かつおの刺身が苦手な人でも、これはイケる!
nullかつお節になる魚だけあって、濃厚な味わいとムッチリとした食感が身上のかつお。栄養も満点で、新鮮なかつおが安く手に入る今、大いに楽しんでおきたいところですが、かえってその濃厚なムッチリ加減が邪魔して、刺身だとたくさん食べられない残念さも。
「薄力粉をまぶし、オリーブオイルでさっと焼くだけで、驚くほど口当たりよく食べやすくなります。
ポイントはにんにくをじっくり揚げ煮して、そのにんにくオイルで焼くこと。かつおのくさみを消してくれて風味が立つので、かつおの刺身が苦手な人でも結構食べられちゃいますよ。今回は大葉だけのシンプルなあしらいですが、お好きな薬味をご用育ください」(松田さん)
「かつおのステーキ」の作り方
null材料(2人分)
かつおの刺身(さく) 背側20cmを1本。血合いが多い場合は削ぎ取る。
塩 小さじ1/2
白こしょう 少量
薄力粉 適業
にんにく 芽を除きスライスする 大さじ2
オリーブオイル 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
大葉 1/2束
作り方
にんにくは芽を除いて薄切りにし、オリーブオイルと合わせる。
かつおに塩こしょうをして5分おく。
パウダリングボトルなどで、薄力粉を薄くかつお全体にまんべんなくなじませる。
にんにくとオリーブオイルをフライパンに入れて火にかける。フライパンを傾け、つねにオリーブオイルの中にんにくがある状態をキープ。
弱火に落とし、にんにくが薄いキツネ色になったらペーパータオルににんにくのみを取り、広げる。
オリーブオイルはそのまま中火で温め、かつおを1面3分、全体をグルリと焼く。まな板に取り出して3〜4分置き、1センチ幅に切る。
大葉はせん切りにして水にさらし、ペーパータオルに包んで両手でしっかり水気を絞る。指で、糸をほどくように大葉をほどく。こうすると、大葉の繊維が断ちきられて風味が上がる。
かつおを皿に並べ、大葉を上にあしらい、にんにくを砕きながら散らす。
まずはそのまま、お好みでしょうゆをかけてお召し上がりください。
動画・写真/鍋島徳恭
松田美智子(まつだみちこ)
1955年東京生まれ。女子美術大学卒業後、料理研究家のホルトハウス房子さんに師事、各国の家庭料理や日本料理を学ぶ。1993年から「松田美智子料理教室」を主宰。テーブルコーディネーター、女子美術大学講師、日本雑穀協会理事も務める。使いやすさにこだわったオリジナル調理ブランド「松田美智子の自在道具」も好評。http://www.m-cooking.com/