重曹でぬいぐるみを洗う前に…まずはここをチェック!
nullぬいぐるみに限ったことではありませんが、洗濯する前にまずはタグの洗濯表示をチェックしましょう。洗濯機の使用は可能か、手洗いできるのか、干し方はどうすればいいのかなどをタグで確認します。
「ただ、ぬいぐるみにタグが付いていなかったり、タグの表示が消えてしまったりして、洗濯方法が確認できないこともあるでしょう。その場合は、重曹によるドライクリーニングをおすすめします。
特に、ぬいぐるみの中でも毛がフワフワしたものは、水に濡らすと風合いが変わってしまうおそれがあるのでドライクリーニングが安心です」(以下、「」内は岩尾さん)
重曹でぬいぐるみをドライクリーニングする方法
nullでは、ぬいぐるみを重曹でドライクリーニングするには、具体的にはどうすればよいのでしょうか? 準備するものは、以下の3つです。
・重曹
・ポリ袋(ぬいぐるみが入るサイズ)
・掃除機
(1)ポリ袋にぬいぐるみを入れて重曹を振りかける
ポリ袋にぬいぐるみを入れて、重曹をたっぷりと振りかけます。
(2)重曹をぬいぐるみになじませる
ポリ袋の口をしっかり縛って、袋を振ったり、袋の上から揉んだりして、ぬいぐるみ全体に重曹をなじませます。その後、15分ほど放置しましょう。
(3)重曹を掃除機で吸い取る
ぬいぐるみをポリ袋から取り出して、しっかり重曹をはたき落としてから、ぬいぐるみ全体に掃除機をかけて吸い取ります。
「重曹には、汚れを中和したり、悪臭のもとを分解したりする作用があるので、重曹のドライクリーニングで汚れとにおいを解消することができます。
もし、重曹が残るのが気になるのであれば、酢水(酢原液を2~3倍の水で薄めたもの)をスプレーして中和しましょう。酢は揮発性なので、成分が飛んでしまえば、においがぬいぐるみに残ることはありません」
重曹を振りかけて、掃除機で吸うだけなら楽チンですよね。汚れやにおいが深刻になる前に、ぜひ定期的に重曹のドライクリーニングでお気に入りのぬいぐるみをケアしましょう。
重曹でぬいぐるみを手洗いする方法
null水洗い可能なぬいぐるみであれば、以下の方法で洗濯することもできます。
(1)重曹水溶液にぬいぐるみをつけおく
たらいに濃度5%の水溶液を作り(たとえば、水2リットルであれば、重曹大さじ8)、ぬいぐるみを5分以上つけおきます。
(2)ぬいぐるみを手洗いする
ぬいぐるみを優しく押し洗いした後、水でしっかりすすぎます。
(3)ぬいぐるみを陰干しする
ぬいぐるみ全体をタオルドライしてから陰干しします。そのまま吊り下げると、型崩れするおそれがあるので、洗濯ネットに入れたり、台の上で平干しにしたりするようにしましょう。
「この方法はすすぎも楽で、形が大事なぬいぐるみにとって負荷の少ないよい方法だと思います。ただ、重曹は人にも環境にも優しいナチュラル素材とはいえ、色落ちの可能性はゼロではありません。ぬいぐるみの目立たないところに重曹水溶液をつけて色落ちしないか試してから、全体を洗うようにしましょう」
重曹でぬいぐるみの部分汚れを取る方法
nullぬいぐるみのスポット汚れが気になる場合は、“重曹ペースト+酢”で対処することができます。
(1)汚れに重曹ペーストを直接つける
重曹ペースト(“重曹:水=2:1”の割合で練り混ぜたもの)をぬいぐるみの汚れが気になる部分に直接つけて、そのまま1時間から一晩おきます。
(2)酢水で中和する
1時間から一晩おくと重曹ペーストが固まった状態になっているので、酢水を少しずつスプレーして中和させます。重曹の白い粉が残らなくなるまで、スポンジで重曹と水気をたたくようにふきとりましょう。
子どもの大好きなぬいぐるみは、優しくケアすることで、できるだけ長持ちさせたいですよね。ドライクリーニングも手洗いもスポットケアも、いずれもシンプルな方法ばかりなので、大切なぬいぐるみのお手入れにも重曹をぜひ活用しましょう!
【監修】
岩尾明子・・・未来型ナチュラル生活研究家。博士(栄養学)。1998年に始まったインターネットサイト「地球に優しいお掃除」を運営する環境NGOクリーン・プラネット・プロジェクト代表。衣食住における楽で自然な最新の情報をテレビ、雑誌、ネットなど多方面で発信している。
【参考】