椅子に座ったまま、ダイナミックに体を伸ばせる
nullリモートワークで自宅で仕事をしていると、体を動かす機会が自然と減ってしまいますよね。さらに、同じ姿勢を取り続けていると、どうしても体がコリ固まってしまいがち。
そんなときに、「手軽に座ったまま行えるヨガがあったらいいなぁ」という編集部の要望を、若松さんが叶えてくれました。
「椅子に座ったままでも、コリ固まりがちな肩や胸、背骨を大きく動かせるポーズばかりを集めました。ゆっくりと呼吸をしながら、上半身を大きく伸ばして、体の詰まりをほぐしてゆるめましょう。たった5分ですが、体も頭もスッキリしますよ」(以下「」内、若松さん)
5分でOK!「リフレッシュヨガ」の行い方
null(1)肩を大きく回す
お尻が椅子の真ん中に来るように座り、足は腰幅くらいに開いて安定させます。背筋を伸ばし、手の指先を鎖骨の辺りに置きましょう。
肘を前から大きく回し、円を描くように3回回します。さらに、上半身も一緒に動かし、お腹や胸を開いたり縮めたりしながら、背骨全体を使って大きく回してください。同様に反対回りも行います。
(2)ボールを抱えるイメージで、背中を丸める
胸の前で指を絡め、吸いながら胸の方に引き寄せます。吐きながら、手の平と胸を遠ざけて背中を丸めましょう。吸いながら両手を胸の前に戻して胸を開き、吐きながら背中を丸めるのを交互に行います。
「大きなボールを抱えているようなイメージで、腰や背中が心地よく開くのを感じてください」
(3)体の側面を伸ばす
手の平を外側に返して、吸いながら上に気持ちよく伸びます。吐きながら手をほどいて、右手を体の横に下ろし、息を吐きながら右側に体を倒します。体の左側面が心地よく伸びるのを感じてください。
反対側も同様に、体の右側面も伸ばしましょう。できる人は倒す角度をより深めてみてください。
(4)お腹、胸、肩を開いてほぐす
お尻の後ろで指を絡めます。背もたれがある椅子に座っている人は、椅子の背もたれをつかんでもOKです。息を吸いながら、お腹、胸、肩を大きく開き、ゆっくりと3回呼吸します。
「体に詰まっていたものが流れ、呼吸が深まるのを感じてください」
(5)合掌後、目を温める
両手を頭の上で合掌し、息を吐きながら合掌したまま胸の前に下ろします。そっとあごを引き、自分にお辞儀をするようにして目を閉じます。
手の平をやさしくこすり、温まったら目の上にのせ、目の奥までゆるめて疲れを取りましょう。目がじんわり温まるのを感じてください。
「終わったら、頭や体の中がふわっとゆるんだ状態をゆったりと味わってください」
実際に仕事の合間に行ってみると、椅子に座ったままなのに体がジワッと温かくなり、体の詰まりやコリがほぐれたのを実感。想像以上に肩や背骨をダイナミックに動かせるので、体をしっかり伸ばせて気持ちいい〜!
最後に疲れた目までじんわりを温めることができ、視界を一時的にシャットアウトすることで、頭もスッキリとリフレッシュできました。
たった5分の中に、体を心地よく伸ばせるポーズが凝縮されていて大充実の内容です。難しいポーズはなく、誰でも行いやすいのもポイント。リモートワーク中の夫や、勉強中の子どもたちと一緒に行うのもおすすめですよ。ぜひ、家族みんなで試してみてくださいね!
【取材協力】
若松由貴子
心と身体をバランス良く鍛えることができるオンラインスタジオ『Veda Tokyo』所属。さわやかな笑顔と丁寧で分かりやすいレッスンが人気。アディダスグローバルランニングコミュニティadidas Runners Tokyoのヨガ講師を務める。2015年より毎年インドに渡り、ヨガの学びを深めている。指導歴10年。2児の母。
取材・文/岸綾香