血行を促進して、体の内側から熱を作る
nullまだ寒い季節、「体の冷えが気になる」という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、体温を上げて体を温めるプログラムを、ハタヨガ講師の若松由貴子さんに教えてもらいました。
「呼吸を意識しながら全身の血行を促し、体を内側からゆっくりと温めていきます。ハードな運動をしなくても、ヨガでじんわりと体の中から温めることができます。
行うときは、夜寝る前よりも、これから1日が始まる朝がおすすめ。朝行うと体が温まり、1日を気持ちよくスタートさせるスイッチが入ります」(以下「」内、若松さん)
今回のプログラムはたった2ポーズなので、忙しい朝時間にもぴったりです。
「体温アップヨガ」は免疫力アップにも効果的!
null(1)全身に酸素を巡らせる
マットの前方に立ち、両足を揃えて体の中心を整え、胸の前で手を合わせます。吸いながら合掌した手を上げ、目線も指先の方へ。吐きながらできる所まで体を前に倒し、手の平は太ももかすね、余裕があればマットに置きましょう。
吸いながら背筋を伸ばし、目線を斜め前に向けます。吐きながら上体を倒して、吸いながら起き上がり、両手を横から上げて合掌し、胸の前に下ろします。この動きを5〜10回行ってください。
「全身に酸素を巡らせて血行を促進し、体を温めるポーズです。様子を見ながら、ぜひ5〜10回は行ってください。呼吸と背骨を連動させるイメージで、動き出した鼓動や体に熱が作られた感覚をたっぷり味わいましょう」
(2)Vのポーズ
マットの上に座り、足を前に伸ばして体の中心を整え、両膝を曲げます。手の平を太ももの裏側に添え、吸いながら背筋を伸ばし、吐きながら上体を後ろに倒します。
同時に足を床から浮かせ、余裕があればさらに足を伸ばし、ふくらはぎや足の側面を持って膝を伸ばしてください。Vの字をキープしながら、ここで呼吸を繰り返します。
「腹圧を高めて内臓を活性させ、自分の力で燃焼する熱を作ります。筋力が落ちると体温が下がるので、筋力をつけることも大事。このポーズは筋力アップにもつながりますよ」
起床後すぐに行ってみたところ、内側からじんわりと温められて、体が目覚めていくのを実感! 呼吸に集中しながら行うことで全身に酸素が巡り、体がポカポカして1日のスイッチが入りました。最初のポーズは同じ動きを5〜10回繰り返すので、自分の心地いいペースで好きな回数行ってみてください。
約5分なので忙しい朝でもパパッと行えるのもうれしいですね。朝目覚めてから行うと、頭もスッキリして気持ちよく1日をスタートできそうです!
取材・文/岸綾香
【取材協力】
若松由貴子
心と身体をバランス良く鍛えることができるオンラインスタジオ『Veda Tokyo』所属。さわやかな笑顔と丁寧で分かりやすいレッスンが人気。アディダスグローバルランニングコミュニティadidas Runners Tokyoのヨガ講師を務める。2015年より毎年インドに渡り、ヨガの学びを深めている。指導歴10年。2人の子どもの母。