腸を整えて、体の内側から健康になろう!
null健康や美容の要となる「腸」。腸が整うことで、便秘改善、免疫力の向上、自律神経を整える、美肌やダイエットなど、様々な効果が期待できると言われています。そこで、ハタヨガ講師の若松由貴子さんが、腸活に最適なプログラムを考案してくれました。
「腹部を適度に刺激して血行を促し、胃腸の改善につながるポーズばかりを集めました。なかには、排泄をコントロールする骨盤底筋を強化するポーズもあります。骨盤底筋は加齢と共に衰えてしまうので、尿漏れが気になる世代のかたにもおすすめです。すべて仰向けの状態で行うので、起床前や就寝前に行ってもいいですね」(以下「」内、若松さん)
特に便秘がちな女性にとって「腸活」は必須! 早速、試してみましょう。
「腸ヨガ」で血行を促進し、腸がイキイキ!
null(1)仰向けで背面を上げる
仰向けになり、両足を揃えて体の中心を整えます。両膝を曲げ、足幅をこぶし1つ分ほど空けて、膝の下にかかとを置きます。両腕を体の横に伸ばし、手の平をマットに置き、一度息を吐き出します。
息を吸いながらお尻、腰、肩甲骨周りを床から浮かせ、骨盤の底から吸い上げるように胸を開きます。あごを引いて、目線は胸の方へ。ここで深い呼吸を繰り返しましょう。
「臓器を支える骨盤底筋を使って、お尻、腰、背中を浮かせます。背筋ではなく、骨盤の底から引き上げるようなイメージで、腸をしっかりと支える強さを養います。骨盤底筋は排泄をコントロールする筋肉なので、尿漏れが気になる人におすすめのポーズですよ」
(2)両足を抱える
息を吐きながら体を下ろし、太ももをお腹にやさしく近づけます。吸いながらお腹と太ももを押し合わせ、吐きながらお腹がぺったんこになるようなイメージでスペースを作ってください。このポーズのまま呼吸を繰り返し、呼吸と一緒にお腹の動きを感じましょう。
「自分のペースでお腹で呼吸を感じてください。お腹周辺に適度な刺激を与えることで、血行を良くし、腸の活性化につながります」
(3)股関節を開き、お腹をマッサージ
最後は足の裏をマットに置き、膝を外側に開いてから、両方の足の裏を合わせます。股関節周りがふわっとリラックスできる場所を、かかとを置く位置で選んでください。手の平をお腹の上に当て、マッサージをするような感覚で、時計回りに円を描きながら手の平をゆっくり動かします。
「心地いい呼吸を続けながら、手の平でお腹周りを温めてやさしい刺激を与えましょう。時計回りに動かすことで、腸の動きに沿ってマッサージできますよ」
実際に試してみると、お腹がポカポカと温められ、心地よくほぐされて気持ちいい〜。特に最後のマッサージは、自分の手の平の温かさを感じながら癒されました。静かな動きが中心なので、呼吸に集中することができ、じわ〜っと体の内側から温まるのを実感。心が落ち着き、リラックス効果も抜群なので、就寝前に行うとよさそうです。
ハードすぎず初心者でも挑戦しやすいので、腸活に興味のある人は、ぜひ試してみてください。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
若松由貴子
心と身体をバランス良く鍛えることができるオンラインスタジオ『Veda Tokyo』所属。さわやかな笑顔と丁寧で分かりやすいレッスンが人気。アディダスグローバルランニングコミュニティadidas Runners Tokyoのヨガ講師を務める。2015年より毎年インドに渡り、ヨガの学びを深めている。指導歴10年。2人の子どもの母。