「肩こり」と「四十肩」は別モノなんです!
nullデスクワーク、車の運転、運動不足などが続くと気になるのが「肩こり」。肩こりは主に、筋肉が緊張し固くなることで痛みや重さを感じること。
一方「四十肩(五十肩)」は肩関節の周辺が炎症を起こし、痛みが出ている状態。つまり、「肩こり」と「四十肩」は別物なのです。「四十肩」は放置すると強い痛みが出て、治るのに数カ月かかることも。
腕が上げにくい、動かしにくいと感じたらまずは「背泳ぎストレッチ」で、肩全体と腕のつけ根をじっくりほぐしてみましょう。普段から、肩周りの柔軟性を高めておくことで、四十肩予防だけでなく、肩こり解消にも役立ちますよ。
四十肩予防にも肩こり解消にも!「背泳ぎストレッチ」
null(1)足は肩幅、顔と両足は正面。手のひらは小指を上に、壁につける
壁から半歩離れ、壁に対して横向きに立ちます。足は肩幅に開き、顔と両足は正面に向けましょう。
手のひらは小指を上にして壁にぴったりつけます。
(2)背泳ぎのように前から後ろに大きく腕を回す
手のひらを壁に沿わせながら、腕を背泳ぎのように前から後ろに回します。
ひじを伸ばし、大きく円を描くようにゆっくり回すのがポイントです。
ぐるりと一周して手が下まできたら、小指が上になるようにクルッと手首を返しましょう。
10回1セットで、両肩1日2セット行いましょう。分けてやってもOKです。
肩周りが固く、腕が回しにくい場合は、壁からもう半歩離れると回しやすくなります。回すときに肩や腕に痛みがある場合は、ムリせずストップしましょう。
これだと効果が半減!NG例
null手の動きにつられて顔が壁を向いてしまうと効果半減です! 顔は正面に向けたまま「腕だけ」を回すのがポイントです。
「簡単そう!」と思っていざやってみると、腕を真上から後ろに回すときが一番動かしにくく、肩から背中にかけての固さに驚きました。筆者の肩はこのタイミングで「ゴリゴリゴリ」と毎回すごい音が鳴ります(笑)。両肩で左右差があるのもわかりますよ。
しっかり動かすと肩だけでなく腕のつけ根もほぐれます。その結果、胸も開くので姿勢も良くなりますよ。
毎日「背泳ぎストレッチ」をコツコツ続けて、肩の柔軟性を保ち、四十肩を予防しましょう!
取材・文/本間 友子
整体師・鍼灸師。「中野坂上治療院」代表、開院25周年。施術だけでなく、オンラインでストレッチの講師も務める。著書に『はたらく女子のオフィスで「カベ」ストレッチ』(雷鳥社)。著書は中国でも出版されている。