股関節が固いとお尻がたるむ!?
null股関節が固くなると、骨盤が後ろに倒れがちになり、お尻の筋肉があまり使われない状態に。すると、前太ももが張って下半身が太って見えるだけでなく、実際にお尻もたるんでしまうことに。
特に、長時間のデスクワークや座りっぱなしの人は要注意! 股関節周りの筋肉が硬くなると血流も悪くなるので、冷え性・むくみ・脚のだるさにもつながります。股関節をしっかりほぐして、下半身の不調を防ぎましょう。
「股関節ほぐし」で骨盤のゆがみ解消!
null(1) 左脚は斜め後ろに、右脚は椅子の上に

まず椅子に深く座り、両手は椅子について体を支えます。

そこからまず左脚を斜め後ろにまっすぐ伸ばし、足裏を床にしっかりつけます。

右脚をたたんで椅子に乗せ、左手は足先、右手は座面で体を支えましょう。
(2) 上半身を腰から倒して、3秒キープ!

背筋をグッと伸ばしたまま、上半身を腰からゆっくり前に倒します。そのまま3秒キープ!
(3) 右斜め前に上半身を倒して、3秒キープ!

一度体を起こし、今度は右斜め前に上半身をゆっくり倒します。そのまま3秒キープ!
正面と斜め前に倒す動作で1セット、合計5セット行います。逆の脚でも同様に行いましょう。猫背にならないように注意してください。
続けてできないときは、分けてやってもOKです。痛みがあるときは、ムリをしないで。
これだと効果が半減!NG例
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上半身を倒すときに背中を丸めてしまうと効果半減! 「背筋を伸ばしたまま」を意識しましょう!
「胸から上だけ」ではなく、「腰〜背中全体」をしっかり倒すイメージで行うと股関節周りがギューっとほぐれます。
筆者は、デスクワークの合間に「股関節ほぐし」を取り入れています。やってみて気づいたのは、日常生活で股関節を開く動作をほとんどしていないということ。長時間座りっぱなしが続いたときに行うと、股関節周りの血流がよくなり、目の疲れまでもがとれてモニターが見えやすくなって驚きました。
椅子があれば、どこでもできる「股関節のばし」。家事や仕事の合間などすき間時間の習慣にして、骨盤の歪みを改善、むくみを解消しましょう!
取材・文/本間友子

整体師・鍼灸師。「中野坂上治療院」代表、開院26周年。施術だけでなく、オンラインでストレッチの講師も務める。著書に『はたらく女子のオフィスで「カベ」ストレッチ』(雷鳥社)、電子書籍『なんだか調子がよくなる!?はりの先生が書いたツボの本』。著書は中国でも出版されている。