具は「野菜だけ」なのに大満足!
null台湾の奥深い食文化に魅了され、2019年には、ごはんを食べに台北に日帰り弾丸で通うこと、なんと15回!
旅の最初に外せないのはやっぱり朝ごはん。外食文化の台湾では、早朝からお昼前までオープンする朝ごはん専門店も多数あり、多彩な朝ごはんが楽しめるんです。
2回目の今回ご紹介するのは、野菜饅頭(ヤサイマントウ)。肉まんやあんまんの皮の中に、野菜だけの具材が入ったものなのですが、野菜だけとは思えない満足感と滋味あふれるおいしさに浸れます。
私のレシピでは、皮は食パンを活用してお手軽アレンジ。子どもと一緒に作って楽しめる一品だと思います。
連載第一回(話題の台湾朝ごはん「鹹豆漿(シェンドウジャン)が自宅で!」)で紹介した「鹹豆漿(シェンドウジャン)」とこちらは、私の台湾朝ごはんの定番。
【台湾妄想朝ごはん 】野菜饅頭(ヤサイマントウ)
null【材料】2個分
食パン(6枚切り) 2枚
片栗粉 大さじ1
水 大さじ2
キャベツ 2~3枚分
干しきくらげ 2枚
ごま油 小さじ1
<A>
酒 大さじ1
きび砂糖 ふたつまみ
塩 ひとつまみ
クミン(ホール、なければパウダーでも) 少々
【作り方】
(1)まず中の具材を作る。干しきくらげは戻し(水なら6時間、ぬるま湯なら20分程度)、千切りに。キャベツも千切りに。
(2)鍋にごま油を熱し、(1)を入れ、軽く炒めたら、<A>を加えて味を調える。
(3)食パンは耳をカット。バットに水溶き片栗粉を広げ、食パンの片面&4つの側面を水溶き片栗粉に浸す。やや大きめにカットしたラップの上に、浸した面が下になるようのせる。中央に(2)の具材をのせ、4つの角を中央に重ね合わせるようにしてラップを巾着のように絞り、饅頭のような形に。
(4)ラップを外して(3)を蒸す。蒸篭や蒸し器を使ってもOKですが、手軽に蒸すのならフライパン(または小鍋)を活用。フライパンの底に水を1cm程度入れ、内側にすっぽり収まる耐熱皿を置き、オーブンシートの上に(3)をのせ、ふたをして火にかける。沸騰したら弱火にして10分程蒸し、パンが饅頭のようにふっくらしたらできあがり。途中水が減ってきたら、適宜水を足して。
・クミンはやや大人風味な味付けなので、お子さんと食べる場合はクミンなしでも十分においしくいただけます。
・食パンの中央部分を少しつぶしてくぼみを作ると、具材をたっぷりのせやすく包みやすくなります。
・ラップの上部をキュッとしぼるようにして饅頭を形作って。うまくパンがくっつかない場合は、水溶き片栗粉をさらに指でつけてから、ラップの上部を絞って。
・パンは6枚切りを基本的には使用していますが、8枚切りでも。8枚切りの場合は皮がやや薄めの仕上がりに。
具材はほかにも…アイディアしだいでなんでもOK
nullとうもろこしといんげんの野菜饅頭
夏らしい食材を使ったこんな組み合わせも美味しい。子どもが大好きなとうもろこしを加えると彩りも新鮮です。作り方は基本と同じで!
【材料】2個分
食パン(6枚切り) 2枚
片栗粉 大さじ1
水 大さじ2
とうもろこし 約1/2本(30g程度。缶詰やサラダ用パックを使用しても)
いんげん 2本
ごま油 小さじ1
<A>
酒 大さじ1
塩 ひとつまみ
クミン(ホールなければパウダーでも) 少々
自宅で簡単に作れるレシピ本を作りました!
nullできることなら今すぐ台湾に行って、現地のごはんを存分に楽しみたい……でも今は、自宅で台湾“風”ごはんを気軽に楽しめるアイディアを皆さんに紹介したい! そんな思いでまとめたレシピ本が、発売になりました。
旅になかなか自由に行けない今だからこそ、自宅で楽しく作って食べて“台湾食い倒れ旅”気分を味わっていただけたらうれしいです。
『弾丸トラベライターの台湾妄想旅ごはん』門司紀子/著 1,300円(税別)小学館
「スーパーで手に入る身近な調味料や食材を使って、時短かつ簡単においしく」にこだわった計80品を掲載。
現地で出合った忘れられない味の再現から、和食を台湾風に味変したもの、台湾にありそうでない台湾インスパイアの完全妄想レシピ……料理家ではない、台湾好きの料理愛好家ならではの視点で作った、簡単お手軽プロセスのものがほとんどです。
台湾に行ったことがある方もまだ未体験の方も、ぜひ台湾「風」の味、ご自宅で作ってみてください!
門司紀子
フリーランスエディター&ライターとして『Oggi』や『美的』などで企画・撮影ディレクション・執筆を担当。担当する記事はビューティ関連をメインに、食、料理、旅、ファッション、ゴルフまで多岐にわたる。強靭な胃腸をもつ食いしん坊がゆえ、趣味は弾丸食い倒れ旅。Instagramアカウントは@norikomonji