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「モロヘイヤの梅佃煮」は、ネバネバで元気になる夏の新常備菜!【ちょこっと漬け♯84】

料理研究家の沼津りえさんが、手軽に漬ける「ちょこっと漬け」を、動画で楽しく紹介する連載企画。

今回は、夏の野菜「モロヘイヤ」をおいしい佃煮にアレンジ。梅干しを入れて漬け込むので、保存効果も高まり、ほどよい酸味でさっぱり味わえます。夏のごはんのお供に最適ですよ!

保存も効いて長持ち。夏のごはんのお供におすすめ!

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ゴーヤーやだし昆布など、沼津さんのちょこっと漬けは佃煮も人気。今回は「モロヘイヤ」を梅干しとかつおぶしで煮込んで漬けて、さっぱり甘じょっぱい佃煮に仕上げます。

「ゴーヤーの佃煮」の詳しい作り方はこちら→夏の新常備菜!梅入り「ゴーヤーの佃煮」はごはんのお供にぴったり【ちょこっと漬け♯43】

「モロヘイヤはおひたしにしたり、おみそ汁に入れたりする人が多いと思いますが、煮込んで佃煮にしてもおいしいんです。梅干し入りで日持ちするので、夏のごはんのお供におすすめ。ネバネバした食感に元気をもらいます」(以下「」内、沼津さん)

ちなみに、モロヘイヤの種子やさやには毒性があることが知られています。食品安全委員会でも、個人の家庭菜園などで育てたものを食する場合は細心の注意を払うよう呼びかけています。野菜としてスーパーなどで流通しているモロヘイヤを摂食することによって健康被害が起きることはないそうですが、家庭菜園のモロヘイヤを使用する場合は充分注意してください。

【材料】(作りやすい分量)

モロヘイヤ・・・1袋

水・・・50ml

砂糖・・・大さじ1

梅干し・・・大1個

かつお節・・・約1パック(2〜2.5g)

しょうゆ・・・小さじ1

【作り方】

(1)モロヘイヤを洗う

ボウルにたっぷりの水を張り、モロヘイヤを手でゆすって汚れを落とし、ザルにあげます。

(2)モロヘイヤを切る

ペーパーで水気を軽く拭き取り、茎を揃えてまとめます。茎の硬い部分は1/3くらい切り落とし、茎はみじん切りに、葉はざく切りにします。

「今回は一緒に煮込むので、茎と葉は分けずにまとめて切ってOKですよ」

(3)モロヘイヤを4〜5分煮る

小鍋にモロヘイヤを入れ、水、砂糖、梅干し、かつお節を入れて中火にかけます。全体を混ぜたら、梅干しを潰してください。

「梅干しを入れると、梅干しの殺菌効果で長持ち。梅のマイルドな酸味でモロヘイヤのおいしさもアップ! 種は入れたまま、食べる時に取り除いてくださいね」

中火で4〜5分煮ると、とろみが出てくるので、水分がなくなってきたら、仕上げにしょうゆで香りをつけます。

「梅干しによって塩味が変わるので、しょうゆは味見をして調整を」

(4)冷蔵室で漬ける

保存容器に入れ、粗熱が取れたら冷蔵室で1時間以上漬け込みます。

(5)できあがり!

冷蔵室で1時間以上置いたら完成です。冷蔵で4〜5日を目安に食べ切りましょう。

沼津さんが熱々のごはんを用意してくれて、モロヘイヤの佃煮をのせて食べたら……最高! これ、何杯でもイケます! 梅干しの酸味とかつお節のだしが利いて、まろやかな味。ネバネバのモロヘイヤが旨味をたっぷり吸って、ごはんとの相性抜群。梅干しがさわやかで、夏バテの時でも元気をもらえそう。

「おにぎりの具材にしたり、冷奴にのせたり、納豆に混ぜたり、パスタやうどんと和えたり、万能に使えますよ!」

アレンジもいろいろできて、モロヘイヤの新しい食べ方が広がる常備菜。ぜひ夏のごはんのお供に試してみてくださいね。

次回は、旬の「なす」を使ったちょこっと漬けを紹介します。

 

取材・文/岸綾香

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『野菜丸ごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu

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