部屋の主役=「好きなモノ」を一つ決める
null置き方、色の組み合わせ、素材感など、素敵なインテリアのコツはさまざまあります。また、新たにモノを買い足して、素敵にしてゆくイメージもありますが……? ひでまるさんのおすすめは「なんでもいいので、1つ主役を決めること」。なにかを買い足す必要はありません。
また、部屋の主役は「好きなモノ」でOK。オブジェやポスター、植物、また「多くの方は自覚していませんが、ソファやテーブルが好きな場合も多いです」とのことです。
「好きなモノを主役にした部屋は好きな空間になるという“ルール”です。自分が大好きで、ずっと見ていたいモノはなんでしょう。そして、その主役がよく見えて、映える場所はどこでしょう。これをまず、考えてみます」(以下「」内、ひでまるさん)
「好き」を主役にしたインテリアのコツ
nullよくいる場所の景色にこだわる
例えばリビングで、自分がよく座る場所は? そこからどこに「好き」があれば、よく見えますか? モノや部屋の配置を変えるのも「好き」が主役の部屋作りのポイントになるそうです。
「どこに主役を配置するかは、人の目線がどのように動くかがカギです。
人は部屋に入ると、まず正面を見ます。そのあと、左から右に視線が動きます。ですから、正面と左側でお部屋の印象は作られるといっても過言ではありません」
このコツを利用して、ごみ箱や書類ラックなどの“あまり目立たせたくないモノ”を目立たせないようにすることもできます。
「部屋に入ったときに目につきづらい場所や、自分がよく座る場所から死角になる場所を探してください。死角に目立たせたくないモノを置くと、部屋の印象が変わったり、落ち着く空間になるはずですよ」
「好き」が目立たない場合は「部屋の見せ場を作る」
どうも主役が目立たない場合は、モノが集まりすぎているのかも?
「飾り棚に“好き”なモノを置く方も多いでしょう。それ自体はよいのですが、飾り棚には、アート、お土産、写真など、とにかく飾りたいモノが集結しているパターンが多い。“とりあえず置くゾーン”になりがちなんです」
飾り棚には“好き”のみ。部屋の見せ場を作ります。そして部屋全体を、その見せ場を中心にスタイリングしていきます。
「潔く削ぎ落とすことも大事です」
色は「好き」が映えるカラーを足してゆく
部屋の主役を好きな色にするのもアリ。しかし「色を主役にするのは案外難易度が高い」と、ひでまるさん。
「例えば、ブラックを基調としたお部屋にしたい場合。革でテカテカしてるブラックのソファーなのか、ファブリックでできた北欧っぽいソファーなのか、系統を定めないとばらばらな印象になります。
私の書籍では、お部屋の色は3色に絞るという“ルール”をご提案していますが、やはり色よりモノで部屋を作っていくのが最初はやりやすい。
“好き”が主役の部屋ができたら、“好き”に使われている1色を部屋のアクセントカラーにしてみるとか、“好き”が目立つようほかの色を決めていく……というふうにするとうまくいくと思います」
素敵なインテリアは1日にしてならず。だからこそ楽しくて、自分の“好き”とも徹底的に向き合える。ひでまるさんから教わった“ルール”で、自分だけの大好きな部屋作りをしてみませんか?
【取材協力】
安藤秀通さん
Room Stylist、整理収納アドバイザー。「ひでまる」として、東京都杉並区の築35年、47㎡のリノベマンションでの男性パートナーとの2人暮らしを、SNSを中心に発信。幅広い世代に話題を呼ぶ。ディズニーストアや美術館、水族館のミュージアムショップで8年間VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)を学んだ経験を活かしたルームスタイリングは、数カ月先まで予約が埋まるほど。部屋作りの情報を詰め込んだルームツアー付きセミナーを自宅にて開催し、人気を博している。セミナー、コラム執筆など、多方面で活躍中。2023年11月に初となる著書『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』(小学館)を発売。
『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』著/ 安藤秀通(ひでまる)(1,650円税込み・小学館)
センスはいらない、部屋はルールで整える!
インテリアの提案がツボすぎる!と、SNSでも大人気のルームスタイリスト・整理収納アドバイザー、ひでまるさん。『NHK WORLD JAPAN』 でも話題になり、インスタグラムのフォロワーは9.5万人!注目の集まる中、本名の安藤秀通として、初の書籍です。
この本では、45 個の“ひでまルール” をご紹介。今より必ず部屋が大好きになれる“ルール” です。読みながら自分と向き合う、癒しの時間を過ごしませんか?
朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote