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キッチンで「洗い桶」を使っている人はどのくらい?使うのをやめた人の理由にも注目しました

ひと昔前は多くの家庭で見られた「洗い桶」。食器のつけ置き野菜を水洗いする時に便利なアイテムですが、食洗機の普及などでキッチン周りが変化している今、洗い桶を使っている人はどのくらいいるのでしょうか?

そこで『kufura』では、20~50代の女性500名にアンケート調査を行い、その実態を調査してみました。

「洗い桶」を使っている人はどのくらい?

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まず、キッチンで「洗い桶」を使っているか尋ねてみました。

使っている・・・28.2%(141人)

以前は使っていたが、使うのをやめた・・・12.8%(64人)

使っていない・・・59.0%(295人)

結果、使うのをやめた人も合わせると「使っていない」がおよそ7割。洗い桶を使っている人は“少数派”という実態が明らかとなりました。

「以前は使っていたけれど、使うのをやめた」という人は、どのような点がデメリットに感じたのか気になりますよね。それぞれ理由も聞いてみました。

洗い桶を使う理由

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主だった理由は次の3つでした。

(1)汚れが落ちやすいため

「つけ置き洗いができるので。こびりついた汚れが落としやすい」(47歳/主婦)

「子どもが泣いてすぐに洗えないときにも、とりあえず水につけておけば、カピカピよりはマシな状態で洗えます」(28歳/公務員)

「洗う時間が短縮できるから」(40歳/総務・人事・事務)

(2)節水のため

「水道を出しっぱなしにしないので、節水になっているような気がします」(26歳/デザイン関係)

「節水ができるので必須です」(38歳/営業・販売)

(3)野菜を洗う時やふきんの漂白などにも活用できる

「野菜をちょと洗う時など食器洗い以外にも活用できるので、ずっと使っています」(29歳/総務・人事・事務)

「水を溜めることもできるし、洗って泡のついた食器をシンクに直接おかなくてもいけるので便利。台拭きなどをすすぐのにも便利」(31歳/学生・フリーター)

洗い桶を使うメリットとして、油汚れはもちろん、ご飯や卵といった乾燥すると落ちにくいものも、つけ置きしておくことでするりと落ちてくれる、との声が最も多く聞かれました。食後すぐ食器洗いに取りかかれない場面では、確かにつけ置きしておくと後々ラクですよね。

また、水を出しっぱなしにしないことで節水に繋がる、食器洗いの時だけでなく、野菜や台ふきを洗う用途でも使えるといった声も目立ちました。

「とりあえず洗い物を入れておけば、流しがそんなにごちゃごちゃして見えなくて良いです」31歳/主婦)と、ごちゃつき感の軽減にもなっていると感じている人もいるようです。

使うのをやめた理由

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次に、洗い桶を使っていたけれど使うのをやめた、という人が感じたデメリットを見ていきましょう。

(1)場所をとる

「洗い場を占領するので狭くなる」(42歳/その他)

「洗い桶を使った方が効率は良いとは思いますが、鍋などをシンクに入れてしまうと、置き場所がなくなってしまうから」(59歳/主婦)

「使用しないときの洗い桶の置き場に困る」(57歳/コンピュータ関連以外の技術職)

(2)清潔さを保つのが手間

「桶を洗うのが面倒になった」(41歳/主婦)

「きれいに保つのが大変」(43歳/総務・人事・事務)

「洗い桶も洗わなければいけないので手間が増えるから」(51歳/その他)

(3)衛生面が気になった

「洗い桶の中の水が不衛生だから」(31歳/公務員)

「つけ置きしている水は雑菌が多そうと思ったのと、つけ置きしたくないお椀やお箸も家族が入れてしまうのでやめました。また、洗い桶の底がすぐヌルヌルになるのも嫌」(47歳/主婦)

「桶の底などにカビが発生しやすいから」(38歳/広報・宣伝)

「洗い桶があったら、シンクにカビが生えやすく、ゴミがたまりやすい」(46歳/その他)

(4)調理に使ったアイテムで代用できる

「浸け置きは調理に使った鍋を利用するようになりました」(45歳/その他)

「お鍋を洗い桶代わりに使ってる。お鍋の汚れも落ちるしいい」(54歳/総務・人事・事務)

鍋やフライパンなど大物を洗う時に邪魔になったり、使い終わった後の置き場に困ったりと、洗い桶のスペース問題はプチストレスとなりそうですね。洗い桶もきれいにしておかなければならないので、その手間が非常に面倒……という方も大勢いました。

また、ぬるま湯などに汚れ物を浸しておくことで、雑菌の繁殖など衛生面が心配になり使うのをやめた人も。実際に、洗い桶やシンクにカビの発生やぬめりを感じたことがある人もいて、お手入れの大切さがうかがえます。

とはいえ、“つけ置き”にメリットを感じている人は、鍋やボウルなど調理に使ったアイテムを洗い桶代わりにしているようですよ。

もともと使っていない理由

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使うのをやめた人の理由で見てきた(1)~(4)は、もともと使っていない人からも多く聞かれました。ここでは、それ以外に寄せられた回答をご紹介します。

(1)必要性を感じない

「食べたらすぐ洗っていて汚れはとれるため、洗い桶は不要」(39歳/主婦)

「洗い桶をおくと洗い桶も洗わなきゃいけないし、家では食器に水をためるので必要性を感じなかったから」(37歳/総務・人事・事務)

「食器洗濯機があるので必要ない」(32歳/総務・人事・事務)

「泡でつけおきするタイプの洗剤を使っているので、桶の必要がない」(20歳/学生・フリーター)

「普段は二人分なのでそれほどの量ではないので洗い桶が必要とは思わない」(58歳/主婦)

(2)汚れの付着が気になる

「つけ置きすると皿の底まで汚れてしまうから。食べてすぐ水で流せばいい」(34歳/主婦)

「洗い桶にいれると汚れていない部分にも他の食器からの汚れが移って却って面倒」(57歳/主婦)

食後すぐに食器洗いをするのが習慣化している、食洗機がある、つけ置き用の泡タイプ洗剤を使っているなど理由はさまざまですが、そもそも“洗い桶の必要性を感じていない”という人も一定数いました。必要でないから持ってない……、納得です!

また、つけ置きをすると油汚れなどが浮いてきますよね。そこに食器を投入すると、汚れていない部分にも汚れが付いてしまうのでナンセンスだと考えている人もいました。

 

いかがでしたか? つけ置き洗いできるのはとても魅力的ですが、お手入れの大変さや衛生面を気にする声もうなずけますよね。

アンケートでは、「本当は洗い桶を使いたいけれど、置き場の問題や都度洗う手間がどうしてもネックに感じて……」と実は洗い桶の使用を希望している人もいました。最近は、折り畳み式タイプや抗菌加工が施された洗い桶も登場しているので、探してみるといいかもしれませんね。

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