! 私もぜひ作ってみようと思います。

こちらのレシピは「カンロ飴食堂」ホームページ、また調理動画は、笠原さんの公式YouTubeでも公開されています。併せてチェックしてみてくださいね。

カンロ飴ブランドサイト:https://www.kanro.jp/kanroame/

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