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トマトの風味が超濃厚!「濃い味ナポリタン」 【プロが教える本格パスタレシピ】

大人も子どもも大好きなパスタの王道「ナポリタン」。今回は、よりトマト味が濃厚なナポリタンの作り方を、イタリアン料理店のシェフ小野宗隆さんに教えてもらいました。

ポイントはトマトの旨味がギュッと凝縮された「トマトペースト」を使うこと。動画をチェックして、早速作ってみましょう!

濃い味ナポリタンの作り方

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【材料】(2人分)

パスタ(スパゲッティーニ 1.9mm)・・・200g

ハム・・・4枚(100g)

ピーマン・・・2個

玉ねぎ・・・1/2個

マッシュルーム(缶詰)・・・1缶(100g)

エキストラバージンオリーブオイル・・・大さじ2

ウスターソース・・・大さじ1

ケチャップ・・・100g

トマトペースト・・・大さじ1

バター・・・15g

塩・・・少量

粗挽き黒こしょう・・・少量

粉チーズ・・・適量

パセリ・・・適量

 

※パスタは通常より太めの1.9mmを使います。

※マッシュルームは水煮缶を使用。生のマッシュルームを使う場合は、4個を目安にしてください。

※今回は、風味がよく、おいしく仕上がるエキストラバージンオリーブオイルを使用していますが、ない場合はオリーブオイルでもOKです。

【作り方】

(1)ハムは半分に切って短冊切りにする。ピーマンは上下を切り、縦半分に切って種を取り出し、細切りにする。玉ねぎは皮をむき、繊維に沿って薄切りにする。

ピーマンは上下を切り、縦半分に切ってから、種をしっかり取り出します。

玉ねぎは2mm幅くらいの薄切りにすると、今回使用するパスタの太さに近く、フォークで食べる時にパスタと絡みやすくなりますよ。

(2)パスタは表示より1分短めにゆでる。

パスタはソースに絡める時間を考慮して、表示より1分短めにゆでます。

(3)フライパンを強火で熱し、オリーブオイルを入れる。中火にして、ハム、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームを炒める。

ハム、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームの順で、食材がしんなりするまで中火で炒めます。

(4)ウスターソースを入れ、さらにケチャップとトマトペーストを加えたら、強火にして一気に炒める。

今回、トマトペーストは3倍濃縮タイプを使用。一般的にトマトペーストは、甘味のある完熟トマトを裏ごしして濃縮したもので、コクを出す隠し味などに使います。トマトの風味がギュッと少量に詰まっているので、少し加えるだけでトマトの風味がより濃厚になるそうです。

この時、調味料を加えたら強火にして一気に炒めるのがポイント! 強火で手早く炒めることで、ケチャップやウスターソースの香りや風味をしっかり引き出すことができるんです。

(5)ソースにゆで汁を100cc加え、パスタを入れてよく絡める。バターを加えてコクを出し、味見をして、塩、こしょうで味を調える。皿に盛り付けて、粉チーズとパセリを振って完成。

ゆで汁を加える時は、ソースの煮詰まり具合をみて量を調整してください。

最後にバターを加えるとコクが出て、バターの風味との相乗効果で、より濃厚な味わいに。もっと濃い味を楽しみたい人は、粉チーズをお好みでたっぷりかけてもいいですね。

ひと口食べると、トマトの味が濃くてびっくり! ケチャップだけでは出せない、本格的なトマトの味が複雑に重なり合って、トマト本来の旨味がより際立っています。トマトの酸味と、ウスターソースやケチャップの香りもしっかり感じることができ、いつものナポリタンよりもグッと大人っぽい印象に。パスタも太麺でもっちりしているので、濃厚なソースとよく絡みますね。

小野さんいわく、トマトペーストは、スープやカレー、煮込み料理などに隠し味として使ってもOK。トマトの風味が加わることで、よりコクが出て、深みのある味に仕上がるそうです。

ケチャップで作るナポリタンをマスターしたら、トマトの風味をより一層楽しめる「濃い味ナポリタン」に挑戦してみてはいかがでしょうか? いつもとひと味違ったナポリタンの奥深い世界を楽しめるはずです!

【取材協力】

小野宗隆・・・洋食屋『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。

取材・文/岸綾香

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