腸腰筋をほぐすとリラックスできる!
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大腰筋と腸骨筋を合わせて「腸腰筋」と呼びます。
腸腰筋の緊張は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスにも影響があります。腸腰筋が固くなると腰痛のような体の痛みでだけなく、メンタル面の緊張も引き起こしやすくなるのです。
つまり、腸腰筋をほぐすと副交感神経が優位になるので、イライラがおさまりやすくなることも。呼吸も深くできるようになるので睡眠の質も改善でき、さらにリラックス効果が高まります。
壁を使った「脚まわし」で、股関節を柔らかく!
null(1)左手を壁に付き、脚は閉じて立つ
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滑らないよう裸足になり、壁から大きく一歩(40-50cm)離れて立ちます。左手を壁に付き、脚は閉じます。
(2)右脚を真上に持ち上げる
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ひざが直角になるよう、ゆっくり右脚を真上に持ち上げます。
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脚を下ろすときには、床につかないギリギリの高さでキープ。
(3)内ももを前に見せるように、右ひざを外に開く
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次にもう一度、右ひざが直角になるように右脚を上げたら、そのまま内ももが前に向くように、右ひざを外に開きます。上半身と右太ももが直角になるよう、右脚をしっかり上げたまま開きましょう。
床につかないように脚を下ろしたら、もう一度、右脚を真上に持ち上げます。
真上に上げる→脚を下ろす→真上に上げてから外に開く→脚を下ろす、という動きを5回繰り返します。これを1セットとして、左右の脚で2セットずつ行いましょう。
続けてできないときは、分けてやってもOKです。痛みがあるときは、ムリをしないで。
これだと効果が半減!NG例
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脚を上げるときは、ひざが「直角」になるように。しっかり持ち上げないと腸腰筋に効きません!
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また、視線も腸腰筋に効かせるための重要なポイントです。まっすぐ前を見ましょう。
反動を使わず脚をゆっくり、大きく動かすことで腸腰筋がしっかり鍛えられます。
「脚まわし」をデスクワークの合間にやってみると、ひざを開く動作がスムーズにできなくてビックリ。日常生活では、股関節の固さになかなか気がつきにくいですね。壁を使っての「脚まわし」に慣れてきたら、椅子の背もたれに手を置いて行うなど、より身近な場所で行えると習慣になりやすいです。
腸腰筋がほぐれると股関節周りの血流が良くなるので、反り腰・腰痛対策だけでなく、冷えやむくみの改善にも。隙間時間に取り入れて、コツコツ続けましょう。
取材・文/本間 友子