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1日3分の「脚上げ」で「反り腰」改善!腰痛対策にも【ついでに3分ストレッチ#18】

鍼灸師、整体師である古賀直樹さんと『kufura』がコラボして、毎日できるストレッチや筋トレを紹介するシリーズ。今回は、反り腰や腰痛改善にぴったりな、壁を使った「脚上げ」をご紹介。

「大臀筋(だいでんきん)」はお尻の表面にある大きな筋肉で、立つ・歩く・走る動作で使用する重要な筋肉です。脚を後ろに蹴り上げるときに使われます。また、上半身と下半身をつなぐ「腸腰筋(大腸筋と腸骨筋)」は、骨盤を正しい位置に保つための筋肉で、脚を持ち上げる動作で使います。

今回紹介する「脚上げ」は、両方の筋肉を鍛え、ほぐす筋トレです。お尻と腰の筋肉が動きやすくなることで骨盤が整い、反り腰・腰痛の改善に繋がります。ぜひコツコツ続けてみてください!

ヒールを履いた日は腰がつらくなる…という人にも

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坂道を下るとき、人は体が前に倒れないよう少し後ろに体重をかけて歩いています。ヒールを履いて歩く姿勢はこれに近く、爪先立ちで坂道を歩くような体勢に。つまり、腰が反った状態になりやすいのです。この姿勢は、腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)が固くなりやすく、骨盤が前に引っ張られることで反り腰につながりがちです。

ヒールで出かけた日や、腰まわりにだるさを感じるときは、この「脚上げ」がおすすめ! 負担がかかった筋肉をほぐして、骨盤を整えることができます。

壁を使って「脚上げ」で、反り腰・腰痛改善!

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(1) 両手を上げ手のひらを壁に付き、爪先立ちになる

滑らないよう裸足になって壁を向き、大きく一歩(40~50cm)離れて立ちます。足は閉じます。両手を上げて手のひらを壁に付き、爪先立ちになります。

(2) 右ひざを持ち上げて、3秒キープ!

胸に近づけるように右ひざを持ち上げて、3秒キープ! お腹にしっかり力を入れて、ひざはなるべく高い位置に持ち上げましょう。ひざを大きく持ち上げることで、腸腰筋をしっかり使うことができます。

背中が丸まらないよう、頭から下についた足までが一直線になるよう意識しましょう。

(3) 右脚を後ろに蹴り上げた状態で3秒キープ!

次に、持ち上げた右脚を、ゆっくり後ろに蹴るように伸ばします。右脚をできるだけ蹴り上げた状態で3秒キープ! この動きでは大臀筋を使っています。

そのまま床に足を付けず、また右脚を前に持ち上げます。

脚を前後に上げる動き×5回を1セットとして、左右の脚で各2セット行いましょう。
続けてできないときは、分けてやってもOKです。痛みがあるときは、ムリをしないで!

これだと効果が半減!NG例

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脚を上げるときは、ひざをできるだけ高く、しっかりと持ち上げましょう。

後ろに蹴り上げるときに腰を反りすぎると、腰を痛めてしまいます。お腹にしっかり力を入れて腰は反らさず、脚だけを持ち上げるように意識しましょう。

「大臀筋」と「腸腰筋」に効かせるためには、反動を使わず、脚をゆっくり大きく動かすことがコツです。

筆者が「脚上げ」をやってみて感じたのは、まず爪先立ちでやるのが思っていたよりキツい!ということ。 ただ爪先立ちで行うことで、つま先まで血流がより良くなり、むくみにも効きそうです。

ひざを胸まで上げる・脚を後ろに蹴り上げるという動きは、日常生活でなかなかやらない動作です。太ももの後ろがプルプルしてきて大臀筋に効いているかも!? と効果を感じられると、楽しく続けられるなと思いました。「脚上げ」を続けて、たるんだお尻に少しでも刺激を与えたい!

家やオフィス、旅行先など、壁があればどこでもできる「脚上げ」。ちょこちょこすき間時間に取り入れて、習慣化しましょう!

取材・文/本間友子

古賀 直樹
古賀 直樹

整体師・鍼灸師。「中野坂上治療院」代表、開院26周年。施術だけでなく、オンラインでストレッチの講師も務める。著書に『はたらく女子のオフィスで「カベ」ストレッチ』(雷鳥社)、電子書籍『なんだか調子がよくなる!?はりの先生が書いたツボの本』。著書は中国でも出版されている。

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