「こういうカタチ」が欲しかった!
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「おたま」ってどんなカタチの物を使っていますか? 私はこれまで、いわゆる普通の「丸型」を使っていました。……が、スープジャーや小さめのお椀に注ぐときなど、どうしてもうまく注げないことがあり、プチストレスでした。

ある時、料理家さんのエッセイ記事に「おたまは横口に限る!」と書いてあり、ハッと思い出したのです。学生時代、レストランでアルバイトしていたときの料理人さんたちは「横口レードル」をよく使っていたなあ、と。
「横口レードル」というのは、こういうカタチ。
おたまの片方が「注ぎ口」のように設計されているので、スープ状のものを器に入れる時にとてもスムーズ、こぼれることが圧倒的に少ないんです。
私が購入したのは、サンクラフトの「ナイロンミニ 横口レードル」(605円/税込)。ネットを検索、レビューがいいものを探しました。

探してみて気づいたのは、横口のレードル(おたま)は、圧倒的にステンレス製が多いということ。プロ用のものが多いからでしょうか……。
日頃から無印良品の「シリコーンシリーズ」の調理スプーンを愛用中の私は、その柔らかな質感の使いやすさを実感しているので、「ステンレス」という選択肢はありませんでした。
その点この「おたま」は、お鍋やフライパンを傷つけないグラスファイバー30%を含んだ「強化ナイロン製」で、いつも愛用している「シリコーン製」のキッチンツールと同じように使えます。
持ち手の「微妙なカーブ」もイイ!

そして、もうひとつ。気が効いてる!と思ったのが、持ち手のこのカーブ。
このおたま、持ち手の長さは225ミリと小ぶりなので、大きな鍋で使う際にはおたまが鍋の中にずり落ちてしまう可能性も? そんな事態を防ぐためか、持ち手に微妙なカーブがついています。
写真で伝わるでしょうか。

このカーブのおかげで、お鍋におたまを入れたときに、うまく収まってくれて、ズルズルとお鍋に沈んでしまうという悲劇を防げているよう。
ちなみに、グラスファイバー入りのナイロン製なので、通常のナイロン製品より耐熱性がすぐれているそうで、230℃の高温にも耐えうる作り。
揚げ物などの高温調理の際に使うことも可能で、食洗機も使えます。

スープ好き、スープジャー愛用の私にとって、「移し替え」のプチストレスから救ってくれた名品「おたま」。液体のスープだけでなく、「具材多め」のときに真価を発揮してくれるように思います(ちなみにこの日はキーマカレー)。
ひとつだけご注意を。左ききの方は使いにくいカタチと思いますので、その点ご確認くださいませ。
100均にも、無印良品にもなかったこの「横口」おたま、スープ(ジャー)好きのお仲間の皆さん、ぜひお試しください。

趣味は料理、スポーツ観戦と旅に出ること。食いしん坊。『Oggi』や『美的』で美容やファッション担当として20年ほど女性誌を編集、2018年からkufura編集長に。2021年4月〜2022年10月にはラジオJ-WAVEで毎朝の生番組のナビゲーターも。インスタグラム@sizukuishii