2023年「中秋の名月」は9月29日(金)
nullこんにちは。栄養士の道添明子です。料理家「あーぴん」として、時短簡単・美味しい・お洒落な“みんなが笑顔になれる幸せごはん”の料理教室を主宰、簡単レシピを毎日SNSで発信しています。
厳しい暑さが続いた8月が終わり、そろそろ季節は秋ですね。食欲の秋、実りの秋と言われるように、おいしいものがたくさん登場し始めます。
その9月の代表的な行事に「中秋の名月」、そして「お月見」があります。秋の収穫に感謝して、お団子や野菜をお供えします。
材料2つで作れるお月見団子と、季節の炊き込みご飯、煮物の3品の献立をご紹介します。親子で一緒にお団子を丸めて、お月見を楽しんでくださいね!
鮭ときのこの炊き込みご飯
null秋の味覚、秋鮭ときのこを入れていただきます。材料を炊飯器に入れて炊くだけ! 仕上げのバターでコクが出ます。
鮭の塩分により醤油を調節してください。生鮭を使用する場合には、下味として塩を軽く振ってから入れるとおいしいです。
きのこは1種類でも大丈夫ですが、数種類のきのこを合わせるとうま味が増します。
【材料】(4人分)
・米 2合
・鮭(甘塩) 2切(約200g)
・しめじ 1パック(100g)
・えのきだけ 50g
・まいたけ 50g
・小ねぎ 2本(小口切り)
・バター 15g
<調味料>
・醤油・みりん・酒 各大さじ2
・顆粒和風だし 小さじ1
【作り方】
(1)しめじは石づきを取り小房に分け、えのきは根元を切り3cmの長さに切り、まいたけは小房に分けておく。
(2)炊飯器に洗った米と<調味料>を入れ、炊飯器の2合の水加減に合わせたらきのこと鮭をのせて炊く。
(3)炊き上がったら、鮭の骨と皮を取り一口大にして、ご飯にバターを混ぜる。器に盛り、お好みで小ねぎ適量を添える。
芋名月にちなんで。里芋のそぼろ煮
nullお月見献立の副菜には里芋やさつま芋、かぼちゃなどの秋野菜を使いたいですね! 9月の十五夜は芋の収穫期なこともあり別名「芋名月」とも言われています。芋名月にちなんで里芋でほっこり煮物を作りました。
里芋のほか、同様にかぼちゃでも作れます。ひき肉は豚ひき肉に替えても、里芋は冷凍里芋を利用してもOKです。
【材料】(3〜4人分)
・里芋 6個(約400g)
・鶏ひき肉 200g
・ごま油 大さじ1
・片栗粉 小さじ2(同量の水でとく)
<調味料>
・出汁または水 1カップ
・砂糖 大さじ2
・醤油 大さじ2
・みりん・酒 各大さじ1
【作り方】
(1)里芋は皮をむき、大きい場合は半分に切り、5分ほど水にさらす。耐熱容器に入れ、ラップして電子レンジ(600W)で3分加熱する。
(2)フライパンにごま油を中火で熱し、鶏ひき肉を炒め、ポロポロになったら里芋、<調味料>を加えて中火から弱火で芋がやわらかくなるまで煮る。仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつける。お好みで小ねぎ適量(分量外)を添える。
豆腐で作るモチモチみたらし団子
null材料2つで簡単に作れる豆腐白玉団子です。豆腐は木綿より絹ごしの方が柔らかく滑らかにできます。メーカーにより豆腐の水分量が多少違うので、様子を見ながら白玉粉で調節してください。
【材料】(2cm大の団子15個分)
・白玉粉 100g
・絹ごし豆腐 150g
<みたらしあん>
・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ2
・醤油 大さじ1
・水 大さじ2
・片栗粉 小さじ2〜大さじ1
【作り方】
(1)ボウルに白玉粉と豆腐を入れて白玉粉のダマがなくなるように指で潰しながらこねる(耳たぶの固さが目安)。
(2)15等分し、直径2cmの団子に丸める。
(3)鍋にお湯を沸かして(2)を入れ、浮き上がってきたら氷水にとる。
(4)耐熱容器に<みたらしあん>の材料を入れて電子レンジ(600w)でラップをせずに1分加熱する。取り出して急いでかき混ぜる。柔らかい場合は、ちょうど良い固さまで10秒ずつ追加しながら繰り返す。
団子を器に盛り、あんをかける。
お供えするときは、十五夜にちなんで15個の団子を並べます。並べ方は以下のようにします。
1段目:3×3で9個
2段目:2×2で4個
3段目:正面から見て縦に並ぶように2個並べる
始めにお団子をお月さまがよく見える窓際、縁側、庭などにお供えしたら、あんをかけてご家族で召し上がってくださいね。
献立のヒント:9月の旬の食材
null名前に「秋」の文字が入っている通り、秋といえば秋刀魚(さんま)。そのほか、サバやカツオ(戻りガツオ)、秋鮭はイクラも含めて旬を迎えます。
野菜は「秋なすは嫁に食わすな」で有名な秋なす、さつま芋、里芋、かぼちゃなど。きのこも今は一年中ありますが、松茸だけは秋にしか採れませんね。
果物はぶどう、梨、柿など。りんごもおいしくなります。食欲の秋、味覚の秋を満喫しましょう!
十五夜には、お月見団子だけでなく、お芋など形の丸いものや卵黄を月に見立ててもよいでしょう。目玉焼きをハンバーグにのせるだけでもお月見の気分が味わえます!
ぜひ家族の好きなものを取り入れながら、お月見ご飯を作ってみてくださいね。
栄養士、料理家。
日本女子大学食物学科卒業。大手食品会社にて新製品の企画開発などに携わる。その後企業向けの料理レシピ開発、シルバー大学や料理教室講師、企業の健康栄養セミナーなどで幅広く活躍。
「健康な体は毎日の食生活から」をモットーに、初心者でも作りやすいよう調理法を工夫し、素材を生かしたメニューを得意とする。各種SNSで日々レシピ情報を更新中。
https://lit.link/apinakikomichizoe
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