乱切りにするから食べ応えも満点!
null旬のなすは、ぷっくりと大きくてとっても立派。炒めたり、焼いたり、漬けたりと大活躍してくれるので、夏の頼れる常備野菜ですよね。今回は人気のごま油漬けをなすで作ってみました。
「なすは切り方で食感が変わるので、今回は乱切りにして食べ応えを出しました。なすは油と相性抜群! だし昆布を隠し味に入れて、ごま油をたっぷり吸ったおいしい漬け物に仕上げますよ」(以下「」内、沼津さん)
【材料】(作りやすい分量)
なす・・・2本(180〜200g)
塩・・・小さじ1
ごま油・・・大さじ1
しょうゆ・・・小さじ1/2
だし昆布・・・3cm
糸唐辛子・・・適量
【作り方】
(1)なすは乱切りにする
なすはヘタを取り、乱切りにします。
「まず先端を斜めに切って、切った断面を真上にし、その断面の真ん中を斜めに切ります。なすを少しずつ回しながら、この切り方を繰り返すと、同じくらいの大きさの乱切りになりますよ」
(2)なすに塩を振り、余分な水分を出す
ボウルになすを入れ、塩を振り、全体が混ざるようにもんだら、そのまま少し置いて余分な水分を出します。水分が出たらよく絞ってからポリ袋に入れましょう。
「なすは水分が多いので、漬ける前に塩を振って余分な水分を出し、しっかり絞るのがポイントです。
余分な水分を絞ることで、水っぽくならず濃縮した漬け物になります。絞るとなすが小さくなるので、今回は大きめの乱切りにしていますよ」
(3)調味料を入れてもむ
なすを入れたポリ袋にごま油、しょうゆ、だし昆布を細く切って入れます。全体をなじませたら、空気を抜いて、ポリ袋の口を結んでください。
「お好みでにんにくやしょうが、赤唐辛子を入れてもOK。好きな味にアレンジしてみてくださいね」
(4)冷蔵室で漬けたら、できあがり!
冷蔵室で1時間以上置いたら完成です。糸唐辛子はお好みでのせて。保存をする時は冷蔵で3〜4日を目安にしてください。
食べてみると、なすがごま油を吸ってジュワッとジューシー。なすの断面に旨味がたっぷり染みています。水をしっかり絞っていますが、大きめの乱切りにしているので、食べ応えも満点! なすは淡白なので、だし昆布も少量加えることで旨味がしっかり利いています。仕上げに飾った糸唐辛子が華やかで、ちょっといい小鉢になりますね。
「ラー油をかけてピリ辛にしたり、青じそやみょうがなどの香味野菜をたっぷり入れてもさわやかです」
なすのおいしい時期にぜひ試したいごま油漬け。おつまみにも、おかずにもぴったりの一品です。
次回は、「ゴーヤー」を使ったちょこっと漬けを紹介します。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『野菜丸ごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu