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【発酵~焼成まで!シンプルちぎりパン】ママ料理家 楠さんちのホットクックレシピ Vol.21

ホットクック愛用者の中で意外と多い、「いまいち使いこなせない」、「定番のレシピにもうひと工夫してみたい」というお悩み。そんな方たちのために、野菜ソムリエでありママでもある料理家の楠みどりさんが、ホットクックで作るからこそ美味しいオリジナルレシピをご紹介します。

今回は、なんと「パン」! 発酵・低温調理機能を活用すれば、生地の発酵から焼きの工程までホットクックでできちゃうんです。手ごねの工程だけ頑張れば、オーブンを使わなくてもおうちでフワフワの焼き立てパンが楽しめます。パン作りが初めての方もぜひ挑戦してみてくださいね。

ホットクックは「発酵」も得意なんです!

ホットクックは「発酵」も得意なんです!

コロナ禍でおうち時間が長くなり、パンやお菓子作りに挑戦してみたい!という方も増えました。おうちで焼きたてのパンが食べられるなんて最高ですよね。でも、オーブンがないとか、失敗したらどうしようと二の足を踏んでいる人も多いかもしれません。

パンの仕上がりを大きく左右するのが「発酵」の工程です。発酵には気温や湿度が大きく影響するので、パン作り初心者さんにはなかなか調整が難しいもの。

ところが! ホットクックの「発酵・低温調理」機能を活用すれば、季節や天候にかかわらず、パン生地の発酵が安定してできるのです。

発酵さえうまくできれば、あとはちょっとしたポイントをおさえるだけでフワフワのパンが作れます。工程を詳しくご紹介しますので、ぜひこの機会に挑戦してみてくださいね。

1.6Lタイプのホットクックを使用

今回使用したホットクックがこちら。我が家は3人家族なので、扱いやすい2~4人用、1.6Lタイプを使用しました。炊飯器と同じくらいの大きさなのでそれほど場所を取らず、コロンとしたフォルムでキッチンになじみます。

2021年9月に最新機種が発売されていますが、これはそのひとつ前のモデル。このモデルから、内鍋がフッ素コーティングされたものになっています。そのおかげで、パンなどを焼いた時もこびりつきにくくなり、より便利になりました。

基本のちぎりパンレシピ

基本のちぎりパンレシピ

【材料】(ホットクック1台分)

・強力粉 200g
・砂糖 大さじ1と1/3
・塩 小さじ2/3
・ドライイースト 3g
・牛乳(室温に戻す) 140ml
・バター(室温に戻して柔らかくする) 15g

【作り方】

(1)大きめのボウルに強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを合わせてふるい入れます。牛乳を加えて軽く混ぜ合わせ、バターを加えます。生地をひとまとめにして、手のひらで生地を向こう側に押し出すような感覚で力を入れて約10分こねます。

ボウルの中でこねにくい場合は、安定した台の上に強力粉(分量外)をふって、その上でしっかりとこねます。最初はべたべたしていて手に付きやすいのですが、こねているとだんだんまとまってきます。

(2)生地が台やボウルから離れるようになったら、叩きつけるようにしてこねます。生地が耳たぶくらいの柔らかさになり、生地をのばしてみて指が透けて見えるくらいがこね上りの目安です。

●ポイント:こねる作業には腕の力と体力が必要。弾力のある生地にするためにもこねる工程はとても大事なので、ここだけひと頑張りです!

(3)生地を丸めてとじ目を下にし、ホットクックの内鍋に入れます。

●ポイント:表面の生地をピンと張らせるように丸め、とじ目をしっかりと閉じることでガスが抜けるのを防ぎ、発酵の際に均一に膨らむようになります。

(4)ホットクック本体にセットして、「手動で作る」→「発酵・低温調理をする」→「35℃」→「35分」を選んでスタートボタンを押します。

(5)1次発酵が終わると、発酵前に比べて2~2.5倍に膨らみます。

●ポイント:指に粉を付けて中央を押し、穴がそのまま残れば発酵は終了です(フィンガーテスト)。穴が戻る場合は発酵不足なので、様子を見ながら10分程度発酵時間を延長してください。

(6)生地を台に取り出し、上から軽く押さえてガス抜きをし、生地の端をつかんで四方から折りこむようにまとめます。包丁かスケッパーで6等分にして小さく丸め、生地が乾燥しないようにラップをかけて20分ほどおき、休ませます。

●ポイント:生地を分割して丸めたあと一度休ませることをベンチタイムと言います。丸めた際にしまって固くなった生地をゆるめ、そのあとに成形しやすくするための工程です。

(7)ベンチタイムの間に、ホットクックの内鍋に多めにバター(分量外)を塗っておきます。

(8)ベンチタイムが終わったら、生地を上から軽く押さえてガスを抜き、きれいに丸めなおします。とじ目を下にして、写真のようにホットクックの内鍋に並べます。

(9)ホットクック本体にセットして蓋をし、1次発酵と同様に「手動で作る」→「発酵・低温調理をする」→「35℃」→「35分」を選んでスタートボタンを押し、2次発酵させます。2次発酵終了後はこんな感じです。

●ポイント:発酵前に比べて約2倍に膨らんでいれば発酵完了の目安です。

(10)上から強力粉少々(分量外)を茶こしなどでふって蓋をし、「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「お菓子・その他」→「小麦パン」を選んでスタートボタンを押します。焼き時間は約55分です。

(11)焼き上がりましたー!  フワフワで美味しそう! もちろんこの状態でも食べられます。

でももう少し焼き色が付いていたほうが好みだったので、上下を返して延長で15分焼いてみました。上面にも焼き目がついてより香ばしく仕上がります。

大きなパンに娘も大興奮!「いいにお~い!フワフワだね~!」と喜んでいました。飽きの来ない素朴な美味しさです。

パン自体は甘さ控えめなので、お好みでジャムやクリームを塗ってお召し上がりください。

時間があるときにゆったりチャレンジ

時間があるときにゆったりチャレンジ

パン作りは娘が生まれる前に作ったきりでだいぶブランクがあったのですが、そんな私でも失敗なく作ることができました。やはりパン作りの最大のポイントでもある発酵がホットクックにおまかせできるのは心強いですね。

夏場は温度が高くて発酵しすぎたり、冬場は寒くて発酵しにくかったりするのですが、ホットクックがあれば季節や天気を問わず安定して発酵できるのが助かります。

ホームベーカリーとは違って生地をこねる作業は自分でやらなくてはいけませんが、運動不足解消も兼ねてトライしてみるのはいかがでしょうか(笑)。

焼き上がりまではトータル3時間ほどでした。が、機械にいれたら放っておける時間も長いため、実際の作業時間はそれほどでもありません。頑張って作った分、でき立てフワフワの美味しさは格別ですよ!

時間に余裕がある時にパン作りを楽しみたいという方には、ホームベーカリーがなくてもホットクックで十分満足できると思います。

慣れてくれば、ホットクックで1次発酵が終わったあと、好きな形に成形したり、あんこやクリームを包んでオーブンで焼いたりなど、色々なアレンジが楽しめます。

今回ご紹介したシンプルなパンは、初心者さんでも失敗が少ないと思いますので、時間がある時にぜひ試してみてくださいね。私ももっと色々なパンに挑戦してみたいと思います。

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