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「片づかない台所」が「3つのジャンル分け」でスッキリ!38歳ママが挑戦した「こんまり流」片づけ、キッチン編【#5】

この夏、こんまり流お片づけに挑戦した38歳ママの実録連載、第5回。自力で無理なら、もうプロの力を借りようと決心し、伴走してもらいながらのお片づけ。今回挑む「キッチン」は、最初に「作る道具」「食べる道具」「食べ物」の3ジャンルに分けましょう、というプロからのアドバイスが。この方法は、果たして吉と出るのか?

キッチンは「作る道具」「食べる道具」「食べ物」に分ける

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前回の「小物」の片づけでは、途中、半泣きになりながら残すものを選別した私。今回挑むのは、キッチン。

作るのも、食べるのも大好きな私。ひとみさん(今回伴走してくれている、こんまり流片づけコンサルタント)曰く「料理好きだと、キッチンの片づけは1回で終わらない方もいる」とのこと。

もし終わらなかったら、全7回になってしまう……と、内心ヒヤヒヤしながらスタート。

キッチンの片づけは、
・作る道具(鍋・ボウル・ヘラ・菜箸など)
・食べる道具(食器・カトラリー類)
・食べ物(お茶・調味料・缶詰などのストック含む)

に分けて、選びやすいジャンルからスタートする。私は、「食器」からスタート。

膨大な量の食器が……。我が家は3人家族なのだけど……。

「食器」も、こんまり流お片づけの鉄則である「全出し」する。「全出し」とは、ベストセラー本『人生がときめく片づけの魔法』でもおなじみ「こんまり流」の用語で、そのカテゴリーのモノを全て出すことをいう。

「全出し」した食器を見て、思わず口から漏れたのは「ウゲッ! 何人家族かな……?」あまりの量に、自分でドン引き……。

ここからは、今までと同じくひとつずつ手に取り、残すかどうかをチェックする。このときも、「必ず残す食器=心がときめく食器」の考えに基づいて選ぶ。

残したい!と思ったものを、一旦、床に分けておく。

置き場がないので、残すものは一旦、床に。すぐ決断できないモノもあり、「迷うなー」と言いつつ全ての食器を手に取り、選別する。

食器は「余白」を楽しめる収納に

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残す食器が決まると、さらに「毎日使う食器」「たまに使う食器」に分け、ひとみさんが収納してくれる。

このときも「これは、この位置だと使いやすいですか?」と、都度、確認してくれるのでありがたい。

収納のコツも教えてもらった。

陶器は土のものなので、地(下)に置き、逆にガラスはクリアなので上に置くといいそうだ。その教え通りワイングラスは一番上に。

(片づけ前)100均の収納グッズを使って、詰められるだけ詰めていた。
(片づけ後)かなりスッキリ!余白も十分。

私は、一番取り出しやすい下段に、使用頻度の高いカップやグラス・茶碗・小皿類を収納した。空間ができたので、扉を開けるとコップ類がパッと全部見える。この収納にしてから、息子が「まま! 今日はネコにするー!」と、自分の気分でコップを選ぶようになった。これは予想外の発見だった。

元々は百均の収納グッズを使い、ギチギチに入れていた状態から、だいぶスッキリ! 余白のある食器棚に生まれ変わった。

これを見た友人に「お皿を重ねずに、仕切り棚入れた方が使いやすいんじゃない?」と言われた。「言いたいことはわかる。でも仕切りを入れると『もっと入るじゃん!』と、また増える。だから、このまま使ってみる」と返した私。

それから約1カ月。気持ちよく使えている。

ひとみさんに確認したところ「収納グッズNGというルールではなく、ときめく食器が入り切らなければ、仕切り棚も使ってもいいですよ。ただ、『空白があるから埋めよう!』はやめてくださいね」と、優しく諭されました。

ちなみに、お役御免になった収納グッズはすぐには処分せず、片づけが全て終わった後に捨てましょう。なぜなら、違う場所を片づけたときに使えるかもしれないから!

収納が合わないときは、空き箱をリメイク!

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続いては、同じ「食べる道具」ジャンルをやり切るぞ!とカトラリーを全出し。

ひとみさんに「この収納、カトラリーのサイズに合ってませんね」と言われ、ハッ!として見ると確かに! 思いっきりフォーク飛び出してる(笑)。

それなら……と探し、使えそうなジップロックの箱をチョキチョキして即席の収納BOX完成!

収納に必要なグッズは、まずは「あるもの」でなんとかするのが基本!

「食べる道具」が終わると、次は「作る道具」を全出し。

調理器具にはこだわりがあるためか、一瞬で選別終了! シンク下の収納がもう少し使いやすいといいなーと常々思っていた私。全体的にモノが減ったので、必要な道具がスッキリ収納できて感動。

整理した後は、毎日本当に使いやすい!

「食べ物」のあまりの量に唖然…

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そのあとは、ついに来た! ラスボス……食べ物。これも「全出し」!

大量にあったストック(だけじゃない)食材。料理好きなので、スパイスや調味料がごちゃごちゃと……。

「1カ月何も買わなくても、生きていけるんじゃないかな……」思わず呟く私。食品も手順は同じく、ときめくモノを残す!

てっきりひとみさんから「賞味期限切れのスパイスは全部捨てましょう」と、ハッキリ言われると思いきや、それもなく。私がときめくなら、堂々と残してOK!

残しても、サヨナラしても、どちらの選択も全肯定されてるのがいいなーと思ったのでした。

ちなみに、「食べ物」の片づけ後、私は大量にある食材を食べ切るべく「できるだけ買わない」と決め、日々を過ごしている。

頂き物も多いし、自分で買うのは「今日」食べる生鮮食品のみ。ルールを決めると、徐々にだがストックも減ってきた。もっともっと減らすぞー!

私はもうときめかないけれど、まだまだ使える食器・カトラリー・お酒類。捨てるのもなぁ……と思い、Instagramのストーリーズで「取りに来てくださる方限定! 欲しい方ご連絡ください!」と声掛け。いいモノはお代もいただき、合計1万円くらいに。

結果、ひとつも捨てずに全てお嫁入り! めでたし、めでたし!

空間のゆとりが自分のココロのゆとりに繋がる

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見てください! このわかりやすいBefore→After(笑)。

調理台がこんなに広かったなんて! 料理が圧倒的にやりやすく。

これまでも私は、ヘラなどの調理道具類は見えるところに出しておきたくない、と思っていた。でも、引き出しが1つしかないこのキッチンでは無理だと、ずっと諦めモードで。それがこんなに片づくとは!

今回「キッチン」の片づけをしてみての一番の気づき。それは「ジャンル分けの重要性」だ。

私はずっと「この引き出しを片づけよう」という考え方で、「場所」に注力した片づけをしていた。今回、初めて「作る道具」「食べる道具」「食べ物」という「中身のジャンル分け」ありきで片づけをしてみたら、すんなりキレイに。

「場所にあったやり方」を知らずに、目に付く部分だけバラバラと手をつけていても、一生片づかないな、と腹落ちした。

余白が生まれたキッチンを見て「ミチミチに詰めすぎず、ゆとりある空間をキープしたい」と改めて思う。それはお部屋や収納だけでなく、自分のココロも、だ。

次回、ついに最終回! 思い出の品の見極めに挑みます。

【私の片づけ記録】
Day1 8/17→服、靴、鞄、紙袋
Day2 8/22→本、書類
Day3 8/24→小物(化粧品、薬、アクセサリー、貴重品関係)
Day4 8/28→小物(文具、おもちゃ、下着類)
Day5 8/30→キッチン ←今回はココ
Day6 9/6→思い出品見極め&収納、PC定位置作り、キッチン周り家電の移動、息子の洋服の収納見直し、おもちゃカードの見直し(収納)、冷蔵庫に貼っていた写真の片づけ

本間友子
本間友子
ライター/エッセイスト。
20歳でカイロプラクターとして独立し、サロン経営18年目。出産を機にライター業をスタート。直感を信じて人生を切り拓きつつ、都内で2歳の子育て中。
インスタグラム:@tomo_chin_
施術サロン:@tomochin_chiro
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