意外と簡単!「西京漬け」
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さわらは漢字で「鰆」と書き、春が旬とされていますが、実は地域によっては冬もおいしい魚です。淡白な味わいで、コクのある味噌味とよく合います。
味噌床の作り方さえ分かれば、ぶりや生鮭、銀だらなど、他の魚にも応用できるので、旬の魚で楽しんでみてくださいね!
今回使ったフライパンはこちら

直径26cmのテフロン加工のフライパンを使用します。
【材料】(2人分)
さわら(切り身) 2切れ
塩 適量
<味噌床>
西京味噌 100g
砂糖 大さじ1/2
酒 大さじ1/2
みりん 大さじ1/2
【コツ1】塩をふって臭み取り
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まずは、魚の臭みを取るために両面に塩をふります。一般的な大きさのさわら2切れに対して塩小さじ1/4程度を目安に、まんべんなくふってください。

10分ほど置くと、塩の浸透圧で中からうっすら水分が出てきます。水分と一緒に臭みも出てくるので、ペーパーで優しく拭き取ってください。
【コツ2】保存袋でムダなし!しっかり漬けられる
null味噌床は味噌をたくさん使いますが、なるべく少量でムダなく済ませたいですよね! 保存袋を使えば、バットなどで漬けるよりも魚にまんべんなく味噌床がつき、調味料も最小限で作れます。

保存袋に味噌床の材料を入れて、外側からなじませます。

水気を拭き取ったさわらを入れ、絡めるようにします。冷蔵庫で1晩(8時間程度)〜3日ほど漬けます。
今回は西京焼きにぴったりな、甘みのある西京味噌を使用していますが、普通の味噌でもOKです。その場合は、砂糖とみりんを各大さじ1程度にし、甘みをプラスしてください。
【コツ3】焦げないように味噌は洗い流す!
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1晩〜3日漬けたら、ゴムベラなどでざっと味噌床を取り除きます。このまま焼いても構いませんが、焦げやすいので味噌床は洗い流す方が安心。しっかり味は染みているので心配ありません。
ボウルに水を張って優しく洗います。

洗ったらしっかりと水気を拭き取ります。
冷凍保存も可!
すぐに食べない場合は、冷凍保存しても。漬けてすぐの場合は味噌床ごと、1晩以上漬けた場合は洗ってから、ひとつずつラップで包んで冷凍してください。保存期間は2週間ほどを目安に。使うときは冷蔵庫に移し、自然解凍します。
残った味噌床は?
残った味噌床は漬ける魚の量にもよりますが、あと1〜2回は使えます。はじめに作ってから5日ほどを目安に、水分が出てきたら処分してください。
【コツ4】じっくり弱めの中火で焼く!フライパン用ホイルが便利
nullグリルで焼くとついつい焦がしてしまいがちな西京焼きですが、フライパンでじっくり焼けば焼き加減も確認しやすく、失敗が少なくなります。

フライパン用ホイルを敷けば焦げ付きにくく、後片付けもラクチンです。

フライパン用ホイルを敷いて中火で熱したら、さわらを皮目を下にして入れます。

火加減を弱めの中火にし、焼き色がついたら裏返して反対側を焼きます。片面5分ほどを目安にじっくりと焼きます。何度も裏返すと身が崩れてしまうので、なるべく片面1回ずつ焼きましょう。
厚みによっては蓋をしてもいいですが、表面をパリッと焼くには蓋なしがおすすめです。
焼き上がったらそのままはもちろん、大根おろしを添えても。

今回は「西京焼き」の作り方をご紹介しました。お好みの魚でできるので、おせち料理や普段のおかずにぜひ活用してくださいね!
全16回にわたり連載した「フライパンでパパッと魚料理」は今回が最終回です。ハードルが高く感じる魚料理が少しでも簡単に、失敗なくできればと思い、コツをいろいろと書いてきました。
皆さんの食卓に一度でも多く魚料理が登場するお手伝いができていたなら、とってもうれしいです。長い間ありがとうございました。
料理家・フードエッセイスト。
大学卒業後、広告代理店で営業として勤務。大手料理教室講師を経て、兵庫県宝塚市にて料理教室主宰。その後拠点を東京に移し、料理家活動を開始。旬の野菜を使ったおばんざいを得意とする。
レシピ開発、フード関連のエッセイやコラムの執筆のほか、イベントやテレビショッピング、企業Instagramへの出演、司会進行など幅広く活動。
著書「カラダよろこぶ オイルおにぎり」(辰巳出版)
Instagram:@erikocookingsalon
ブログ:https://eriko-kanda.com/












