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洗濯のプロ直伝!梅雨どきの部屋干しの大敵「バスタオルのイヤ〜なニオイ」を撃退!

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いよいよ梅雨の到来。この時期は洗濯物が乾きにくく、憂鬱になりますよね。今年はリモートワークも重なり、部屋干し臭が気になる人も多いのではないでしょうか? そこで、例年以上に今年はしっかり行いたい「部屋干し対策」について、ライオン株式会社のお洗濯マイスター・大貫和泉さんに聞きました!

生乾き臭が気になるのは「バスタオル」がダントツ1位!

2021年に実施したライオンの調査によると、在宅時間が増えたことで、「部屋干し臭が以前より気になる」と答えた人は34%。

さらに部屋干しの悩みを聞いたところ、1位は「生乾き臭」「戻り生乾き臭(洗濯物を使用したときに感じるニオイ)」(44%)などのイヤなニオイにまつわるものでした。

なかでも部屋干し臭が気になるアイテムは、ダントツ1位で「バスタオル」(79%)。

約8割の人がニオイが気になると回答しています。こまめに洗っているつもりでも、雑巾のようなイヤ〜なニオイを体験したことがある人も多いようですね。

「つけ置き洗い」で臭いの原因菌を徹底除去!

「生乾き臭」や「戻り生乾き臭」は、洗濯時に落とし切れなかったわずかな汚れが化学的に変化したり、菌による作用を受けたりするのが原因とのこと。特に厚くて乾きづらいバスタオルは、ジメジメした梅雨の時期に、生乾きのようなイヤなニオイを感じることもありますよね。

そこで、部屋干しの大敵であるバスタオルの洗い方のコツを聞いてみると……。

「洗濯してもイヤなニオイが取れにくいバスタオルは、徹底的に汚れと菌を除去できるつけ置き洗いがおすすめです」と大貫さん。

「洗濯桶などに、バスタオルが浸かるくらいのぬるま湯(約40℃)を入れ、粉末タイプの酸素系漂白剤を加えてバスタオル全体をしっかり浸し、30分〜2時間ほどつけ置きします。

その後、バスタオルを絞って洗濯機に入れ、普通の洗濯物と一緒に抗菌効果のある洗剤を使って洗いましょう。仕上げに消臭成分の入った柔軟剤を使うとより効果的です」(以下「」内、大貫さん)

毎日の洗濯でもバスタオルのイヤな臭いを防臭&抗菌

つけ置き洗いでイヤなニオイと汚れや菌を除去したら、日々の防臭・抗菌対策でお手入れするのも忘れずに。

ポイントは、使っているときに汚れがつきやすい“バスタオルの中央部分”の汚れをしっかり落とし、干しているときも菌の増殖を防ぐこと!

対策1:酸素系漂白剤や抗菌効果の高い洗剤で洗う

酸素系漂白剤や防臭・消臭効果のある柔軟剤を併用すると、ニオイを防ぐ効果がアップ。洗剤も抗菌タイプのものを使うことで、干している間や乾燥後に菌が増殖するのを抑制してくれます。

対策2:バスタオルは洗濯機の一番下に入れる

このようにバスタオルは一番下に広げて入れると◎!

縦型洗濯機はパルセーター(回転板)に近い方が洗浄力が高くなります。そのため、バスタオルは洗濯機の一番下に入れるのがおすすめ。ドラム式洗濯機の場合も、同様に一番下に広げて入れましょう。

落としにくい中央の汚れをしっかり落とすために、バスタオルは丸めて入れず、写真のように広げて入れてください。バスタオルが何枚かあるときでも同様に、一番下に重ねて広げて入れましょう。

対策3:洗濯物は大量に詰め込まず、7〜8割程度に

洗濯機の中に洗濯物を詰め込みすぎると洗浄力が低下するので、洗濯機の容量の7〜8割程度を目安に。洗濯機の中で衣類がしっかり攪拌され、汚れがスッキリ落ちます。

対策4:洗濯後はなるべく早く干して

洗濯が終わっても洗濯機の中から洗濯物をなかなか取り出さずに放置していると、菌が増殖する原因に。これではせっかく洗った洗濯物が台無しです。できるだけ早く取り出して、すぐに干すようにしましょう。

バスタオルは「蛇腹干し」で早く乾かす!

次は干し方です。バスタオルは綿素材のものが多く、綿は布の中でも特に乾きにくいもの。さらにバスタオルは大きいため、乾くまでに時間がかかり、生乾きのニオイが気になってしまうんです。ぜひ、こちらの動画も参考にしてくださいね。

テク1:「段違い干し」で重なる面積を減らす

少しでも早く乾かすためには、「できるだけ風に当たる面積を増やすことが大切」と大貫さん。

「バスタオルの裾が段違いになるように干すと、重なる部分が減り、風に当たる面積が増えて早く乾きます」

テク2:「囲み干し」で筒状に干す

ピンチハンガーを使う時は、バスタオルを丸く囲むように干すのがおすすめ。

「筒状に干すと中が空洞になり、中にも風がよく通るため、乾くスピードがアップ!」

テク3:「蛇腹干し」で表と裏にムラなく風を当てる

写真のようにタオルがジグザグになるよう洗濯バサミで留めて、蛇腹に干すと、タオルの表と裏にムラなく風が当たります。ライオン調べでは、この「蛇腹干し」が最も早く乾いたそう!

「重ねて干すときよりも早く乾かせます。普通の洗濯物と一緒に干すときは、バスタオルをできるだけ外側に干してくださいね」

テク4:タオルを振りさばいてから干す

洗濯機から出したバスタオルは、干す前にパンパンと数回振りさばくと、早く乾くうえ、パイルが立ち上がって空気を含み、ふわふわに仕上がります。このひと手間で仕上がりが変わるので、ぜひやってみてください。

テク5:扇風機や除湿機も効果大!

乾きにくいバスタオルには扇風機やサーキュレーターを使っても◎。風の強さは「弱」でよいので、風を送り続けましょう。エアコンや衣類乾燥除湿機などを使用してもOKです。

ライオンでは、部屋干しでも「5時間以内」に洗濯物を乾かせば、ニオイは発生しにくいというデータもあるそうです。

「風の通り道」を作って早く乾かすべし!

最後に、普通の洗濯物をピンチハンガーを使って干すときに、いちばん早く乾く干し方はどれでしょう?

答えは、1番の「アーチ干し」! これだと約4時間で乾くそう。

「外側に面積の大きい長めの洗濯物、内側に短めの洗濯物を干して、アーチ型にすることで、中が空洞になり風が通りやすくなります。そのため、乾きにくい内側の衣類も早く乾かすことができるんです。

V字干しは乾きにくい大きめの洗濯物が内側に入っており、長短干しは長い洗濯物と短い洗濯物を交互に干すため風の通り道が作りにくい干し方です」

ちなみにアーチ干しの外側は、風に触れる面積が大きいので、乾きにくい綿の衣類やバスタオルを。逆に内側は密集しているので、乾きやすいポリエステルの衣類などを干すとよいそうです。

いかがでしたか? ニオイの原因となる雑菌を増殖させないために、「スッキリ洗って、いかにスピーディーに乾かすか」が、運命の分かれ道。今年の梅雨はイヤなニオイを撃退して、スッキリ快適に過ごしましょう!

 

取材・文/岸綾香

【取材協力】

大貫和泉

約20年、洗濯用洗剤などの製品開発、調査に携わり、そこで得た豊富な経験や知識を生かし、ライオン株式会社のお洗濯マイスターとして各メディアなどで活躍。主婦や母親の立場から、女性ならではの目線で日々の洗濯に役立つ情報を伝えている。

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