もう余らせない!パクチーの大量消費に最適
nullエスニック好きなスタッフ一同、「パクチーでちょこっと漬けを作ってほしい!」と、沼津さんにリクエストしたところ、まさかの「ごま油で漬けましょう」という提案が。
そう、沼津さんといえば、YouTubeで10万回の再生を誇る「長ねぎのごま油漬け」を筆頭に、大葉、ゴーヤー、みょうが、なす、キャベツ、白菜、里いもやぎんなんまで、あらゆる野菜をごま油に漬けてきました。
「パクチーはエスニック料理定番のハーブですが、ごま油に漬けてもきっとおいしいはず!と思いつきました。パクチーって大容量で売っていますが、一度に生で食べるのは難しく、とはいえ、上手に保存しないと傷みやすいですよね。なので、余った分はパパッとちょこっと漬けにするのがおすすめ。今回は隠し味にナンプラーを入れて、パクチーのおいしさをグッと引き立てました」(以下「」内、沼津さん)
まさに、痒いところに手が届くお話。パクチーって1日目は生で食べておいしいのですが、思ったよりも量が多くて、料理もマンネリしてしまい、気付くと冷蔵庫の中でしおれている姿を見つけては悲しい気持ちに(パクチーごめんなさい……)。
保存もできて、料理のバリエーションも広がるうえ、作り方もとっても簡単。この夏、定番レシピになること間違いなしです!
【材料】(作りやすい分量)
パクチー・・・1束(100g)
塩・・・小さじ1/2
ごま油・・・大さじ4
ナンプラー・・・小さじ1/2
【作り方】
(1)パクチーを切る
パクチーは根を切り落とし、茎は細かめに、葉はざく切りにします。切り終わったら、保存容器に葉→茎の順で入れます。
「パクチーは根もおいしいのですが、今回は生で食べるので切り落とします。スープや炒め物に加えるなど、ぜひ他の料理に使ってくださいね。葉に近づくと茎もやわらかくなるので、葉に向かって少しずつ幅を広くして、食感を楽しめるように切っていきましょう」
(2)味付けする
保存容器に塩、ごま油、ナンプラーを入れて、全体を混ぜてなじませます。
「今回は隠し味にナンプラーを加えると、パクチーの風味がよりアップします。ナンプラーがない場合は、入れなくても充分おいしく仕上がりますよ」
(3)冷蔵庫で1時間置く
冷蔵庫で1時間ほど置いて、味をなじませます。
(4)できあがり!
パクチーがしんなりしたら完成です。保存期間は冷蔵で1週間を目安に食べ切りましょう。
早速、沼津さんの自家製ゆで鶏にたっぷりかけていただきました。ひと口食べて、これはまた伝説の予感……革命的なごま油漬けが誕生しました!
パクチーって生で食べるとモサモサしていますが、ごま油が染みてしっとりまろやか。パクチーの香りがさわやかで、ごま油の風味が食欲をそそります。塩加減もちょうどよく、とても好みの味で、想像以上の相性の良さに思わずため息。一度食べたらクセになる、後引く味わいです。
「お好みでレモンを搾るとさっぱり。冷奴、ゆで鶏、焼き魚、そうめん、パスタ、ごはんなど、アレンジはもう無限大! スープに入れても、卵焼きの具にしてもいいですね」
そしてさらに驚いたのが餃子との相性。この日は餃子の撮影も行っていたので、餃子と一緒に食べてみたら……至福のコンビがこんなところに! ごま油で漬けているので中華との相性が良いからか、パクチーが餃子を包み込むような自然な一体感が生まれ、ラー油をちょっぴりかけるともう最高! スタッフ一同、箸が止まらず、あっという間にペロリと完食してしまいました。
撮影後、我が家ではパクチーのごま油漬け×餃子が定番となっているこの夏。手軽にパパッと冷奴やゆで鶏にかけて一品完成するのもありがたい。そしてなんと言っても、もうパクチーをシオシオにすることがなくなったことが嬉しい!
さらにパクチーが苦手だった編集スタッフは、これでパクチーのおいしさに目覚めたそう。「また作ったよ!」と話しており、只今リピーター続出中のkufura編集部です。
ぜひみなさんも、パクチーパワーで暑い夏を乗り越えてくださいね。
取材・文/岸綾香
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『マンガでわかった! ラクしておいしい作りおき』(主婦の友社)、『からだとこころがととのう滋養菓子』(日東書院本社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」