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【森七菜さん&奥平大兼さん】映画「君は放課後インソムニア」は、子育て世代こそ観るべき青春物語!

不眠症に悩む2人の高校生を主人公にしたコミック『君は放課後インソムニア』(小学館)が、このたび映画化! 6月23日(金)から全国で公開されます。同作は、放送中のアニメ(テレビ東京系/毎週月曜24時~)や、『週刊ビッグコミックスピリッツ』での連載も大好評。

ダブル主演を務める森七菜さんと奥平大兼さんに、映画の魅力をうかがいました。

眠れない2人…でも、一緒だったら眠れる。青春漫画の金字塔が、実写映画化!

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コミック『君は放課後インソムニア』第1巻より。

『富士山は思春期』『猫のお寺の知恩さん』(ともに小学館)で、思春期のきらめきを描いた青春漫画の騎手・オジロマコトが描く最新作『君は放課後インソムニア』。

“眠れない”という共通点を持つ、高校1年生の曲伊咲(まがりいさき)と中見丸太(なかみがんた)がこの作品の主人公。

学校の、今は使われていない天文台で出会った伊咲と丸太は、眠れない夜の時間を通じて、次第に絆を深めていきます。

映画『君は放課後インソムニア』より。

2人は休部中の天文部を復活させるため、友達や大人を巻き込みながら写真コンテストに応募したり、イベントを開催したりと試行錯誤。

自分たちにとっての“心地よい居場所”を守るために奮闘する青春ストーリーです。

ヒロイン・伊咲を演じる森七菜さんは、『天気の子』でヒロインの声優を担当し、NETFLIXシリーズ『舞子さんちのまかないさん』、ドラマ『この恋あたためますか』、映画『ライアー×ライアー』などの主演でも話題に。

丸太を演じる奥平大兼さんは、映画『MOTHER マザー』で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、ドラマや映画など多数の作品に出演している注目の若手俳優です。

今回は、そんな森さん・奥平さんにインタビュー! 主人公たちに年齢が近いお2人の目線から、本作の魅力を教えていただきました。

曲伊咲(まがりいさき)役の森七菜さん。
中見丸太(なかみがんた)役の奥平大兼さん。

高校生は大人と子どもの狹間。その年齢ならではの感情が詰まった映画

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―まずは、今回の役をどんな気持ちで演じられたのかを教えてください。

森七菜さん「もともと原作のファンだったので、お話をいただいた時は驚きました! 大人と子どもの狭間にいる高校生ならではの、キラキラしたところとジメジメしたところが共存するようなバランスがとても好きで。映画でも、ヒロインの伊咲が伊咲自身として、ちゃんとそこに存在してほしかったので、仕草や一言一言を大事に拾っていくような気持ちで演じました」

奥平大兼さん「普段、自分が表に出すのを恥ずかしいと感じてしまうようなことも含めて、とても共感できて、勇気をくれる作品だなと感じていました。高校生のこの年齢だからこその考え方とか、物事の受け止め方とか……、そんな時期が自分にもあったので。観ていてそういった感覚になる作品って、とても貴重で、すごく素晴らしいものだなって思います」

―まさに、高校生ならではのリアルな感情が詰まった映画でした。原作の舞台でもある石川県の七尾市で撮影したとのことで、目を見張るほど美しい映像も多数登場します。お2人が試写を観て、印象に残っているシーンはありますか?

森さん「みんなで花火を見るシーンがあるんですが、そこは映像を観てやっぱりすごいなと思いました。実際のお祭りの当日に、一発勝負で撮影した、ほとんどアドリブのようなシーンだったんです。『好きなように感動して』って監督に言われたんですが、花火が綺麗すぎて、『すごい!』しか言葉が出てこなくて……。でも、言葉が出てこなかったっていう、作り物じゃない反応がよかったかな、と思って」

奥平さん「海のシーンもとても印象的でした。冒頭に出てくる、夜明けの海のシーンでは希望を感じて。でも別の場面で、丸太が孤独を感じるシーンでは、同じ海で撮っているのに全然見え方が違ったんですよね。海っていう1つのものだけで、こんなにいろんな感情を表現できるんだ、と驚きました」

-どちらのシーンも、とても素敵でした。映画館の大きなスクリーンにも映えそうです。

メインは子どもの話。でも、子育て世代の人にこそ観てもらえたら

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―最後に、これから映画を観る方に、ひとことメッセージをお願いします。

森さん「この映画は、“青春映画”という言葉だけではくくれない、子と親の関係だったり、先生との間柄だったり、観た人それぞれの悩みに寄り添っていけるような作品です。

例えば、普段、お子さんが見せない一面が見えてきたり……私は母親になったことがないから分からないですけれど。でも、自分が大人にこれを観てもらうことで、少しだけ自分の悩みを分かってもらえるんじゃないかって感じたので、ぜひ、大人の方々にも観に来てほしいです」

奥平さん「メインはやっぱり子どもの話。でも、子どもの悩みには、案外大人が関わってたりとかっていうことも結構あって。

自分も高校生の時に、大人が『子ども相手だから』って、大人だけで解決しようとしていることに対してすごく腹が立ったのを覚えているんです。確かに俺らはまだ子どもだけど、でも、身近であればある人ほど、やっぱり一緒に悩みを解決していきたい。友達でも、家族でも、そういう気持ちって感じ取るのが結構難しいと思うんです。

いい意味で、そんな人間味がすごく出ている作品だと思うので、そういうところも含めて楽しんでいただけるんじゃないかと思います」

―私も子どもがいるので、まさに自分の子が将来、こんな風に悩むことがあるかもしれない、その時自分は何ができるだろう、と考えながら観ていました。想いの詰まったメッセージをありがとうございました。

 

W主演のお2人の言葉通り、観る人によって、きっといろんな受け取り方があり、世代を問わず多くの方に観て頂きたい映画になっています。

6月23日(金)に公開の映画に加え、連載中の原作、まもなく最終回を迎えるアニメも、ぜひあわせてお楽しみください。

 

ヘアメイク:池田ユリ(éclat)、速水昭仁(CHUUNi)
スタイリスト:申谷弘美(Bipost)、伊藤省吾 (sitor)


映画『君は放課後インソムニア』

2023年6月23日(金)公開

出演:森七菜/奥平大兼/桜井ユキ/萩原みのり/上村海成/安斉星来/永瀬莉子/川﨑帆々花/斉藤陽一郎/田畑智子/工藤遥/でんでん/MEGUMI/萩原聖人
原作:オジロマコト
監督:池田千尋
脚本:高橋泉/池田千尋
配給:ポニーキャニオン

Ⓒオジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

出演者コメントも!映画公式HP

原作コミック『君は放課後インソムニア』

作:オジロマコト
発行:小学館
『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中

第1話を試し読み/購入もこちら

TVアニメ『君は放課後インソムニア』は毎週月曜24時~、テレビ東京系にて好評放送中!

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