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壁を使った「背泳ぎストレッチ」で「肩こり解消」も「四十肩予防」も!【ついでに3分ストレッチ#7】

鍼灸師、整体師・古賀直樹さんと『kufura』がコラボして、毎日できるストレッチを紹介するシリーズ。今回は、肩こりや四十肩(五十肩)予防に役立つ「背泳ぎストレッチ」をご紹介。

日常生活で腕を上げる、後ろに回す動作は案外少ないものです。だから凝り固まっていることに気づかず、物を取ろうとしたときに「あれ? 腕が上がらない……」なんてことも。

古賀さんいわく「このストレッチは、四十肩の予防にもオススメですし、肩に少し違和感が?というときにやっても効果ありますよ」とのこと。普段、肩をあまり動かしてない人がこの「背泳ぎストレッチ」をするとゴリゴリと音がすることも。ただ、痛みがなければ続けてみて。ストレッチ後は、力んでいた肩から力が抜け、肩周りが軽くなります!

「肩こり」と「四十肩」は別モノなんです!

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デスクワーク、車の運転、運動不足などが続くと気になるのが「肩こり」。肩こりは主に、筋肉が緊張し固くなることで痛みや重さを感じること。

一方「四十肩(五十肩)」は肩関節の周辺が炎症を起こし、痛みが出ている状態。つまり、「肩こり」と「四十肩」は別物なのです。「四十肩」は放置すると強い痛みが出て、治るのに数カ月かかることも。

腕が上げにくい、動かしにくいと感じたらまずは「背泳ぎストレッチ」で、肩全体と腕のつけ根をじっくりほぐしてみましょう。普段から、肩周りの柔軟性を高めておくことで、四十肩予防だけでなく、肩こり解消にも役立ちますよ。

四十肩予防にも肩こり解消にも!「背泳ぎストレッチ」

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(1)足は肩幅、顔と両足は正面。手のひらは小指を上に、壁につける

壁から半歩離れ、壁に対して横向きに立ちます。足は肩幅に開き、顔と両足は正面に向けましょう。

手のひらは小指を上にして壁にぴったりつけます。

(2)背泳ぎのように前から後ろに大きく腕を回す

手のひらを壁に沿わせながら、腕を背泳ぎのように前から後ろに回します。

ひじを伸ばし、大きく円を描くようにゆっくり回すのがポイントです。

ぐるりと一周して手が下まできたら、小指が上になるようにクルッと手首を返しましょう。

10回1セットで、両肩1日2セット行いましょう。分けてやってもOKです。

肩周りが固く、腕が回しにくい場合は、壁からもう半歩離れると回しやすくなります。回すときに肩や腕に痛みがある場合は、ムリせずストップしましょう。

これだと効果が半減!NG例

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手の動きにつられて顔が壁を向いてしまうと効果半減です! 顔は正面に向けたまま「腕だけ」を回すのがポイントです。

「簡単そう!」と思っていざやってみると、腕を真上から後ろに回すときが一番動かしにくく、肩から背中にかけての固さに驚きました。筆者の肩はこのタイミングで「ゴリゴリゴリ」と毎回すごい音が鳴ります(笑)。両肩で左右差があるのもわかりますよ。

しっかり動かすと肩だけでなく腕のつけ根もほぐれます。その結果、胸も開くので姿勢も良くなりますよ。

毎日「背泳ぎストレッチ」をコツコツ続けて、肩の柔軟性を保ち、四十肩を予防しましょう!

取材・文/本間 友子

古賀 直樹
古賀 直樹

整体師・鍼灸師。「中野坂上治療院」代表、開院25周年。施術だけでなく、オンラインでストレッチの講師も務める。著書に『はたらく女子のオフィスで「カベ」ストレッチ』(雷鳥社)。著書は中国でも出版されている。

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