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え!?「取扱説明書は全捨て?」38歳ママが「こんまり流」片づけで学んだ、書類を大幅に減らせる納得の理由とは【#3】

「片づけなくちゃ……」と思い続ける日々にケリをつけよう!と、一大決心。この夏、こんまり流お片づけに挑戦した38歳ママの実録連載、第3回。自力で無理なら、もうプロの力を借りようと決心し、伴走してもらいながらのお片づけ。前回「服や靴など衣料品」が終わり、今回は「本・書類」との闘い。規定の5時間で、家に溢れる書類は片づくのか?

2日目スタート!まずは「本」を「全出し」

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「こんまり流」お片づけでは、明確に片づけの順番が決まっている。1日目は「服など衣料品」。2日目が「本・書類」など、紙類だ。実際に片づけ始めると、この順番で進めるのがいかに大切か身に沁みる。

「服」からスタートすると自分の残したいモノを選びやすいのだ。2日目の今回は「本」から。

まずは、あらゆる本・雑誌・パンフレットなどを全出し。

こんまり流お片づけの鉄則である「全出し」にならい、まずは家中にある本、雑誌、漫画、カタログなどの冊子類をリビングに出し切る。

「全出し」とは、ベストセラー本『人生がときめく片づけの魔法』でもおなじみ「こんまり流」の用語で、そのカテゴリーのモノを全て出すことをいう。

あらゆる本が積み重なっていた本棚……。確かに奥の方の本は「冬眠状態」だったかも。

ずっと本棚に眠っていた本も出し、一旦本棚を空にする。今回、私のお片づけに伴走してくれた、ひとみさん(こんまり流片づけコンサルタント)いわく、ずっとしまっていた本は「冬眠状態」。

なので、ドアをノックするように表紙を叩くと、本が目覚めるらしい。

残すかどうかの「トキメキチェック」は、本がもう一度起きてから。「こんなことするんだー」とちょっとビックリしたけれど、郷に入れば郷に従えの精神で、私も出した本の表紙をトントンと叩きました(笑)。

モノを手放したら、ご縁が戻ってきた!

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整理前(左)から見違えた、スッキリ本棚(右)。「レシピ本」などジャンルごとにまとめ、大きさ順に並べ、背表紙の色も揃えることで見え感が全然違う。

今回も、前回の「服」のときと同様に、まずは「必ず残す本=心がときめく本」から選んでいく。

いざ全出ししてみたら、本も定期的に見直していたつもり……だったと実感。自分の記憶は本当にアテにならない。 ずっととっておいた雑誌も、今回は手放すことに。もちろん普遍的な内容もあるけれど、旅行特集や仕事論など……10年前の情報では古いモノも多いよね、と思えたことが、手放すか迷う私の背中を押してくれた。

こうしてひとつずつ手に取り、選び、本は半分くらいに。

残したい本をジャンルごとにまとめていく。

残す本が決まると、次はジャンル分け。

私は、仕事関係・レシピ本・アート&インテリア・旅・漫画・その他の6種類に分別。分けたあと本棚への収納は、ひとみさんにお願いした。

私はその間に手放す本をまとめて写真に撮り、Instagramのストーリーズにアップ。

本は、次に読みたい人に届けられたらいいなーと思って「この本、1冊300円(送料込)でお譲りします!」という内容の投稿をしたのだ。

実際にやってみると、配送での申し込みもあったが、直接取りに来てくれる人もいて、思わぬ再会が生まれとても楽しかった! 手放してるのに、入ってくる不思議。モノを手放せば手放すほど、縁が戻ってくるように感じたのだった。

ちなみに、この方法で送料を引いた利益は6,000円! 嬉しいお小遣いゲット!

最後まで残った本は、買取相当のお金を、そのまま自分が希望した支援先に寄付できる『charibon(チャリボン)』へ、まとめて送ることにした。15時までにサイトから申し込むと、翌日にはピックアップに来てくれるという使い勝手の良さ、そして寄付先の多様さも魅力。

後日査定が届き、26冊の合計が2,791円とのこと。寄付先は東京藝術大学を選択、寄付金は藝大図書館の蔵書拡充のために使われるそう。

自分の家の片づけが少しでも社会貢献につながるのは嬉しい!

書類は「全捨て」が基本!

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本が終わったら、次は書類。書類の基本は「全捨てです!」とキッパリ言うひとみさん。

書類を入れていたボックス。自分ではそれなりに仕分けていたつもりだが、気づけば煩雑に……。

大前提は「全捨て」だが、もちろん捨てられないモノもあるので、それを選別する。 例えば、有効期限内の保険証書・確定申告関係の書類などはもちろん保管。また、賃貸マンションに元々ある設備の取説は捨てないよう要注意!

私は、取扱説明書を1つのファイルにまとめていたが、丸ごと捨てた。今はどのメーカーも、webサイトに丁寧な説明書を掲載してくれているからだ。これだけでもすごい量。

もちろん、取説にときめく人は、無理に手放さなくていい。 「この取説はネットにないかも?」と不安なものは、その場でひとみさんが検索。web上に見つかれば、潔く捨てる。

保証期限が切れている保証書や、年金ハガキも「毎年来るから処分して大丈夫ですよ」と言われ、ゴミ袋へ。

フライヤーやチラシはもちろん、見返していないメモ類も思い切って処分。なんとなく残していた通帳も、確定申告の保管期限である7年以内のものだけにした。

あとでやる書類・仕事は「未処理BOX」へ

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残す書類が決まったら、ジャンルごとにファイルボックスに分ける。新たに「未処理BOX」を1つ作り、未処理の書類や仕事、手続き関係はそこに入れるルールにした。

不要な書類を全部捨てたらこんなにスッキリ! 1つを「未処理用」と決めておくと、ごちゃごちゃにならない。

最近は、時間ができたら「未処理BOX」をチェックしている。

「あの書類どこだっけ?」と探す時間も省けるし最高! 早くこのBOXを空にするのが目標だ。

書類ボックスは、レンジ横にある棚の中に収めました。仕分けされてるので書類が増えても迷子にならない。

「片づけのプロ」が併走してくれるメリット

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私は、この日の片づけで伴走者の必要性を大いに実感した。そのポイントは大きく3つ。

・飽きない
・迷ったタイミングで声掛けしてくれる
・別のことをしない

片づけや掃除をしていると懐かしいモノが出てきて、そこに気持ちが移って中断……というのは誰もが経験済みだと思う。

この日も、本に混じってアルバムやメモ帳、懐かしい写真などが出てきて 「わー!」と盛り上がる私。 するとすかさず、ひとみさんが「これは思い出の時にやりましょう! 思い出関係のものはココにまとめておきますね!(こんまり流お片づけには、思い出を片づける日があるのだ)」と私に声をかけ、取り上げるわけです。

浸って現実逃避したいのに、浸れない……(笑)。このときに、プロがいると気持ちが他に移らず集中できるから、5時間でこれだけの作業が終わるんだ、と強く学んだのでした。

次回は、化粧品やアクセサリーなど小物に挑みます!

【私の片づけ記録】
Day1 8/17→服、靴、鞄、紙袋
Day2 8/22→本、書類 ←今回はココ
Day3 8/24→小物(化粧品、薬、アクセサリー、貴重品関係)
Day4 8/28→小物(文具、おもちゃ、下着類)
Day5 8/30→キッチン
Day6 9/6→思い出品見極め&収納、PC定位置作り、キッチン周り家電の移動、息子の洋服の収納見直し、おもちゃカードの見直し(収納)、冷蔵庫に貼っていた写真の片づけ

本間友子
本間友子
ライター/エッセイスト。
20歳でカイロプラクターとして独立し、サロン経営18年目。出産を機にライター業をスタート。直感を信じて人生を切り拓きつつ、都内で2歳の子育て中。
インスタグラム:@tomo_chin_
施術サロン:@tomochin_chiro
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