巻き肩・猫背が気になる…という人にも
null背中がこって固くなると、巻き肩や猫背になるだけでなく、肩の可動域も狭くなってしまいます。この「背中ほぐし」で背中や三角筋をほぐすことで、そこから繋がる二の腕(上腕二頭筋)の筋肉もほぐれ、「押す」「持ち上げる」動作をスムーズにする効果があります。
肩の可動域を広げるためには、肩の筋肉をほぐすことも大切。姿勢も整い、巻き肩や猫背の改善、四十肩(五十肩)の予防にもつながるので、普段からしっかり動かしていきたいものです。
タオルで「背中ほぐし」は「二の腕のたるみ」にも効く!
null(1) 右手を上、左手を下に、背中側でタオルの両端を持つ

裸足になり、タオルを持ち、足は肩幅に開いて立ちます。
右手を上に、左手を下にして背中側でタオルの両端を持ちましょう。
(2) 右手でタオルを真上に引き上げ、5秒キープ!

右手でタオルを真上に引き上げ、右腕をまっすぐ上に伸ばしていきます。
左手が一緒に引き上がることで、左肩の付け根の「前側」がギューっと伸びるのを感じてください。そのまま5秒キープ!
(3) 背中を丸めながら上半身を倒して、5秒キープ!

一度腕をゆるめ、今度は右腕でタオルを引っ張ったまま、背中を丸めながら上半身を前に倒します。そのまま、5秒キープ! この動きで、肩甲骨周りや背中がしっかり伸ばされます。
真上と前に倒す動作で1セット、合計3セット行います。左腕でも同様に行いましょう。
続けてできないときは、分けてやってOKです。痛みがあるときは、ムリをしないで!
これだと効果が半減NG例
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上半身を倒すときに腕を曲げてしまうと効果半減! 「ひじを伸ばしたまま」前に倒すよう、気を付けましょう。

上半身を倒すときには「背中をしっかり丸める」ことを意識して。肩甲骨や背中全体がしっかり伸ばされます。
筆者が「背中ほぐし」をやってみて驚いたことは、肩の可動域の左右差です。自分では気づいていなかったので、固さが気になった方を重点的に行なっています。
背中で手️を組もうとするとうまく腕が上がらない、手が届きにくいという人も、「背中ほぐし」はタオルを使うので無理がありません。
お風呂上がりにタオルを使ったあと、家事の合間などにも気軽に取り組みやすいので、ぜひチャレンジしてみてください。すき間時間に取り入れて、ガチガチ背中、二の腕のたるみを改善していきましょう!
取材・文/本間友子

整体師・鍼灸師。「中野坂上治療院」代表、開院26周年。施術だけでなく、オンラインでストレッチの講師も務める。著書に『はたらく女子のオフィスで「カベ」ストレッチ』(雷鳥社)、電子書籍『なんだか調子がよくなる!?はりの先生が書いたツボの本』。著書は中国でも出版されている。