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1日3分の「脚まわし」で股関節が柔らかく!【ついでに3分ストレッチ#19】

鍼灸師、整体師・古賀直樹さんと『kufura』がコラボして、毎日できるストレッチや筋トレを紹介するシリーズ。今回は、股関節を柔らかくするのにぴったりな、壁を使った「脚まわし」をご紹介。

上半身と下半身をつなぐ「腸腰筋(大腸筋+腸骨筋)」は、骨盤を正しい位置に保つための筋肉で、脚を持ち上げる動作で使います。腸腰筋が固くなると、股関節をスムーズに動かせなくなることも。
腸腰筋を鍛えることで股関節が柔らかくなり、反り腰・腰痛の改善につながります。手軽にできる壁を使った「脚まわし」、ぜひコツコツ習慣にしてみてください!

腸腰筋をほぐすとリラックスできる!

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大腰筋と腸骨筋を合わせて「腸腰筋」と呼びます。

腸腰筋の緊張は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスにも影響があります。腸腰筋が固くなると腰痛のような体の痛みでだけなく、メンタル面の緊張も引き起こしやすくなるのです。

つまり、腸腰筋をほぐすと副交感神経が優位になるので、イライラがおさまりやすくなることも。呼吸も深くできるようになるので睡眠の質も改善でき、さらにリラックス効果が高まります。

壁を使った「脚まわし」で、股関節を柔らかく!

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(1)左手を壁に付き、脚は閉じて立つ

滑らないよう裸足になり、壁から大きく一歩(40-50cm)離れて立ちます。左手を壁に付き、脚は閉じます。

(2)右脚を真上に持ち上げる

ひざが直角になるよう、ゆっくり右脚を真上に持ち上げます。

脚を下ろすときには、床につかないギリギリの高さでキープ。

(3)内ももを前に見せるように、右ひざを外に開く

次にもう一度、右ひざが直角になるように右脚を上げたら、そのまま内ももが前に向くように、右ひざを外に開きます。上半身と右太ももが直角になるよう、右脚をしっかり上げたまま開きましょう。

床につかないように脚を下ろしたら、もう一度、右脚を真上に持ち上げます。

真上に上げる→脚を下ろす→真上に上げてから外に開く→脚を下ろす、という動きを5回繰り返します。これを1セットとして、左右の脚で2セットずつ行いましょう。

続けてできないときは、分けてやってもOKです。痛みがあるときは、ムリをしないで。

これだと効果が半減!NG例

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脚を上げるときは、ひざが「直角」になるように。しっかり持ち上げないと腸腰筋に効きません!

また、視線も腸腰筋に効かせるための重要なポイントです。まっすぐ前を見ましょう。

反動を使わず脚をゆっくり、大きく動かすことで腸腰筋がしっかり鍛えられます。

「脚まわし」をデスクワークの合間にやってみると、ひざを開く動作がスムーズにできなくてビックリ。日常生活では、股関節の固さになかなか気がつきにくいですね。壁を使っての「脚まわし」に慣れてきたら、椅子の背もたれに手を置いて行うなど、より身近な場所で行えると習慣になりやすいです。

腸腰筋がほぐれると股関節周りの血流が良くなるので、反り腰・腰痛対策だけでなく、冷えやむくみの改善にも。隙間時間に取り入れて、コツコツ続けましょう。

取材・文/本間 友子

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