「関節」に沿って包丁を入れると、簡単に切り分けられた!
null前回、おうちでも手軽に作れる「丸鶏のローストチキン」を教えてもらいました。でも、どこから食べたらいいのかわからない! そんな人のために、小野さんの切り分けテクを実況中継します。
作り方はこちらを参考に→【丸鶏のローストチキン】肉汁ジュワ~ッとガーリックバターライス入り!…プロが教えるおうちイタリアン#21
「丸鶏は部位ごとに切り分けていくと、キレイに盛り付けられるうえ、それぞれの味や食感の違いを存分に楽しめます。ポイントは関節に沿って包丁を入れること。スーッと簡単に切り分けることができますよ」(以下「」内、小野さん)。
今回は小野さん流の作り方のため、丸鶏の中にガーリックバターライスが入っていますが、通常の丸鶏のローストチキンでも、基本的には切り分け方は同じです。
(1)もも肉
脂が多いもも肉は、鶏の太ももから足首までの部分。ももの付け根に包丁を入れると、関節からキレイに外れます。
さらに膝の関節に包丁を入れると、スーッと包丁が入り、簡単に切り分けられました。
(2)胸肉
脂身が少なくてさっぱりして食べやすい胸肉は、広範囲に広がっています。真ん中に骨が通っているので、その両脇をそぎ取るイメージで切り分けます。肉を削ぎ取ったら、食べやすい大きさに切りましょう。
胸肉を削ぐと、中から肉汁が染みたガーリックバターライスが出てくるので、掘り出して一緒に盛り付けてください。
(3)ぼんじり
いちばんおいしいと言われる「ぼんじり」は、1つしかない貴重な部位。お尻の付け根にあるので切り取るだけでOKです。
「脂の旨味がのってジューシーで、コリコリした独特の食感を楽しめます」
(4)手羽先
羽の付け根にある関節に包丁を入れ、切り込みを入れると手羽先は簡単に外すことができます。
(5)できあがり!
切り分けたら皿にのせ、付け合わせの野菜を盛り付けましょう。肉汁をかけたら完成です。
関節を見つけて、その隙間に包丁を入れると、余計な力を使わずにスーッと切り分けることができます。丸ごと一羽を切り分けることで、どの部位がどんな味なのかしっかり把握することができ、子どもたちの食育にもおすすめです。
知っておくと役立つ、丸鶏のローストチキンの切り分け方。手作りはもちろん、コストコなど市販品でも試してみてください。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
小野宗隆
軽井沢高原野菜、提携農家の産直有機野菜、無農薬野菜などを中心に使用する洋食店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。kufuraの動画『プロが教える本格パスタレシピ』も人気。