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防災士がオススメする「モーリアンヒートパック」カセットコンロがなくても温かいご飯が食べられるから災害時もアウトドアでも大活躍

防災グッズとしてカセットコンロを用意している家庭も多いのではないでしょうか。災害時に食べ物を温めたりお湯を沸かしたり、とても便利ですが、避難する場合はちょっと重いので持ち運びしづらいのが難点。そこで、防災士である筆者がオススメしたいのが、食べ物や飲み物を簡単に温められる「モーリアンヒートパック」。

軽いうえにコンパクトに畳めるので、避難用リュックに入れておくとよい一品です。水さえあれば食品を加熱できるので、アウトドアや外遊びにも、オススメです。そんな手軽さが魅力の「モーリアンヒートパック」。今回は、実際に使った様子をお伝えしましょう!

火を使わず蒸気で食品を加熱できる

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「モーリアンヒートパック」は加熱袋と発熱剤がセットになっています。加熱袋の中に発熱剤を置き、食べ物を入れてから水を注ぐと高温の蒸気が発生。そのまま1520分ほど待つだけで温かいごはんが食べられるんです!

火を使用しないので火災の心配がなく、安心感がありますね。水は海水以外なら水道水でも川の水でもOK。コンパクトにたためてかさばらず、収納にも持ち歩くにも便利です。筆者は防災グッズとして用意しています。 

温められるものは、レトルト食品、缶詰、おにぎりなど。温めている最中に水が食品の中に入らないよう、食品は密封されているものや、ラップやアルミホイルで包んだものにしましょう。

メーカーの株式会社協同によれば屋内でも使用できますが、微量の水素ガスが発生するので近くで火器の使用は厳禁だとか。また、火災報知器が蒸気に反応する可能性があるため、換気のよい場所が無難でしょう。今回は、許可を得てビルの屋上で試しています。

実際にごはんとカレーとお茶を温めてみた!

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モーリアンヒートパックにはいくつかサイズがあります。今回は1人分のパックごはん(約200g)、レトルトカレー(約200g)、缶飲料のお茶(約250ml)を温められるLサイズを使いました。

まずはアルミ袋に入った発熱剤を取り出します。このアルミ袋はあとで水の計量に使います。

加熱袋のマチを広げて自立させてから、発熱剤を加熱袋の底に寝かせて置きましょう。

発熱剤の上に食べ物や飲み物を入れていきます。

発熱剤が入っていたアルミ袋の内側のラインまで水を入れます。 

アルミ袋に入れた水を加熱袋に入れます。食品にかかってもOKです。

発熱剤と水が反応し、すぐに蒸気が出始めます。 

上部の蒸気穴には手を触れないように上部のチャックを閉めます。

20分経ってから取り出しました。食料が熱くなるので軍手を着用しましょう。特に缶は熱くなるので注意してください。

メーカーのサイトを参考にパックごはんを縦に入れたところ、発熱剤に近い下部しか温まりませんでした。容器が大きい食品はムラになりやすいのかもしれません。

レトルトカレーは湯気が立つくらいホカホカになりました。

一番温まったのは缶のお茶。ホカホカを通り越してアツアツです!

パックごはんの冷たい部分にレトルトカレーをかけると少しだけ温かくなります。ホカホカとまではいきませんが、カレーは多少冷めても食べやすい食品。それに子どもも大人もカレー好きは多いですよね。非常食に向いている食品だと思います。

大変なときこそ温かいものを食べてホッと一息!

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筆者の経験では、モーリアンヒートパックは缶飲料が一番温まります。缶詰も十分温まるので、非常食としてサバ缶やソーセージ缶を用意しています。プラス、おすすめは缶の野菜ジュース! 加熱すればミネストローネ風のスープになり、災害時に不足しがちなビタミンも補えるんです。

他にもおにぎり、焼き鳥、アルファ米などを温められます。蓋付きのアルミボトルに水を入れて加熱すれば熱湯もできるのでカップ麺もOK。家族の好みに合わせて楽しみながら選んでみてくださいね。

 

大変なときこそ温かい食事を食べて、ホッと一息つくことが大切だと思います。カセットコンロはかさばるからどうしよう……と迷っている方は、モーリアンヒートパックを活用してみてくださいね。

 

参考:株式会社協同

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