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【フライパンでパパッと魚料理#10】和食の定番「カレイの煮つけ」!ふっくら&味染みもバッチリ

健康のためにも週に何度かは魚料理にしたいけど、後片付けも大変だし、なかなか手を出せない。そんな人も多いのではないでしょうか。

「もっと気軽に魚を毎日の献立に取り入れてほしい!」というわけで、料理家の神田えり子さんに、手軽にフライパンで作る「魚料理のコツ」を教えてもらう連載です。

今回は、和食の定番「カレイの煮つけ」の作り方をご紹介します。身が崩れやすいカレイの煮つけには、身が重ならず入れられるフライパン調理がぴったり! ふっくら味染みよく仕上げます。

カレイの種類は?おすすめはナメタガレイやアカガレイ

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カレイと言っても、時季や地域によって手に入る種類もさまざま。煮つけにおすすめなのは、脂のりがよいナメタガレイやアカガレイです。冬には子持ちのものが出回ります。

今回はワタやウロコの処理もされた切り身を使用しています。

今回使ったのは26cmフライパン

直径26cmのテフロン加工のフライパンを使用します。

【材料】(2人分)

  • カレイ(切り身)2切れ ※今回はナメタガレイを使用
  • しょうが(皮をむいて薄切りにする) 15g
  • ねぎ(3~4cm幅に切る) 1本

<調味料>

  • 水 120ml
  • 酒 大さじ4
  • しょうゆ 大さじ2
  • みりん 大さじ2
  • 砂糖 大さじ1

【コツ1】水気を拭き取り臭み軽減!それでも気になれば霜降りを

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カレイは身がしまっているので、ふっくら仕上がるように「霜降り」はせず煮てOK! 切り身の余分な水気をキッチンペーパーで拭き取るだけで臭みが軽減します。

それでもまだ臭みが気になるなら、熱湯にさっと通して冷水に取る「霜降り」をしても。

【霜降りをする場合】

熱湯を沸かし、カレイをさっとくぐらせ、身が白っぽくなったらすぐに冷水に取ります。

ぬめりがあれば水の中で少しこすって取ります。最後にしっかり水気を拭き取って完了です。

霜降りも、フライパンだと口径が広いので手軽にできます。

【コツ2】煮汁が沸いてからカレイを入れる

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鍋に調味料の材料、しょうがを入れて中火にかけ、煮立ったらカレイとねぎを入れます。

魚は煮立ったところに入れると、臭みの少ない仕上がりに。また、短時間でふっくらと煮ることができます。カレイと同時にねぎも入れます。甘辛い味付けにしょうがとねぎを加えることで臭みを取りつつ、風味を付けています。

【コツ3】落し蓋必須!まずは5分煮る

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落し蓋をしたら、弱めの中火で5分ほど煮て火を通します。煮崩れを防ぐため少なめの煮汁で加熱しますが、かといって表面が煮汁から出た状態のままだとパサつきや、味の染みない原因に。煮汁が全体に行き渡るように、落し蓋は必須です。落し蓋は市販のもののほか、アルミホイルやクッキングシートなどでOKです。

【コツ4】煮汁をすくいかけて2〜3分煮詰める

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最後に落し蓋を外し、好みのとろみと味の濃さになるまで強めの中火にかけます。

ここでむやみに魚を触ると崩れてしまうので、煮汁をスプーンですくいかけながら煮詰めてください。カレイの大きさにもよりますが、2〜3分を目安に。ツヤが出て、見た目もおいしそうに仕上がります。

ねぎ、煮汁と一緒に盛り付けて、完成!

今回は和食の定番「カレイの煮つけ」の作り方をご紹介しました。フライパンだと、煮崩れもしにくく簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。

神田えり子
神田えり子

料理家・フードエッセイスト。
大学卒業後、広告代理店で営業として勤務。大手料理教室講師を経て、兵庫県宝塚市にて料理教室主宰。その後拠点を東京に移し、料理家活動を開始。旬の野菜を使ったおばんざいを得意とする。

レシピ開発、フード関連のエッセイやコラムの執筆のほか、イベントやテレビショッピング、企業Instagramへの出演、司会進行など幅広く活動。

著書「カラダよろこぶ オイルおにぎり」(辰巳出版)
Instagram:@erikocookingsalon
ブログ:https://eriko-kanda.com/

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