葬儀や通夜での派手な色のマニキュアはNG?
nullお悔みの場面において、色味をおさえた控えめメイクを施すように、爪も華やかさをおさえるのが基本です。基本的にはどんなカラーであってもネイルの色は落としていきますが、透明なカラーや、ラメやパールなどの入っていない素の爪に近いカラーであれば、許容範囲内だといえるでしょう。
ただし、サロンなどで施術されたジェルネイルは落とすのが大変なので、参列者であれば黒い手袋をはめて隠してしまってもいいでしょう。遺族の場合は、落としましょう。
突然の訃報…ジェルネイルをオフする時間がない場合はどうする?
nullお悔みの場面では、ネイルの色は落としていくことが望ましいのですが、もしジェルネイルを塗っている場合は、自宅で落とすことができず、専用のサロンに行って落とさなければならないこともあるでしょう。
訃報が突然だった場合、ネイルを落とす時間が確保できないケースもあるかもしれません。
素の爪に近い色であれば、そのまま参列するという選択肢もありますが、隠す場合は3つの対処法があります。
(1) 上からマニキュアを塗って隠す
応急処置として上から素の爪に近い色を重ね塗りしてジェルネイルの色を隠します。
(2)ネイルチップやシールを上から貼る
素の爪の色に近いネイルチップやネイルシールを貼って隠す方法もあります。
(3)手袋を着用する
ラインストーンなどの派手な装飾がある場合は、葬儀用の黒い手袋を着用して隠す方法もあります。手袋は本来、欧米ではトーク帽とセットで使われるものであり、あまり一般的ではありません。とはいえ、限られた時間の中で、“弔意を示すための、今できる最善の方法”を探ったとき、ひとつの選択肢としては有効です。焼香のときには手袋は外します。
3つの方法をご紹介しましたが、遺族として参列する場合は、時間がかかってもジェルネイルは必ず落としておきましょう。
葬儀の際にはネイルチップを取った方がいい?
nullお悔みの場面では、基本的にはつけ爪も取り外していきます。
市販のつけ爪の多くは、ワンタッチグルータイプで、簡単にはがすことができますが、中には専用のリムーバーを要するものがあります。
もし、どうしても葬儀までにはがすことができない場合は、ジェルネイルと同様に上から素爪に近い色を塗って隠したり、手袋を活用したりする方法もあります。
仮に素の爪に近い色で、なおかつ奇抜な形でなければそのまま参列する方法もありますが、遺族として参列する場合は取り外しておきましょう。
以上、葬儀のときのネイルのマナーについてお届けしました。
喪服や香典の準備であわただしく、つい後回しになりがちなネイルのマナー。参列前には爪のチェックも忘れずに行いたいものですね。
【取材協力・監修】
葬儀・お墓・終活ビジネスコンサルタント
吉川 美津子(きっかわ みつこ)
大手葬儀社、大手仏壇・墓石販売店勤務を経て、専門学校にて葬祭マネジメントコース運営に参画。現在は葬儀・お墓・終活ビジネスコンサルタントとしての活動に加え、医療・介護と葬送・供養の連携を視野に葬送・終活ソーシャルワーカー(社会福祉士)としても活動している。
共同監修『葬儀・相続 手続きとお金』(扶桑社)、共著『死後離婚』(洋泉社)、著書『お墓の大問題』(小学館)など。