わきの下のリンパを流したい…という人にも
nullわきの下の筋肉と、肩の筋肉、肩甲骨周りの筋肉は繋がっています。なので、わきの下の筋肉がほぐれると、肩の筋肉も緩み、肩こりが楽になるのです。
同時に、わきの下には体の老廃物を流すために重要なリンパ節があります。わきの下のリンパは流れが悪くなりやすく、滞ると肩周りや二の腕のむくみ、疲れに繋がります。「わきの下伸ばし」で、猫背・冷えの改善だけでなくリンパの流れを促して、上半身をスッキリさせましょう。
壁を使っての「わきの下伸ばし」で、猫背解消&冷え改善
null(1)両手首をひねった状態で頭の上で手のひらを合わせる

壁から半歩離れて立ち、足はこぶし一つ分開きます。
両手を耳の真横に付けるように上げ、両手首をひねった状態で手のひらを合わせます(どちらの手首が前になってもOK)。
上半身を少し後ろに倒し、頭と肩から両手を壁に付けたら、爪先立ちになります。指先から足の爪先まで、気持ちよくギューッと伸ばしましょう!
注意:フローリングの床は滑りやすいので、裸足になるなど十分注意して行ってください。
(2) 上半身を壁に付けたまま、左右に体を倒す

指先から肩甲骨までを壁に付けたまま、上半身をゆっくり右に倒します。わきの下〜わき腹までをしっかり伸ばしましょう。
一度、正面に戻ったら、腕と上半身を今度は左に倒します。お腹にしっかり力を入れて支えながら行います。正面に戻すときも「ゆっくり」動くのがポイント。
上半身を左右に倒す動き×5回を1セットとして、2セット行いましょう。続けてできないときは、分けてやってもOKです。
どこかに痛みがあるときは、ムリをしないで!
これだと効果が半減 NG例
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両手は指先までしっかり伸ばしましょう! ひじが曲がっていると、わきの下、わき腹が伸びません。
わきの下、背中、わき腹までをしっかり伸ばすことを意識しましょう。
上半身を左右に動かすときは、反動を使わずに「ゆっくり大きく」動かすのがポイントです。お腹に力を入れながら上半身を倒すことで、腹筋を鍛える効果もあります。
「わきの下伸ばし」は、スマホやPCの長時間使用で気がつくと猫背になりがちな筆者にピッタリでした!実際にやってみると、両手をひねって手のひらを合わせただけで「イテテ……」と声が漏れるほど肩周りが固まっていて驚きました。
2セット行って鏡を見ると、「わきの下伸ばし」をする前よりも肩の位置が下がり、体もポカポカ温まったのが感じられます。ストレッチ効果を感じやすく、手軽にできるので続けやすいなと思いました。
家やオフィス、旅行先など壁があれば、どこでもできる「わきの下伸ばし」。すき間時間に取り入れて、猫背解消・血流改善を目指しましょう!
取材・文/本間友子

整体師・鍼灸師。「中野坂上治療院」代表、開院26周年。施術だけでなく、オンラインでストレッチの講師も務める。著書に『はたらく女子のオフィスで「カベ」ストレッチ』(雷鳥社)、電子書籍『なんだか調子がよくなる!?はりの先生が書いたツボの本』。著書は中国でも出版されている。