超軽量かつ割れにくい美濃焼「Rinka(リンカ)」
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税込)、「マルチカップ 175cc」580円(税込)、「お茶碗 11cm」840円(税込)、「オートミール 16.5cm」935円(税込)。
筆者が初めて購入した「Rinka」は、「マルチカップ 175cc」(580円・税込)です。蕎麦猪口を探していたところ、合羽橋の『田窯』で発見。そのときは、「Rinka」の利点は知らず、シンプルな見た目とサイズ感に惹かれて購入しました。
その後、蕎麦猪口としてはもちろん、ヨーグルトやフルーツを入れるデザートカップ、お茶を飲むときなど、さまざまなシーンで使うように。わが子が「軽くて持ちやすい」と気に入ったこともあり、子ども用のうつわを探す際、ふたたび『田窯』へ。そこで初めて「Rinka(リンカ)」の真価を知ったのです。
歴史ある“やきもの”かつ、子どもが使いやすい機能性

口径8.2×高さ6.1cmで、重さは約83g。セミマットな磁気は手元が滑りにくく、お茶を飲むのにもちょうどいい。
「Rinka」は、岐阜の名産品である“やきもの”の「美濃焼」です。「美濃焼」といえば、茶の湯の流行とともに個性豊かなうつわを創造したことでも知られます。しかも歴史の中で多様なうつわが作られてきたこともあり、個性豊かなことが特徴なのだとか。
その中でも「Rinka」は軽量化された「磁器」といわれるもので、通常のうつわと比べて約1/2の軽さだそうです。その上「比較的割れにくくつくられている」と店員さんから教えてもらいました。形あるもの、割れる日はいつか来るでしょう。しかし子どもが使うことを考えると、なるべく割れづらいほうが安心。
使うのなら、できれば背景のあるものを選びたい筆者。歴史ある美濃焼であること。また、子どもが使いやすい機能性に惹かれ、一式「Rinka」でそろえることにしました。
実際に使ってみて、よかった点と意外だった点があるので、それぞれご紹介しますね。
小さな手でも、軽くて持ちやすい「お茶碗 11cm」
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買い替える前、子どもが使っていたのは『無印良品』の「波佐見焼 くらわんか飯碗 小」(990円・税込)です。大きさは、直径約11cm×高さ約6.5cm。重さは約160gで、こちらも「Rinka」と同じく磁器。シンプルな見た目にも満足していたのですが、子ども曰く「ちょっと重い」とのこと。

上から見たところ。直径は「Rinka」のほうが5mmほど大きいですが、ぱっと見はほぼ同じ。
そこで、「Rinka」の「お茶碗 11cm」(840円・税込)に買い換えました。「Rinka」の大きさは、直径約11.6cm×高さ約6.4cmと、「無印良品」のお茶碗とほぼ同じ。重さは約139gと、20gほど軽くなりました。
軽くなったとはいえ、たったの20g……と思ったのですが! されど20g。持ってみると「軽ッ!」と声が上がるほど。「通常のうつわの約1/2の軽さ」という謳い文句には及びませんが、ちゃんと軽いです。
熱伝導率が良すぎるかも?

小学校に入ってから、朝食はもっぱら納豆ごはんになりました。炊き立てごはんに、納豆、卵、かつおぶしをのせて、お醤油をたらすのがお気に入り。
お茶碗をもつときは、ふちと高台(こうだい)に指をかけます。『無印良品』と同じく、「Rinka」もその点はクリア。子どもも「持ちやすい」とのこと。
しかし「Rinka」は軽量化にこだわっているからか、熱伝導率が良いもよう。炊き立てごはんをよそったお茶碗を、子どもは「あちっ、あち〜〜!」と言いながら持っています。軽さとサイズ感はばっちりなんだけど……ちょっと危ないかな。
使ってみないとわからなかった、思わぬ誤算。とはいえ子どもは気に入ったようなので、様子を見ることに。
シンプルで、和洋中なんでも合う

スタッキングした姿も、すっきり美しい。
「Rinka」シリーズ全般に言えることですが、形もカラーもシンプルなので、盛り付けるお料理を選びません。とくに「お茶碗 11cm」はマルチプレーヤー。ごはん茶碗をはじめ、スープボウル、シリアルを食べるときなど、わが家では休む間もなく活躍。和洋中なんでも受け止めてくれます。
そうそう、ちょうど木のお椀が傷んできたので、今は「お茶碗 11cm」をお味噌汁用にも使っています(その場合、ごはんは『無印良品』のお茶碗へ)。ただ、やはり熱伝導率の良さゆえ、あつあつのお味噌汁は大人でも持つのが苦行(笑)。餅は餅屋、はやく木のお椀を買い直さねば!
お皿は「プレート 16.5cm」と「オートミール 16.5cm」で使い分け
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以前使っていたお皿。これはこれで、子どものテンションが上がり、マルチに使えるので便利でした。
以前は子どもが好きなキャラクターの描かれた、20cmほどのお皿を使っていました。そこに、メインディッシュ、カレーやパスタ、朝ごはんのパンなどをのせ、マルチに使っていたのですが……お料理がのっていると、当然お皿は重くなります。だからいくら筆者(親)が「お皿を持って食べないとこぼすよ」などと言っても、重くてうまく持てないんですね。また、ときには量が多すぎて完食できないことも。
お茶碗を買い替えるときに、これらに気づき……お皿が上手に持てないことを「お行儀が悪い!」と注意したり、食べ残しを見てため息をついていたことを反省。
見た目だけではなく、お皿も子どもの成長に合ったものを選ぶべきでした。
「食べられた!」と自信がつくサイズ


これまでは1枚のお皿をマルチに使っていましたが、ごはん、おかず、汁物と分けて盛り付けることも考えて、まずはメインディッシュ用のプレートを買いました。選んだのは直径約16.5cm×高さ約3cm「プレート 16.5cm」(880円・税込)です。
大人なら、ケーキ皿や取り皿に便利なサイズ感。小さい?とも思いましたが、7歳のわが子はだいぶ食べるようになったとはいえ、まだまだ大人には及びません。気分によっては食べムラもあります。それなら絶対に食べ切れる量が盛り付けられて、「食べられた!」と自信がつくサイズにしました。

お茶碗と同じく、縁と高台にきちんと指がかかります。
「プレート 16.5cm」の重さは約160gです。ざっとリサーチしたところ、同じくらいのサイズの陶器で、重さは200〜250gほどが多かったので、50〜100gも軽い。
表面は、ザラリとした味のある塗装仕上げなのだとか。持つときも手指が滑りにくく、かといって洗いづらいことはありません。むしろニュアンスのある質感で、お茶碗同様、盛り付けるお料理を選ばず使いやすい。
カレーやパスタなど一品料理に、深さがあるお皿


わが子は、カレーライスやパスタ料理などが大好き。週に2〜3度は登場します。そこで、やや深さのある「オートミール 16.5cm」(935円・税込)もそろえました。大きさは、直径約16.6cm×高さ約4.5cm。重さは約220gです。
直径は「プレート 16.5cm」とほぼ同じなので、手指はしっかり届くもよう。また、重さも以前使っていた大きなお皿に比べれば気にならないようです。

ちょっと深さがあると、のせたものがこぼれづらいという利点も。
使いはじめて1カ月ほど経って、実感していることが一つ。やや深さのあるお皿は、汁気のあるお料理はもちろん、サンドイッチも盛り付けやすい! というのも、お皿のカーブにサンドイッチがきゅっと収まって、平らなものよりバラけにくいんです。これ、常識でしょうか?
このほかにも、食後のフルーツを家族で分け合うときや、来客時に個包装の焼き菓子をのせて出したり。「オートミール 16.5cm」も他のうつわと同じく、マルチに活躍しています。
食べるたのしみ、よろこびに集中できるうつわ
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近頃「食育」の大切さが改めて叫ばれていますが、働く母の一人として、なかなか理想通りにはいきません。でも、まずは食べるために必要なうつわにストレスがなく、食べることに集中できて、食事の時間がたのしく感じてくれたらーー。超軽量で丈夫な「Rinka」は、そんな親の想いを後押ししてくれるようなうつわだと感じています。
今回ご紹介した以外にも、大きなプレートやマグなど、いろいろあるよう。シンプルで使い勝手がいいので、少しずつそろえて、家の食器すべて「Rinka」にしてもいいかも?などと夢見ています。

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote