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1日3分の「肩甲骨ほぐし」でガチガチ背中解消!肩こり&猫背にも【ついでに3分ストレッチ#23】

鍼灸師、整体師・古賀直樹さんと『kufura』がコラボして、毎日できるストレッチや筋トレを紹介するシリーズ。今回は、肩こり解消にぴったりな、壁を使った「肩甲骨ほぐし」をご紹介。

肩甲骨は、腕を上げる・回す・伸ばす動きをサポートする重要な骨です。肩甲骨まわりが固くなると、腕が動かしにくくなったり、肩こりや猫背にもつながったり。また、腕が上がりにくい状態をそのままにしておくと、腕を動かした際に痛みが出て、四十肩や五十肩の一因にもなりかねません。「肩甲骨ほぐし」で、肩や背中の「こり」改善にチャレンジしてみてください!

肩甲骨をほぐして脂肪燃焼!?

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肩甲骨のまわりには「褐色脂肪細胞」と呼ばれる、体内で熱を作る役割をもつ細胞が多くあります。この細胞は、活性化して熱を作るときに「脂肪」や「糖」を使うので、「肩甲骨ほぐし」を行うと脂肪の燃焼につながりやすくなる、というメリットが。

また「褐色脂肪細胞」が活性化されると、体温が下がりにくくなるため、ダイエットにも健康にも大きく役立ちます。

壁を使った「肩甲骨ほぐし」でガチガチ背中・肩こり解消!

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(1) ひじは固定し、ひじから先を後ろに回転させる

壁から10cm(こぶし一つ分)ほど離れて立ったら、両ひじを肩の高さに上げ、ひじを直角に曲げます。

ひじの位置を起点に、ひじから先をゆっくり後ろに回転させ、手の甲を壁に当てます。元の位置に戻して、また壁に当てる、を10回行いましょう。

(2) 手を下向きにして後ろに回転させる

次に、ひじの位置はそのままで、ひじから先を下向きにして軽く手を握ります。

ひじの位置を起点にして、ひじから先を壁に当てます。元の位置に戻して、また当てる、を10回行いましょう。上向きより下向きの方が動かしにくい人が多いと思います。ひじの位置が動かないよう意識して行いましょう。

続けてできないときは、分けてやってもOKです。痛みがあるときは、ムリをしないで。

これだと効果が半減!NG例

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手首を曲げて壁に当ててしまうと効果半減! ひじから手の甲までが一直線になるようにしましょう。腕全体が回転することで肩甲骨まわりに効いてきます。

ひじを起点に、腕をゆっくり大きく回転させて、肩甲骨を内側からしっかりほぐしましょう。

筆者は肩こりもあり猫背なので、両腕を上げひじを曲げただけでも肩甲骨が寄せられ、胸〜肩がギューっと伸びるのがわかりました。

最近は、壁でやるのに慣れてきたので、デスクワークの合間に椅子に座ったまま「肩甲骨ほぐし」をしています。肩がこっていると、ひじを上げる際に肩も一緒に上がりがちなので、肩はしっかり下げておくよう意識して行うのがポイントです。

肩甲骨の動きが良くなることで、肩こりだけでなく、背中のこりも改善してスッキリしますよ。

家やオフィス、旅行先など壁があればどこでもできる「肩甲骨ほぐし」。すき間時間に取り入れて、肩こり解消、猫背改善を目指しましょう!

取材・文/本間友子

古賀 直樹
古賀 直樹

整体師・鍼灸師。「中野坂上治療院」代表、開院26周年。施術だけでなく、オンラインでストレッチの講師も務める。著書に『はたらく女子のオフィスで「カベ」ストレッチ』(雷鳥社)、電子書籍『なんだか調子がよくなる!?はりの先生が書いたツボの本』。著書は中国でも出版されている。

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