「姿勢改善ヨガ」で姿勢を正し、体のバランスも整えよう!
nullパソコン作業をしていると、気付くとどうしても猫背になりがち……。さらに負のループで、肩や首も疲れますよね。ハタヨガ講師の若松由貴子さんいわく、姿勢を改善するには「バランスよく動かす」ことが大事だそう。
「どうしても年齢とともに猫背になりやすく、そういった状態を続けると体に疲れも溜まってしまいます。また、リモートワークなどでパソコンの前で同じ体勢で固まっていたりするのも、姿勢を悪くしてしまう原因です。
今回考案した”姿勢改善ヨガ”は、まずは左右のバランスを整え、正しい姿勢へと導きます。すべて立位のポーズなので、仕事の合間に手軽に行えて、気持ちもリフレッシュできますよ!」(以下「」内、若松さん)。
姿勢の悪さは習慣化してしまうので、少しずつヨガなどでケアをして正しい姿勢に戻していくのが大切です。早速、始めてみましょう!
「姿勢改善ヨガ」で猫背や体の歪みを改善
null(1)片足木のポーズ
まずはシンプルな「片足木のポーズ」。足を骨盤幅くらいに開き、背筋を伸ばして右膝を曲げます。足を外側に開き、足の裏はふくらはぎへ。安定したら、息を吸いながら両手を体の横から顔の横へと上げましょう。肩や首の力みをほどき、背筋をピンと伸ばし、頭頂を遠ざけるイメージです。反対側の足も同様に行います。
「これはヨガの基本のポーズ。片足で立ち、左右のバランスを整えましょう。グラグラするかもしれませんが、うまくバランスを取って安定するよう心がけてください」
(2)立位体側伸ばし
次は背筋を伸ばしたまま、息を吸いながら両手を体の横から顔の横へ。右手で左の手首をつかみます。息を吐きながら右側に上体を倒し、ここでキープ。目線は左の天井へ。吸いながら上体を戻し、吐きながら両手を下ろします。反対側も同様に行います。
「全身で弧を描くようなイメージで、体の側面の伸びを思いっきり感じましょう。肩や首の緊張はほどいて、倒せるところまで倒してください。左右の骨格のバランスを整え、正しい姿勢へと導きます」
(3)立位片足前屈
右足を大きく後ろに引き、爪先をやや外側に向けて、お腹と胸を正面に戻します。背中で肘をかかえ、吸いながら背筋を伸ばし、息を吐きながら上体を前に倒しましょう。ここでひと呼吸し、吸いながら上体を起こします。反対側も同様に行います。
「体の土台となる下半身を強化して、安定させるポーズです。背面の柔軟性向上にもつながります」
(4)女神のポーズ
最後はダイナミックなポーズ。両足を肩幅2倍ほど大きく開き、左右のかかとを平行に保ち、爪先をやや外側に向けます。頭頂を高く引き上げて、息を吸いながら、両手を体の横から顔の横へ。吐きながら、肘と膝を静かに曲げます。この状態で呼吸を繰り返し、吐きながら両手を下ろします。
「胸と背中を広く大きく使うことで背面の強化、
同じ姿勢でパソコンに向かい過ぎた日の合間に実際にやってみました。驚いたのは、自分の体のバランスの違い! 最初の片足木のポーズは、右足のときはピタッと止まれるのですが、左足だとグラグラしてしまい、なかなか安定せずバランスをとるのが難しい……。まさに左右の骨格が歪んでいるのを感じました。
最後の女神のポーズは太ももがプルプルと痛くなるほど。これは下半身強化にかなり効果的! さらに両手を下ろすと、一気に血液がザーッと指先まで巡る感覚があり、体がとてもスッキリしました。
すべて立って行うポーズばかりなので、仕事の合間に気軽にできるのもよかったです。日々の疲れをヨガでケアしながら、シャキッと美しい姿勢を手に入れましょう!
取材・文/岸綾香
【取材協力】
若松由貴子
心と身体をバランス良く鍛えることができるオンラインスタジオ『Veda Tokyo』所属。さわやかな笑顔と丁寧で分かりやすいレッスンが人気。アディダスグローバルランニングコミュニティadidas Runners Tokyoのヨガ講師を務める。2015年より毎年インドに渡り、ヨガの学びを深めている。指導歴10年。2人の子どもの母。